世界最大の地震、津波はどこ?;Tsunamiはいつから英語になった?

今回の東日本大震災地震、津波の恐ろしさは十分判りました。 こんな恐ろしいことは世界では今までどうだったのだろうか? 過去の災害を要領よくまとめた記事は新聞、テレビ、その他でもあまり見ていないので、ここに書いてみます。

大昔で言えば、約6500万年前にメキシコのユカタン半島に直径10Kmの巨大隕石が落ちて、恐竜が絶滅したほどの地震はM14クラスで、津波は高さ数千メートルと言われる。 その後地球上を衝撃で起きたチリが長期間覆い、長い冬があって、動物、植物の多くが消滅した。 今回の原発の放射能どころではないすごさですね。

メキシコのユカタン半島に衝突した隕石の位置を示す地図

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さて詳細な測定がなかった時代は、伝言などの抽象的な資料でしか地震、津波の大きさはわからないので、1900年以降で見ると下記の大きな地震、津波がありました。

世界での大きな地震、津波

マグニチュードの大きさ(M)

1.チリ地震  M9.5(1960年) 日本三陸で6mの津波、142人死者
2.スマトラ沖地震 M9.3(2004年) 津波34m
3.アラスカ湾地震 M9.2(1964年)
今回の東日本大震災はM9.0で第5番目に大きかった。

津波の高さ

1.1964年上記のアラスカ湾地震による津波 高さ520m。フィヨルド湾内の岸壁が崩れ、土砂8000トンが湾に落ちて衝撃で520mの津波が起きた。

2.1963年イタリア、バイオントダムの津波100m。内陸だがダムの斜面で地すべりが起こり、大量の土砂がダムの流入して100mの津波。地滑りは地震が原因ではない。死者2000人

犠牲者の数

1.スマトラ沖地震、2004年、死者28万人、M9.3
2.中国、唐山地震、1976年、24万人、M7.8
2.ハイチ地震、2010年、22万人、M7.0
3.中国、四川地震、2008年、8.7万人、M8.0 

日本での地震、津波の大きさ

1.東日本大震災 2011年 M9.0 津波38m 死者1-2万人?(現時点でのデータ)
2.関東大震災 1923年 M7.9 死者11万人
3.阪神大震災 1995年 M7.3 死者6400人
4.明和の大津波、1771年M7.4 八重山諸島の地震の津波85.4m 死者9000人
5.明治三陸地震、1896年 M8.0 津波38.2m 死者2.2万人
6.奥尻島の津波、1993年 津波30m


イタリア、バイオント ダム。ここで地滑りによる津波が起こった。

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こう見てくるとマグニチュードの大きさと、被害者の数は比例していませんね。 直下型地震、被災地の防災へのそなえや建物の構造などで変わります。 データだけで見ると今回のはM9.0の割には被害者が少ない方です。 しかし東日本大震災は、地震、津波、原発事故と三重苦でしかも原発はまだ事故が収まっていません。

さて"Tsunami"(津波)は今や世界各国で使われていますが、いつどうして世界的になったのでしょうか? もともと「津波」とは、港や船着場のことを「津」と呼んでいて、そこに押し寄せる異常な波のことから、日本では「津波」と呼んでいました。また「つよなみ」(強波)がなまって津波になったとの説もあります。

では英語ではなんと言っていたのでしょうか? 一般的には"Tidal Wave"と称していましたが、これは潮の干満に関連する言葉で、いわゆる日本語の津波のようなピッタリの意味ではありませんでした。 残っている資料で見ると、1896年(明治29年)に、日本で起きた明治三陸地震の時にアメリカで発行された"National Geographic Magazine"の中にTsunamiが使われたのが始まりのようです。 その後1946年にアラスカ付近のアリュシャン列島で起きた地震でハワイ島まで津波が押し寄せ、そこの日系人がTsunamiと呼んだのを、地元の新聞が記事にしてしだいに一般化していった。 またその数年後にはハワイの防災施設として公的に"Pacific Tsunami Center"が設置されたのも、Tsunamiの一般化に一役買いました。 1968年米国の海洋学者Van Dornが、Tsunamiを正式名称とするように運動しだしました。こうしてついに日本の津波の呼称が、世界的にもTsunamiと呼ばれるようになったのです。 津波の多い日本での呼称が世界標準になるとは、良いような悪いような気持ちです。

Tsunamiが始めて文章化されたアメリカのNational Geographic Magazine 1896年9月号

http://ngm.nationalgeographic.com/1896/09/japan-tsunami/scidmore-text

世界各地で日本を応援する義援金が多く集まり、スポーツ、芸能界でもチャリティがどんどん企画されています。 イギリスの新聞には日本語で「東北がんばれ」の大きな見出しが掲載されたそうです。 「がんばれ」は非常に便利な言葉で今CMでも盛んに使われています。 しかし英語で日本語の意味の「がんばれ」にピッタリの言葉がなかなか見つからない。 中にはTake it easy!, Do your best!や楽天的におGood luck!と訳すところもあるらしい。 Work hard, Try hardも叱咤激励調でおかしい。上記のイギリス紙では"Don't give up,Tohoku"になっています。 "Hang on!" "Hold on!" "Stick to it!"が比較的日本語の意味に近いようですが、だれかいい英語の表現を知っていますか? それともこの際「がんばれ」が"Tsunami"のように世界に認知され"Ganbare"になった方が良いかもしれないですね。

イギリス、インデペンデント表紙に「がんばれ東北、がんばれ日本」と掲載された。

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このような災害は人ごとではありません。 日本ではいつ自分のところで起こっても不思議はないのです。 三陸地方には津波に関して「津波デンデンコ」との言葉があるそうです。 津波が起こったときはたとえ家族が気になってもバラバラに早く逃げるほうが被害が少ないとのことで、昔から津波が多い地方の身をもって知った知恵だそうです。 「「デンデ」もしくは「デンデン」」とは「それぞれ」の意味で、いわゆる「てんてんばらばら」の「テンデ」ことです。 私達はいざ本当にすごい災害が起こった時に、このような行動が取れるでしょうか? 今のところ私にはちょっと自信がないのですが。。。。

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