アップル社のマークはどうしてりんごで、かじったような形なんだろう?ーりんごの話

アメリカのアップル社のiPhone, iPadなどは大変な売れゆきで、故スティーブ・ジョブズ氏の先見性、経営手腕のすごさが改めて感じられます。私もiPad, iPod Toutchを操作していて、日本人ではどうしてこうした革新的なものが思いつかなかったのだろうと思います。

ところで、アップル社のマーク(商標)は、りんごをかじったような形をしている独特のマークですが、どうしてIT企業がりんごで、しかもかじった形にしているのか不思議でした。最近或るところでその訳を知り、納得しましたので、今回はアップル社のりんごのマークとりんごに関連のことを書いてみます。

●アップル(Apple)のマークはどうしてりんごで、かじったような形をしているのだろう?

アップル社のりんごのマークは、ニュートンが林檎の木の下で万有引力の法則を発見した、という故事に由来しています。また、りんごがかじられたような形になっているのは、パソコンの容量を表す単位のバイト(byte)が、英語の他の意味ではかじる(bite)になっていて、これと引っ掛けたと言われています。りんごが虹のような色になっているのは、りんご(アップル)が虹のようにきれいに大きく成長することをもじっているらしい。りんごのマークの由来には、もう少し詳しい話があります。

Apple社の創業当時のロゴマークは、ニュートンがリンゴの木に寄りかかって、本を読んでいるところをモチーフにした絵でした。しかしこれでは堅く、面白くないと考えた創業者のスティーブ・ジョブズは、あるデザイナーに新しいマークを依頼しました。それがりんごの右側に一かじりを加えたマークで、一かじりを意味する “a bite” とコンピュータの容量の情報単位 “byte” をかけたものでした。最初はマークはモノクロでしたが、ジョブズが、さらに新しいApple IIのカラー出力をより印象づけるため、カラー化を図り、6色の横縞のレインボーカラーがりんご追加されました。その後ジョブズは一旦アップルを去りましたが、1997年にジョブズが暫定CEOとして、Apple社に復帰するまでの間は、6色で塗り分けた横縞模様が入っていました。しかし現在では、そのカラーは廃止され、ジョブズの意向により、単色のりんごのデザインのマークに変更され、使用されています。

米アップルが、りんごにした理由はまだあるようです。例えば、イギリスの、ビートルズがやっていた、アップル社からヒントにしたとか、電話帳でなるべく最初の方に出るように"A"の付くものにした、またりんごはキリスト教関係では、アダムとイブの知恵の実の象徴で、パソコンを現代の知恵の実にしたいとの意味ではないかとか、さまざまの由来がありますが、アップル社は公的な見解は出していません。

初代のアップル・コンピュターのマーク:ニュートンとりんごの木をモチーフにしている。

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2代目アップルのマーク:カラー化を強調するため虹色になり、右側に一かじりの形になった。

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現在のアップルのマーク:6色カラーから単色になった。

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●アップル(Apple)のコンピュータはどうしてマッキントッシュMacintoshと呼ばれるのだろう?

アップル社のパソコンの愛称は、マッキントッシュ(Macintosh)です。これは上述のアップル社のロゴマークのりんごの種類名で、日本語名は「」という品種です。カナダのオンタリオ原産のりんごです。本当はりんごの品種の英語名の"McIntosh"と名前を付けたかったのですが、既にこのりんごと同名のオーディオ製品メーカーが、この名前を使用していたので、Mとcの間に「a」を入れてマッキントッシュ"Macintosh"として採用しました。このマッキントッシュと命名したのはジェフ・ラスキンという人で「マックの父」と呼ばれた人で、2005年2月に亡くなっています。りんごにしたのは、ジェフ・ラスキンの好きなものであったと言われています。

マックの愛称で知られるアップルのマッキントッシュ・コンピュータ。これはデザイン性と色が鮮やかな最初の頃の"iMac computer"。

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さてこのという品種のりんごは、見たことがありません。それもそのはず、現在では日本ではめったにお目にかかれないりんごなのです。りんごの旭は、カナダのJohn McIntosh氏(1777~1846年)によって偶発的に発見され、彼の名前をとってMcIntosh red と名づけられた世界的品種です。このりんごが日本に導入されたのは、1890(明治23)年にカナダ人により札幌農学校に寄贈されたのが始まりであると言われます。その後日本では、明治25年にと名付けられました。「」は非常に育てるのが難しくて、周りの環境にもとても影響されるため、現在日本では、北海道で僅かな農家が生産しているのみで、ほとんどに流通していない状況です。いまでは「幻のりんご」とも言われています。日持ちがしないので売る方も大変なりんごです。一般的なリンゴよりも少し濃い赤色をしています。味わった人の話ですと、味はさっぱりとした甘さと程よい酸味がまじっています。でも香りが素晴らしいといわれています。

りんごのMcIntoshは日本では旭と呼ばれ、アメリカではアップル社のロゴマークになった。

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アップル関係者の間では、世界史三大りんごと言われるものがあるようです? まずアダムとイブのりんご、次はニュートンのりんご、そして三つ目が、コンピュータのアップル社だそうです。アップル、りんごにこだわるとこうなるんですね!

●PCの米アップルとビートルズのレコード会社アップルは変な因縁があった?

米アップル社の創業のころ、イギリスとアメリカに二つのアップル社がありました。ひとつはイギリスのビートルズの歌関係の会社アップル、もう一つはアメリカのコンピューターメーカーのアップルです。

イギリスのアップルは、1968年にビートルズが創設した、アップル・コープス・リミッテド(Apple Corps. Ltd.)です。オーストラリア原産の青リンゴをモデルとしたロゴマークを使っていました。アメリカのアップルコンピュータ(Apple Computer, Inc.)は1976年に創業で、一口かじったようなリンゴのロゴマークが使われていました。

ともにアップルを会社のマークとする同士は、最初からいがみ合っていました。英アップル・コープスは“アップル”の名前を企業名にしたことに関し、米アップルコンピュータを相手に訴訟を起こしました。1991年に両社の間で商標契約が結ばれ、それぞれ“アップル”の名称とロゴマークを使用できる分野が決められました。しかしその後もゴタゴタは続きましたが、2007年2月、両社による和解がついに成立しました。それによると、「Apple」という名称は米Appleの商標となり、スティーブ・ジョブズCEOは「当社はビートルズを愛しており、彼らの商標に関して対立する関係にあるということはいたたまれないものだった。この件について、前向きで将来についてもいさかいを起こすことのない解決の仕方ができてすばらしい気分だ」とコメントしました。英Appleも「我々にとって未来は非常にエキサイティングなものになる。Apple Inc.の成功を望んでおり、ずっと平和的な協力関係を継続していきたい」とコメントしました。こうしたコメントから、アップル・コンピュータからビートルズ楽曲の配信も始まりました。

私は米アップルの製品は利用しているし、ビートルズも好きなので、なんとかうまくこの問題が解決てくれて、ほっとした思いがあります。ビートルズのメンバーにリンゴ・スターがいるのもなんだか、りんごへの因縁めいて面白いですね(これ日本人しか判らない???)

英ビートルズのアップル社の青いりんごのロゴマーク

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このりんごには、他にもいろいろと話がありますね。たとえば、喉仏(のどぼとけ)のことを英語では"Adam's Apple"といいます。アダムとイブがエデンの園で、蛇にそそのかされて禁断の果実を食べたが、アダムはあわてて食べたので、のどにつかえてしまい、それが男性の喉仏になったので、"Adam's Apple"と言われるようになった。またイブもりんごをアダムが食べている間に2つも食べてしまったので、それにより女性の2つの胸になった。でもりんごを食べたので人間には変な知恵が付いてしまった。

アダムとイブは禁断のりんごの実を食べてしまった。

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しかし米アップル社は、りんごをコンピュータになぞって、よき知恵に使用としているようです。

もりんごが好きで、昨年秋から今年の3月まで、毎週、青森の津軽からトラックで来るりんご農家から、直接りんごを買っていました。そして買いながら、りんご屋さんと、りんごの育て方から品種、青森のさまざまなことを聞いたので、「いつかりんごが一杯なっているときに津軽に行くからよろしく」と話したこともあり、このところりんごにはちょっとした思いがありました。

 

この記事へのコメント

Anne
2012年04月30日 16:38
アップル社の名前の由来を知らなくても、誰でもりんごという意味は知っていると思いますが、どの様にしてこのマークに定着したのか、このブログから由来を知り、面白かったです。マッキントッシュは日本語名の旭という品種からきているんですね、それにしても最近は、旭りんご、市場で見かけないですね。改良が進み人気がなくなってしまったのかも知れませんね。外国に行くと、日本のりんごの美味しさに気づかされます。私も、毎年青森から数回取り寄せています。今度食べるときは、アップル社のマークの由来を思い出しながら食べたいですね。最後に採用されたアップル社のマーク、シンプルで洗練されていて一度見たら忘れないですね、さすがです。
2012年04月30日 19:04
Anneさん
アップル・コンピュータの創業者スティーブ・ジョブズ氏が少し前に亡くなった時に、アップルのことを調べていて、この話題を知りました。会社のロゴマークにはいろんな由来があるようですが、このような面白みのあるマークがいいですね。南方の国々へ行くとりんごはとても高価な果物で、中国でも良いりんごは同様だそうです。日本の美味しいりんごは、まだまだ世界へ進出の余地があります。今頃青森では雪が終わって、次のために、林檎の木の手入れで忙しいことでしょう(りんご屋さんさんがそう話していました)。
あやちゃん
2012年08月09日 22:02
とても興味深く読ませていただきました♪
おもしろいですね☆
諸説ありながらどれも想いが込められているのは確かですね☆
2012年08月10日 18:54
あやちゃん
コメント有難うございます。りんごの話題から、アップル社のマークの由来までとりとめもなく書いてしましましたが、興味をもっていただいて幸いです。ロゴマークには何かしら思いが込められていて、面白いですね。
わんちゃん
2014年02月12日 12:24
旅立ちは早過ぎませんかジョブスさん
林檎が半分残っています

上記の短歌をジョブス家の塀に捧げて来ました。
2014年02月12日 19:35
わんちゃん

本当に残念ですね。彼がまだ存命であれば、まだ何か驚くようなことが起こったかもしれません。

家まで行って、素敵な短歌を捧げたとは素晴らしいですね。
とっちぃ
2016年12月02日 22:20
凄いです
Wild_cat
2018年11月28日 22:54
私が聞いている意味と一寸違いますね。

「現代コンピューターの父」と言われたアランチューリングと言うイギリス人が居ました。戦時中初めてデジタルの理論を論文化した人間でした。

第二次世界大戦で、ドイツ軍の暗号エニグマを解読した為、「エニグマを破った男」とも言われています。

彼はLGBTで、戦後自殺しています。その時に彼の側に青酸カリに浸されたと思われるリンゴが何口か齧られて残されていたそうです。

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