Jackと英語の木

アクセスカウンタ

zoom RSS 警官はアメリカではCop、イギリスではBobbyと呼ぶのはどうしてだろう?

<<   作成日時 : 2012/02/06 19:44   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 7 / トラックバック 0 / コメント 2

映画「ロボコップ」を見たことがあります。その時はなんとも思わなかったのですが、その後映画「ビバリーヒルズコップ」を見て、どうもアメリカでは警官のことを気軽と"Cop"と呼ぶのが判ってきました。その後イギリス映画を見ていたら、警官のことを"Bobby"と言っているのに気がつきました。警官はてっきり"Policeman"と思っていたら、いろいろな言い方があるようです。そこで"Cop"と"Bobby"中心に警官のことをことを書いてみました。

<どうして警察官は"Cop"と呼ばれるようになったのでしょうか?>

アメリカ映画のタイトルや中の会話で、よく使われる「コップ:Cop」は警察官を表す俗語です。元々は日本の「ポリ公」などのように、やや見下したような使われ方をしていましたが、最近ではこの呼び方はより一般化していています。正しくは"Police Officer"や"Policeman"と呼びます。今では女性警官も多いことから、"Police Officer"がいいようです。

では主にアメリカでは、なぜ警察官をコップ(COP)と呼ぶようになったのでしょうか?かって警察組織が出来きた時に、警察官の制服には、銅(Copper)のボタンが使われていたからというのが一般的です。バッジに銅が使われていたとも言われます。これから警察官はコップ(Cop)となったといわれます。他の説では、パトロール中の警察官を意味する"Constable on Patrol"の略であるという理由とか、犯人を逮捕する意味の"Caputure"から来ているという説もある。この語はラテン語の"capere"(捕まえる)が変化したもの言われています。また"COP"は警察官を意味するだけでなく、「捕まえる、盗む」といった動詞のとしても使われるようになりました。

映画ビバリーヒルズコップ。シリーズになりヒットしました。

画像


辞書で調べると"Cop"は次のような使い方があります。

1.〈犯人を〉捕らえる.
例: cop a person stealing 人が盗んでいるところをつかまえる。

2. policeman ( -men)(男性で主に巡査をさす);正式には,婦人警官も含めてpolice officer; 口語:cop(per);英では、(police) constable, 英口語 bobby(今はまれ), 女性警官policewoman( -women).


<イギリスではどうして警察官を"Bobby"と呼ぶことがあるのでしょうか?>

イギリスでは主に気軽な会話では、親しみをこめて警察官を"bobby"と呼ぶことがあるらしい。今ではこの言い方はまれになったのですが、たまに会話に出てくることがあるようです。では全然関係ないような"bobby"がどうして使われているのでしょうか?実はこの "bobby" という呼び方は、ロンドン警察の生みの親である、" Sir Robert Peeler" という人のあだ名から来ています。"Bobby"は"Robert"の愛称なのです。ロンドン警視庁は1829年に創設され、本格的な首都警察の構想を打ち出したその当時の内務大臣であった、ロバート・ピール卿にちなみ、親しみをこめて"Bobby"と言うようになったのです。彼の作ったロンドン警視庁は規律正しく、従来のどの警察組織より優れたいたので、評判が良かったようです。こうしたこともあってイギリスの警官の愛称が"bobby"になったのです。ただ最近では使われることが少なくなっています。アメリカの"Cop"にはやや軽蔑的なニュアンスがありますが、イギリスの"Bobby"には親しみがこもっているのはこのようなわけがあるからです。

イギリスの警官。帽子に人気があり"Bobby Hat"と呼ばれます。(他にも組織によりいろいろな種類の帽子があります)

画像


ところでイギリスのロンドンの警察と言えば、「スコットランドヤード」(Scotland Yard:ロンドン警視庁)が有名ですね。この「スコットランドヤード」はロンドンの真ん中にあり、北方のスコットランドでもないのにどうしてこう呼ぶのでしょうか? 「スコットランドヤード」という街や通りにあったからと思っている人が多いようですが、ちょっと違います。その名前の由来は、ロンドン警視庁のあった場所が、まだイギリスが連合王国に統一されてない時代にあった、 スコットランド王家のロンドンの宮殿の敷地跡の中庭(yard)に面するところだったことに由来しています。正式名称は、"Metropolitan Police Service, Headquarter Office"(MPS:首都警視庁) といいますが、日本と違う点は、「スコットランド・ヤード」の名で呼ぶことが一般的なことです。しかし日本でも警視庁のことをその場所にちなんで「桜田門」と呼んだりしていますね。その後1990年に、ロンドン警視庁はウェストミンスター寺院の西の新しい場所へ移動しましたので、今は3代目の新しい高層ビルになり、「ニュー・スコットランド・ヤード」(New Scotland Yard) が正式名称となっていますが、一般的にはニューは省いて、「スコットランドヤード」と依然として呼ばれています。
 
スコットランドの宮殿のYardに面していた「旧スコットランドヤード」。シャーロックホームズやポワロたちが活躍した頃の建物です。

画像


現在の「ニュースコットランドヤード」。場所も変わり建物も近代的なビルです。

画像


<警官についてあれこれ:アメリカは複雑な警察組織:日本で刑事のことを「デカ」というのはなぜ?>

日本では警察と言ったら警察組織だけですね。しかしアメリカは警察のような制度が他にもあり、複雑な体制となっています。

西部劇でよく悪いガンマンを捕まえる町の「シェリフ」(Sheriff)と呼ばれる警官に似た人がいますね。これは日本語では保安官と呼ばれる人です。西部劇の時代には辺境の小さな町に、町民による選挙、もしくは任命によってシェリフ(Sheriff:保安官)が置かれ、郡保安官とほぼ同様の職務を行っていました。では現在のシェリフ「Sheriff」はどうかというと、複数の市町村で構成する「County」(郡)という行政単位に置かれる司法官となっています。その権限は、管轄の郡の内部において、警察権の行使、州刑務所・拘置所の警備や管理、州裁判所の警備などがあります。州が持っている司法執行権を委託されている官職が「シェリフ」といえます。現在、西部劇時代の「シェリフ」に相当するのは「マーシャル」(Marshal)という官職が近い。しかし「マ−シャル」といっても、今では一部の州にしか設置されていず、馴染みが薄い官職となっています。これとは別に、「コンスタブル」(Constable) という保安官があります。「コンスタブル」については適切な訳がなく、治安官、保安官と訳されることが多い制度ですが、これまた今では馴染みの薄い官職となっています。

保安官ワイアットアープはOK牧場で決闘しました。胸にシェリフのバッジを付けています。

画像


保安官制度とは別に、正式な警察組織があります。州、市、町村に設置されています。また全国組織として"FBI"(連邦警察)があります。FBIは「アメリカ連邦捜査局」(Federal Bureau of Investigation)の略であり、司法省に所属し、連邦法違反、国家的犯罪(スパイ対策、密輸、偽造、等)、州際的犯罪(自動車盗犯、略取誘拐、越境逃亡犯等)などついて捜査します。ワシントンに本部があり、全米に54の地方支部を持っています。

アメリカ連邦捜査局"FBI"の紋章

画像


では日本の警官についてもちょっと触れておきます。皆さんはテレビなどで、「刑事」をよく「デカ」とい呼んでいるのを見聞きしていることでしょう。この「デカ」という呼び方ですが、刑事についても警官にも、どうにも「デカ」と読めないですね。実はこれには由来がありました。警察制度が出来た頃、明治時代の刑事が着ていた「角袖」(かくそで)という和服(着物)がこれに関係あります。その当時、警官の制服を着ず、和服を着ていた「刑事巡査」のことを、「角袖巡査(かくそでじゅんさ)」や「角袖(かくそで)」と呼んでいました。「角袖」とは、四角い形をした袖のことであり、和服の袖が四角ので、和服を意味することもあります。これを犯罪者などが隠語として、「角袖:カクソデ」の四文字を、最初と最後の2文字をとって「カデ」にし、さらにこれをひっくり返して、「デカ」という言葉として呼んでいたそうです。なんとも変ないきさつですね。どうして最初、中2文字を取り除いて「カデ」にしたり、それをひっくり返したのかはよく判っていません。隠語というものはすぐわかるようではダメですね。

当初の私服刑事が着ていた角袖の服。これを短縮し逆にして「デカ」の呼び名ができた。

画像


別の言葉ですが、もう少し親しみを込めて、警察官のことを「お巡りさん」と呼びます。これは警察官が街をパトロール、巡回することから、この巡回の「巡る」という言葉から「お巡りさん」と呼ぶようにになりました。

ところで町中によく見られる日本独特の「交番」があります。ではどうして「交番」になったのでしょうか。「交番所」の名称の由来は、明治7年に警官が「交替で番をする所」ということから「交番所」と呼んだのが始まりです。明治21年に「派出所」、「駐在所」という名前になって全国的に統一されましたが、警視庁の創設当時 の「交番所」という名称がそのまま「交番」という呼び名で残り、その呼び名が市民の間に定着し、海外でもそのまま通用するほどになってきたので、その後、正式名称も「派出所」からまた「交番」に改められることになりました。

***************************************

警官ってなかなか、まともには呼びにくいですね。一般の会話では、やっぱり俗語、愛称、隠語の類で呼ぶのがどこの国でも多いようです。先日近くで事件があり、110番でパトロール警官を呼びました。その時私は「お巡りさん」と呼んでいました。やっぱり「警官さん」などとは呼びにくいですね。すこし昔の警官はやや威張っていたような印象がありましたが、最近の警官は親切で、悪いことをしていない限り怖い存在ではなくなっています。先日中国人の観光客が「中国の警官は身を引いて構えるような雰囲気があるが、日本の警官はとても親切です。中国を出発前に日本の警官は怖くないので、道など迷ったら気軽に相談してほうがよいと説明を受けました。」とテレビで言っているのを見て、なるほどと思いました。





テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 7
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い 面白い
かわいい

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
Jackさん、映画を見ているとき、どうしてCOPと呼ばれるのかなと思い辞書で調べた事があります。イギリスではBobbyなんですね、気がつきませんでした。警官の俗語、愛称、隠語、それぞれ使い分けられているんですね、その言葉によって、状況が判断できそうで面白いです。日本のデカ、あまりにも元の言葉から飛躍しすぎですが、親しみを感じます。楽しかったです、有り難うございました。
Anne
2012/02/06 21:29
Anneさん
映画を何気なく見ていると、気楽に会話しているなかに、このようなおやと思う英語があります。それをチョロっと頭のどこかに記憶しておいて、あとで調べてみます。これもちょっと前のことですが、チョロっとの口です。俗語、隠語の類は難しいですが、興味はありますね。この程度のことはいいのですが、もっとくだけたことはあまり正式なところでは話題にはなりにくいので、普段は私の頭の中にしまっておいています。
Jack
2012/02/06 22:37

コメントする help

ニックネーム
本 文
Google
警官はアメリカではCop、イギリスではBobbyと呼ぶのはどうしてだろう? Jackと英語の木/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる