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zoom RSS 気づかずに使っていた間違い言葉:耳障りのいい、二の舞を踏む、熱にうなされる

<<   作成日時 : 2011/11/22 16:45   >>

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少し前から、英語の単語を英和、和英その他の辞書で調べてゆく中で、「え!こんな言い方なのか?」と思う日本語がありました。またこの方面に詳しい人がいて、時々指摘されはっと思い当たる言葉がありました。その他何かの折に自分で間違い言葉に気がつくことがあり、自分の日本語はずいぶんいい加減なんだと思うようになりました。しかし私に限らず、昨今はあまり皆が間違いに気づかないで、もしくは間違いとは認識しないで使っている言葉が多いようです。日本に暮らす日本人は本来の日本語を忘れるべきではないとは思いますが、その中で今の風潮に合うように、日本語を口語的に、今風に崩しても、意思疎通ができれば良いと感じています。

このようなことがあって、少し前から、私が知らずに使っていた間違い言葉を書き留めておきました。「こんな少しの違いはどうでもよい!」、「言葉は変わってきているのだ!」と思う人が結構多ようで、間違い言葉を気にしないで使っている人もいるかと思います。こうした間違い言葉をどう捉えるかは個人の自由です。しかし私は一度はこのような言葉の本当のことを整理、理解しておこうと思い、ここに間違いやすい言葉のいくつかを書き出してみました。

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★耳障りのいい話

「あの人は耳障りのいい話ばかりする」なんて言い方を、私はなんとなく使っていましたが、どうもこれは間違った言い方のようです。元来、耳ざわりのいい話なんてありません。漢字では「耳障り」と書きますが「障」という字は、故障、障害など「ふさぐ、さえぎる、都合が悪い」の意味があり、この字を使っていい話はありません。耳障りとは聞いていて気に障ることであり、その場合は、「耳障りな話」のように言います。それでは「耳障りのいい」を日本語で言うと他にいい言葉があるのでしょうか?それがすっきりした言葉がないのです。強いて言うと「耳に心地よい」、「耳あたりが良い」などで、どうもスッキリしません。スッキリした言葉がないので聞いて心地が良いことをいつの間にか「耳障りがいい」と言うようになったのでしょう。テレビを見ていいたら、教養のある有名人でもこの間違った言葉を使っていました。国会の議論の中でも使われています。いつの日か、この言い方は次第に定着して、辞書にも正しい言い方として載るような言葉になるかもしれません。

★調子の波に乗る

「あいつはこの頃調子の波に乗っているね」と言ったら、「波に乗る?調子に乗ることでしょう?」と言われた。どうもこのいい方は間違いで、正しくは「調子に乗る」か「波に乗る」であり、この二つの言い方を、間違って合わせてしまったしまった言葉です。調子とは、ここでは「はずみや勢い」のことを言っていて、勢いの波が高いことを強調させたいがためについ波を入れてしまっているのです。勢いや高低を示唆するような言葉の「調子と波」を二つ重ねるのは間違いです。「調子の波」という言葉の意味もなんのことかよく判らず、無理があります。

さて類似の言葉に「図に乗る」があります。これは調子に乗ってつけあがることです。では「図に乗る」の「」とはなんでしょうか?これは仏教の法会などで、僧が唱える声楽『声明』の転調のことを言っています。この転調はとても難しかったため、調子がうまく変えられることを「図に乗る」と言うようになったのですが、次第に「つけあがる」といった意味に変化していきました。

★飛ぶ鳥跡を濁さず

或ところを辞める挨拶の際に、「飛ぶ鳥跡を濁さず」と言ったら、最後だから言うけど、その言葉は正しくは「立つ鳥跡を濁さず」ですよとそれとなく後で注意されました。飛ぶ鳥にしてしまうと、単に飛んでいる鳥であり、飛んでからまた戻ることもあります。しかし立つは立ち去ることであり、この言葉の意味は、立ち去る者は、自分が居た跡を見苦しくないように、きれいに始末しなければならない。または退き際が潔(いさぎよ)く綺麗であることも意味します。また「飛ぶ鳥後を見よ」とのことわざもあり、上記と同じ意味になります。これとは逆なことわざもあります。それは、「旅の恥は掻き捨て」、「後は野となれ山となれ」などです。

★二の舞を踏む

ある大勢の集まりのとき、最初に挨拶した人が、何かおかしく変な挨拶をしてしまいました。そうしたら二番目に挨拶する人が、「私はあの人の二の舞いを踏みたくないので。。。。」と話していました。しかしこの「二の舞を踏む」と言うのは間違った言い方と気がつきました。「二の舞を踏む」は「二の足を踏む/二の舞を演ずる」の言葉の混同です。正しくは「二の舞を演ずる」か、xxさんの二の舞になる」です。「二の舞」とは舞楽で、案摩(あま)の舞に続いて、真似て舞われる滑稽な所作の舞が二の舞です。そのため「二の舞を演ずる」とは、だれか人の後に出て、その真似をすることや、前の人の失敗を繰り返すなどを意味するようになった言い方です。また「二の足を踏む」という言い方もありますすが、これは踏み出すことをためらったり、尻込みしたりするの意味になり意味が少し違います。

★熱にうなされる

私はあるとき、高熱の出る病気に罹ってしまった。何日も高熱が続き、後で友人に「何日も熱にうなされたよ」と話しました。ところがこの友人、国語が得意で、「熱にうなされる」のはどこかおかしいねと言ったのです。しばらくしてあの時の「熱にうなされる」はやはりおかしく、それを言うならば、「熱でうなされる、熱で浮かされる」が正しいようだよと教えてくれました。調べてみると、「うなされる」(魘される)ということは、恐ろしいいやな夢などを見て、寝ている間に切ない、苦しそうな声をあげることを言うのであって、「夢にうなされる」とは言っても「熱にうなされる」とは言いません。ただ高熱で悪夢を見てうなされることもあります。また「熱で浮かされる」とは、高熱により意識が朦朧としていて不確かな状態のことです。これから、例えば「あの人は熱で浮かされたように熱心に仕事をしている」などと言います。

この言い方は、もともと「夢にうなされる」という表現があまりに一般的になったために、「夢に」がなくても同じ意味を持つようになり、「熱で(夢に)うなされる」という表現ができたようです。いずれにせよ、うなされるのは熱が原因で同じなので、この言い方は誤用というほどではないかもしれません。

★酒を飲み交わす

久しぶりに会う予定の友人に「ゆっくり酒を飲み交わそう」と言ってから会いました。ところが会ったら、この間の言葉だけど、「丁度間違い言葉を覚えたばかりなので言っちゃうけど、酒を飲み交わそうではなく、酒を酌み交わそうが正しいよ」と言われました。言われてみればたしかにそんな気がしたなと思って、帰ってから調べたら、たしかに「酒を酌み交わす」が正解でした。飲み交わすでは相手と交互に酒を飲むことになってしまいます。相手が飲む間はじっと待っていることになります。酌み交わすのならお互いにお酌しあうことになり、「杯を交わす」とも言います。

★汚名挽回

あるとき私は大変なミスをしたことがありました。それで汚名挽回とばかり、必死にミスの回復に努めたのですが、これをある文章にしたところクレームが付きました。それは汚名挽回という言い方はおかしいから訂正したほうがよいというものでした。一体どこが違っているのだろうと調べたら、本当は「汚名返上」が正しい言い方と判りました。不名誉な評判を受けたことを、元のようになるように戻すことですので、「汚名返上」であり、名誉挽回をすることなのです。汚名挽回という言い方になると、汚名を取り戻すことという意味になってしまいので、不名誉な評判を自分から取り込もうとすることになってしまいます名誉挽回の言い方ならば、また名誉を取り戻すことになり判ります。

★愛想をふりまく

これもある時に言ってしまった言葉で、正しくは「愛嬌をふりまく」です。「愛想」とは「あいそ}と読み、人に接して示す好意や愛らしさを言い、「愛想が尽きる」といえば、すっかりいやになることです。一方「愛嬌」は、人に好かれるようにする仕草や愛想やお世辞の意味があり、どちらも似たような意味なので混乱し、このよう間違った言い方が出来たのでしょう。しかし慣用句に「愛想をふりまく」はありません。やはり「愛嬌をふりまく」が正しい言い方です。面白い統計があります。文化庁が発表した平成17年度「国語に関する世論調査」では、「愛嬌をふりまく」を使う人が43.3パーセント、間違った言い方の「愛想をふりまく」を使う人が48.3パーセントという正誤が逆転した結果が出ているのです。こうなると間違った言い方が今では正しいかなと思えてきます。将来は「愛想をふりまく」が正しいと、辞書に乗る日がくるかもしれません。

★口を濁す

自分に都合が悪いことになると、「ええまあ、そのー、あのですねー」などと間投詞をやたら入れて、何を言いたいのか、はっきりわからないような話があります。このようなときの表現を「口を濁す」と私は言うと思ってきました。しかしある時これは変で、正しくは「言葉を濁す」が正しい言い方と判りました。「言葉」は口から出てくるし、都合の悪いときは口をモゴモゴして、いかにも話をする口を汚すようなので、つい「口を濁す」と言ってしまう人が多いようです。その他慣用句に「お茶を濁す」という言葉がありますが、これは一時的に逃れて、その場を取り繕うというような意味に使われます。したがって「お茶を濁す」はいい加減なことを言ったりしたりして、その場をごまかしたり逃げることであり、一方「言葉を濁す」は語尾などをはっきり言わないなどあやふやな言葉使いのことになります。

      * * * * * * * * * *

上記の間違い言葉を読んでみてどう思いましたか?正直言って日本語ってめんどくさいですね。少々の間違いは、話が通じればいいのではないかと思いたくなります。こうした間違い言葉もみんなが使って定着すれば、そのうち日本語として正しいと言われるかもしれません。言語は生きており、その時々の時代の風潮や状況により、歴史的にも変わってきています。私はこれらの言葉を、なにがなんでも正しく使おうとはあまり思いません。たまたま気がついた言葉だけを列挙したのであり、まだまだ気がつかないで間違い言葉を使っているのかもしれません。しかし普段の生活ではこのような言葉を使ってきていて今まで何か不便や誤解が生じたことはありませんでした。とはいえブログなど文章にするには不適当なので、これらは一応理解しておいて、文章にする時や、あらたまったところではやはり正しい言葉を使おうと思います。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。はじめまして。
もう少し早くこのブログに出会いたかったくらい,楽しいページですね。
間違えやすい言葉って「的を得る」→「的を射る」とか「役不足」の意味の取り違えとかけっこうありますね。(以前にふれていたらすみません)。
リアルET
2011/11/23 15:53
間違った言い回しを、親切に教えてくださる方がいらっしゃるとうれしいですよね。でも、状況や相手により不愉快に感じさせてしまう場合もあるかもしれません。教えるのも勇気がいることです。美しい文章を出来るだけ沢山読んで気をつけたいです。少しでも、疑問に感じたら自分で調べないと、いつまでも気づかないかもしれません、日本語の言い回し、あらためて難しいと思いました。
Anne
2011/11/23 16:32
リアルETさん
コメントありがとうございます。間違いやすい言葉は、結構みんなが使っているのではないかと思います。それをわざわざ指摘されないので、なんとなくそのまま使っていて、それが周りの人にまで移ってしまい、しまいには定着するようです。会話の際、アメリカ人も本当に正しい文法で英語を常に使っているかというと、かなりおかしな英語もあるようで、どこの国も日本の間違い言葉と似たような状況と思います。
Jack
2011/11/23 19:25
Anneさん
たしかに人から指摘されないと、一生知らないで間違い言葉を使ってしまうでしょう。幸い私にはそれとなく優しく注意してくれた人がいて、ずいぶんと気がつきました。会話だけならいいのですが、文章化するとなると、やはりしっかりした文にしないといけないですね。さらに漢字の間違いも入れると多いですね。英語で怪しいところは辞書を引くように、これからは自分の言っている日本語で怪しいところはチェックしてみます。

Jack
2011/11/23 19:34

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