Jackと英語の木

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zoom RSS Green-eyed monster 緑目玉のモンスターは嫉妬する?:Greenとeyeをめぐって

<<   作成日時 : 2011/09/01 19:37   >>

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このブログの中で、2010年6月に「文化の違いと英語表現;色を使った慣用句」を紹介しました(下記のページ)。今回はこれに関連してGreen(緑)とeye(目)話です。

文化の違いと英語表現(色を使った慣用句)ーこのブログの中の記事です。

http://jack8.at.webry.info/201006/article_2.html

その中で"Green-eyed monster"を「嫉妬の目付きで」(やきもち焼き)と書いています。この時は色を使ったさまざまな慣用句をクイズ形式で紹介しているだけで、その中のいくつかは「どうしてその色がそんな意味になるのか?」ということまでは踏み込んでいませんでした。一つ前のブログで、イギリス文学の本で見たシェークスピアのヴェニスの商人の名言を書きました。ところがその本の中で"Green-eyed monster"についても、シェークスピアのある劇が関係していることがわかりました。前からどうして嫉妬の目がGreenだろうと思っていました。

シェークスピアの「オセロ」3幕3場に次の言葉があります。

Beware, my lord, of jealousy.

It is the green-eyed monster which doth mock

The meat it feeds on.

閣下、嫉妬にご用心。
緑目玉のい異形の化け物。
人の心をもてあそんでは食い尽くす。

オセロは悲劇ですが、その中で嫉妬は重要な役割です。悪者のイアーゴはヴェニスのムーア人の将軍オセロをよく思っていなかった。それで悪巧みを考え、オセロに嫉妬するなと言いながら、嫉妬心をかきたてます。オセロは美人の妻のデズデモーナがハンサムな副官のキャシオをやたらかばうことに嫉妬を感じていた。その後もイアーゴの巧妙な言葉で、オセロは次第に嫉妬心をつのらせ、ついには「緑目玉の異形の化け物で人の心をもてあそび、食い尽くすという化け物」をオセロの頭の中に呼び起こすようになってしまった。ある意味それはイアーゴがオセロの心をもてあそび、あわれなオセロの心を食い尽くしているようでした。そしてオセロはついには妻のデズデモーナを絞殺してしまい、最後には自ら命を絶つのです。

オセロと妻のデズデモーナ

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シェークスピアは green-eyed を「ヴェニスの商人」の中でも使っています。

ヴァッサーニオがポーシャの父の遺言であり、結婚の条件である箱選びで、見事正しい箱を選んだあとに、好きな人が当ててくれたので、ポーシャがつぶやいた言葉です。

How all the other passions fleet to air,

As doubtful thoughts, and rash-embraced despair,

And shuddering fear, and green-eyed jealousy!

(ヴェニスの商人:The Merchant of Venice III ii)

ほかの感情が空へ消えてゆく、
定まらない心も、すぐに陥いる絶望も、
身をふるわせる不安も、緑色の目をした嫉妬も!


どうも西洋人は嫉妬、気分が悪いなどで顔色が悪くなるのを、肌や目の色の違いかGreenと捉えているようです。英語だけでなく、フランス語、ドイツ語、イタリア語も皆Greenには嫉妬の意味があるそうです。日本では緑色は比較的新しい言葉で、緑は青で表現していたことを考えると、ヨーロッパではもっと緑色の表現を使っていたようです。

緑(Green)慣用句には他にも面白いものがあるのでちょっと書いておきます。

Green eyeは嫉妬の目。でも実際にGreen eyeの人もいて困るでしょうね?

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Green with envy: 嫉妬する

例:He played with me more than any of the other girls, and they were turning green with envy.(彼はね、他の女の子より時間をかけて私と遊んでくれたの、それで、女の子達は嫉妬してたの。)

Green thumb(Green fingers): 園芸が得意

例:My mother has a green thumb. She can make anything grow.(母は園芸の才があって、どんな植物でも育てられるの。)

親指が園芸で緑に染まるほどの人

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Green room: 舞台裏やスタジオにある控え室,楽屋
例:I have my own green room.(僕には専用の控え室があるんだ)

ではなぜ控え室がGreenになるのか?1700年代ヨーロッパの舞台裏の控え室はGreenで内装されているところが多かった。Greenは出演前の心を落ち着かせる色との認識がありGreenになったようです。日本の楽屋は昔、控え室には多くの楽器、道具類が置いてあり、それで楽屋になった。

このような控え室(Waiting room)をGreen Roomと呼ぶ。

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Greenについては他にもありますが上記の面白いのだけにしておきました。

ところでGreen eyeのeye(目)についても多くの慣用句がありますが、目に色のついたのでは

Have a black eye: 叩かれて、眼の周りが黒ずんだり、青くなった状態こと。

Red-eye(あるいはred-eye flight): "夜間の便、飛行機"という意味の口語表現。
"I will take a red-eye to New York."
(私はニューヨークへ行く夜間便に乗るつもりです)

どうしてRed eyeが夜行便なのか?それは通常、西から東に夜向かう夜行航空便では、時間が経つのが早く、夜が短くなり寝つかれないうちに到着して、目が赤くなる人が多く見られることから、Red eye flightと呼ばれるようになりました。Overnight flightが普通の呼び方ですが、結構この呼び方もされています。

★夜行列車は"red-eye train"。
日本ではBlue Trainと言いますが、これは単純に夜行列車の色が青が多かったからです。夜のイメージを青と捉えていたこともあるでしょう。したがってBlue Trainは英語で使っても夜行列車にはなりません。

夜行の航空便:Red-eye flight

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Red eye flightの航空会社の広告の例

http://www.ausbt.com.au/how-to-survive-a-red-eye-flight-in-economy

Pink eye: 可愛いい目(人形のような目/なでしこのような目:Pink=なでしこ)
医学的には結膜炎性の腫れた目をさすこともある。

人形のような可愛い目がPink eye

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皆さんの可愛いいお子さんやお孫さんについてeyeを使ってみましょう。

The apple of 〜's(the) eye: 目に入れても痛くないほど大事な人(もの)

"The apple of one's eye" はイディオム(慣用句)で、日本語でよく、「目に入れても痛くないほど可愛い」とか言いますね。でもどうして Apple(りんご)なのでしょうか?Apple はその形が丸いので、目の中で重要な役目の「瞳」にたとえられているようです。すなわちapple は目の中の瞳のようで、非常に大切なものというわけなのです。

目の中に入れても痛くないはThe apple of one's eye

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その「瞳」ですが、生徒(小学生)のことをPupilと言いますね。でもpupilには瞳との意味もあります。人と向き合っていると、相手の目ののなかに自分の姿が小さく映りますね。映った姿が小さくて子供のようなので pupil と言うようになったんだそうです。かわいい人形のことを puppet といいますが、このpuppet pupil と発想が同じ語源らしい。また「子犬」を表す puppy も語源的には同系列にある言葉のようです。

小学生の生徒はPupilですが瞳の意味のもなります。

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語源辞典で調べるとPupilについて次のように書いてあります;

Pupil:
so called from the tiny image one sees of himself reflected in the eye of another.


さて日本語の「瞳」は「目」と「童」と書きますね。あれ!英語と似ていませんか? 実はこれも英語と同じ発想でできた漢字のようです。目の中に童が居るとは洋の東西問わず発想は似ているというわけです。

」って何となくいい言葉ですね。映画カサブランカの中では、英語とはちょっと違う名翻訳で、「君の瞳に乾杯!」が当時のはやり言葉になりました。それが"Here's looking at you, kid!"です。どうしてこの英文が「」になるのか?それは下記のページで確認ください。

「乾杯の流れはtoastからcheersへ!君の瞳に乾杯!」(映画カサブランカより)ーこのブログの中の記事です。

http://jack8.at.webry.info/201007/article_4.html

いかがでしたか。GreenとEyeだけでこれだけの話があります。色のついた話は面白いですねですね。Idiom(慣用句)もこうして関連付けると覚えやすいと思います。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
Jackさん、greenについてのお話楽しかったです。私にも覚えているのがあります。The grass is always greener on the othe side of the fence.隣の家
の芝生は青い、転じて、相手のものは良く見える。このgreenもねたみの意味を含んでいるんでしょうかね?他にれいを作って見ました。Your blog always makes me green with envy.いつも日記の題材選びに迷っているので、羨ましいです。これからもgreenを色々使ってみたいです。
Anne
2011/09/07 21:15
スぺリングミスしました。
>the other side of the fenceです。
ごめんなさい。
Anne
2011/09/07 21:18
Anneさん
日本では緑色は近世になってから使い出した、まだ比較的新しい言葉なので、日本にはGreenに関してよい慣用句が少ないですね。青は隣の芝生のように、たくさんあります。しかし緑色はよく見てゆくと、いろいろな色があります。たとえば木の色は日に当たっているところ、日陰でずいぶん違います。このへんは絵を書く際に、色使いで苦労するところです。
Jack
2011/09/08 15:36

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