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zoom RSS Robert's Rules of Order(ロバート議事法)を知っていますか?合意社会の日本

<<   作成日時 : 2011/04/13 16:46   >>

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東日本大震災では、被災者の規律正しい態度や我慢強さが海外から賞賛の声が相次いでいます。日本人の良い特性がこのような非常時でも発揮され、これらのことが復興の力となってくれたらと思います。

しかし国民はきちんとしているが、政府、東電、他の関連組織はかならずしも賞賛にはなっていません。初動活動の迅速性、危機管理、なにをどうやるかの立案、決断、指示と実行は"もたもた"している印象があります。海外では日本国民は超一流、政府は3三流との指摘もあります。どうしてあんなに一流の国民が三流の政府を選ぶのか?どうしてしばしば日本の首相は変わるのか?など疑問の声があります。

これは日本人の良い特性の裏にひそむ悪い特性が作用しているのではないかと思います。いろいろな意見がありますが、それは他に任せて、ここでは「日本人の合意の仕方」について私なりに考えて見ました。

皆さんはRobert's Rules of Order(ロバート議事法)を知っていますか?アメリカでは会議の進行、議論、プレゼンテーションを子供のときから学ぶようになっています。このRobert's Rules of Orderは1876年(明治10年)に南北戦争で大将であったHery M. Robert将軍が提唱して会議運営のルールブックとして定着したものです。現在は国連や各種国際会議、日本では青年会議所、ライオンズクラブで採用されており、民間会社でも国際的な会議には取り入れているところがあり、自治会などでも順次導入されています。アメリカではPTAやクラブ活動の会議でも準用されているそうで、世界の会議運営の標準ルールとなってきました。国際間で何か話し合うとき、どのような形で会議を運営し、決するかは損得もありとても重要なことです。仲の悪い国や衝突のある話し合いをするときなど、どのルールを持って議決するかの拠り所があれば話し合いはスムーズに進行することができます。特別変なことをするのではなく、大体皆さんが知っている内容のルールで、概略項目は下記です。

Henry Robert将軍(Robert's Rules of Order提唱者)

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Robert's Rules of Order, Newly Revised最新版の本

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1.原則
1)多数決と同時に少数意見を尊重する。
2)自由な、しかも十分な討論を行う。
3)議題は一度に1件のみ処理する。
4)議題と人格は切り離す(人身攻撃は避ける)

2.議事の進め方
・召集、議事録承認、報告事項、処理事項、課題、閉会(詳細は略)

3.議事・表決方法(詳細は略)


話がすこし堅いので詳しくは下のページを参照下さい。

Robert's Rules of Order公式ページ(英文)

http://www.robertsrules.com/

Robert' Rules of Orderを取り入れた横浜青年会議所のページ

http://member.yokohama-jc.or.jp/support/robert.html

さて私がどうしてRober's Rules of Orderをここで持ち出したか?それは今回の震災で問題を解決するために、色々な場面で異なる組織が、早急なる解決の模索の会議をしていますが、その決断、進行はどうも早いとはいいかねます。このような場合、みなが標準的な会議運営に慣れていればどうなのかと思ったからです。

今回の原発事故で、ロシアは東電が1日かけて議論していることは5分でできると批判しています。アメリカは原発事故用のロボットで事故箇所の調査を早い段階で提案しましたが、日本側より問い合わせや内部議論で回答に2週間もかかり、結局そのときは使用されなかったことにあきれているとか。。外国メディアは日本はConsensus Society(合意社会)の弊害が有ると皮肉っています。これは少し大げさとして、日本人はどうしてもみんなの合意にこだわり、根回しをしたりして、皆で渡れば怖くない的な行動様式をとっています。当事者として、決死の覚悟で必死にやっている人達も多くあり、外部からよくわからないで批判は不適当かもしれませんが、傍目にはどうしても、もたもたしているように映ってしまうのです。日本人同士ならまだいいのですが、今回は外国も参加して解決しようと進行中であり、落着した後に変なしこりが残らねばいいがと思います。

しかし会議や決断がもたもたするのは日本人だけに限ったことではありません。ヨーロッパでは1814年のウィーン会議はフランス革命とナポレオン戦争後の再建と領土分割を話し合う場でしたが、「会議は踊る、されど進まず」の状態で半年も会議を続けていたが、ナポレオンが閉じ込められていた島から脱出した情報で一気に合意が成立した。このように複雑に対立した案件の会議はどこがやってもそうはうまくいきません。今回もアメリカに当初から丸投げで原発事故の解決を依頼したとしても、多分うまくいかなかったでしょう。地震、津波、原発事故の三重苦の同時進行と、日本での特有事項、日本人の特性まで考えて、次々と起こる初経験のことを、全てベストの方法でアメリカが日本国内でできるとは思われません。アメリカも過去にいろいろなことで失敗しています。

映画にもなったウィーン会議の「会議は踊る」

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逆に日本でも1923年の関東大震災のとき、東京市長もした内務大臣の後藤新平は、震災発生の翌日に帰宅して、1晩で1年分の国家予算に匹敵する大胆な復興計画を立案し、閣議では縮小されたがすぐに実行され、それが今の東京の町並みの骨格になっています。脱線ですが、後藤新平は岩手県水沢市(現在の奥州市)の出身で、民主党の小沢一郎氏も戦争中に水沢に疎開して小中学校時代をおくったとか。東北の復興のため小沢氏が岩手を訪問したとの報道が何か因縁めいて聞こえました。

1923年関東大震災のときにすばやく復興案を作成、実行した後藤新平

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日本人の特性が良いとか悪いとか、欧米人の考え方や方法が良いとかで惑わされることなく、この状況での日本に合った方法で早く復興が開始されるといいですね。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
Hi Jack
凄く面白い説明で、今回の政府の対応の悪さも、よくわかりました。やはりアメリカのように、子どもの時から、会議の進行、議論、プレゼンテイションを学ばないとだめですね。これからの日本も国際化に向けて見直さなければならない事も沢山あると思いました。まず現状を把握しないと....前にすすめません。
Anne
2011/04/16 21:24
Hi Anne
話し合いの仕方のまずさで、緊急時には日本人の良い点が発揮できないのはやりきれないですね。英語を学ぶ人は英米人の普遍的な考え方や方法も、基礎として身につけたほうがより分かる言葉として良いように思います。
Jack
2011/04/17 15:43

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