Jackと英語の木

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zoom RSS 「徒然草」の中に勉学に良い言葉を見つけた。くじけそうな時にいいですよ。

<<   作成日時 : 2010/10/14 19:46   >>

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外国関係の本をしばらく続けて読んできたが、やはり日本のこともしっかりと知らないといけない思いがこのところなんとなくあった。そうした時に家のかたづけをしていたら、高校時代の古文の本が出てきた。その中に吉田兼好の「徒然草」があっって、なつかしく読むと不思議と古文辞書も無いのになんとなくわかる。たしか高校時代はいやいや古文の辞書片手に必死に読んだ覚えがあるが、人間年取ると不思議と古文がわかるようになるそうだ。さらに読んでゆくうちに第150段に今の私にとってもよい文章が見つかった。中世の文学(Literature of Midival age)は一見とっつきにくいが、読むほどに現代にも通じる教えや考えがあってとても参考になる。


下記に徒然草の序段と第150段の原文と現代語訳を紹介しておきます。序段のみ英文をつけます。第150段は勉学、習い事をする人達にはとてもためになる文章です。

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徒然草」 “Essays in Idleness 作者:吉田兼好(鎌倉後期―南北朝)  1330年成立
序段と243段で構成の随筆 和漢混交文  

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序段(Preface)英文

What a strange, demented feeling it gives me when I realize I have spent whole days before this inkstone, with nothing better to do, jotting down at random whatever nonsensical thoughts that have entered my head.

* Essays in Idleness: The Tsurezuregusa of Kenko,
 Translated and with a new preface by Donald Keene  ドナルド・キーン訳
     *(いろいろな英訳がありますがこれが一番わかりやすい)

・序 段(原文)

つれづれなるまゝに、日暮らし、硯(すずり)に向ひて、心に移り行くよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、怪しうこそ物狂(ものぐる)ほしけれ。

・現代語訳

することがなくて退屈なまま、一日じゅうすずりに向かって、心の中にうかんでは消えてゆくとりとめのないことを、はっきりとした目的もなく書き留めてみると、不思議なほどおかしな気持ちがすることである。
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第百五十段      

 能をつかんとする人、「よくせざらむ程は、なまじひ(い)に人に知られじ。内々(うちうち)よく習ひ得てさし出(い)でたらむこそ、いと心にくからめ」と常にいふめれど、かくいふ人、一藝もならひ得ることなし。いまだ堅固かたほなるより、上手の中に交(まじ)りて、譏(そし)り笑はるゝにも恥ぢず、つれなくて過ぎてたしなむ人、天性その骨(こつ)なけれども、道になづまず、妄(みだ)りにせずして年を送れば、堪能(かんのう)の嗜(たしな)まざるよりは、終(つい)に上手の位にいたり、徳たけ人に許されて、ならびなき名をうることなり。

 天下の物の上手といへども、はじめは不堪(ふかん)のきこえもあり、無下(むげ)の瑕瑾(かきん)もありき。されども、その人、道の掟(おきて)正しく、これを重くして放埒(ほうらつ)せざれば、世の博士にて、萬人の師となること、諸道かはるべからず。

・現代語訳

芸能を身につけようとする人は、「良くできないような時期には、なまじっか人に知られまい。内々で、よく習得してから、人前に出て行くようなことこそ、誠に奥ゆかしいことだろう」と、いつも言うようであるが、このように言う人は、一芸も習得することが出来ない。まだまったくの未熟なうちから、上手の中にまじって、けなされても笑われても恥ずかしいと思わずに、平然と押しとおして稽古に励む人は、生まれついてその天分がなくても、稽古の道にとどこおおらず、勝手気ままにしないで、年月を過ごせば、芸は達者であっても芸道に励まない人よりは、最後には上手と言われる芸位に達して、人望も十分にそなわり、人に認められて、比類のない名声を得ることである。

世に第一流といわれる一芸の達人といっても、初めは下手だという噂もあり、ひどい欠点もあったものである。けれども、その人が、芸道の規律を正しく守り、これを重視して、気ままにふるまうことがなければ、一世の模範となり、万人の師匠となることは、どの道でも、かわりのあるはずがない。

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中世日本の随筆文学

・土佐日記(The Tosa Diary):紀貫之 935年頃、土佐から京までの旅を記した紀行文に近い日本初の日記。女性に仮託した仮名表記。36歌仙の一人

・枕草子(The Pillow Book):清少納言 平安中期1000年頃、 300段からなる随筆形式の日記。仮名表記による簡潔な文体。

・方丈記(The Ten Foot Square Hut):鴨長明  鎌倉前期1212年、1巻 庵での生活や日常を簡明な和漢混交文。

吉田兼好:神官の家に生まれ、宮中の文書取り扱い役の宮仕えをしていた。30代に出家し、横浜の称名寺など旅していたが、40代に隠遁生活に入り、徒然草を執筆。英語、独語、仏語、スペイン語、中国語など多数翻訳され世界中で読まれている。

勉学、習い事に良いことわざ(英文):

習うより慣れよ(Practice makes perfect)、 習慣は第二の天性(Habit is second nature)、 千里の道も一歩から(The longest journey begins with a single step)、 学問に王道なし(There is no royal road to learning)、 ローマは一日にして成らず/大器晩成(Rome was not built in a day)、60の手習い(One is never too late to learn)、よく遊びよく学べ(All works and no play makes Jack a dull boy) 

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勉強や習い事、また働く人にとっては上手な人から仕事を学ぶ心構えなど第150段はとても参考になる文章です。下手な人達にまじり、それにどっぷりとつかっているといつまでも進歩しない。昨今では"そしり"などのプレッシャーを受けるとそれがストレスとなり、"うつ"などへ発展するケースがあり、なかなかこんな風にストレスを受けても平気でいられる人が少なくなってきているようだ。私は第150段に、"Challenge, まずやってみる、継続"などの言葉を感ずる。さらにこれに"楽しみながら"を付け加えたい。「好きこそ物の上手なれ」の精神です。

ローマは1日にして成らず」ではないが、私達の勉学の努力はまだまだのようだ。今年のノーベル化学賞受賞の博士が米国の自宅で受賞の感想を求められて、"Now our 50-year dream come true finally."とコメントして、 日本語では一生懸命やってきたことが報われたと言っていたことが印象的だった。

皆さん、「上手の中にまじりて、そしり笑はるにも恥じず」やってみましょう。

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コメント(2件)

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Hello.
I enjoy this article so much. 徒然草gaves us a lot of hints to live everyday.Your perspective of view is so interesting.
Thank you!! Plus,I added this page on my blog.
tina
2010/10/15 08:47
I read 徒然草 and found that this book teached me various advices in life. Contents of midival literature are effective to the hints in our life.
Jack
2010/10/15 12:00

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