ジャージーの名前はシーザーから、米ニュージャージー州は英ジャージー島から

スポーツ選手や学生がよく着ている伸縮のある服にジャージーがあります。この服は今ではスポーツの時だけでなく、家でのホームウエア的にもなっています。中にはちょっとした外出でもジャージーを着ている人が結構いますね。

さてこのジャージーですが、その語源がローマのジュリアス・シーザーにあることは意外と知られていません。シーザーは紀元前58年英仏海峡付近まで遠征しました。その時、付近にちらばるチャネル諸島の一つに自分の名前のCaeser(カエサル=シーザー)を付けましたが、島の名前は長い間に英国なまりのジャージー(jersey)に変化していった。この島の船員が着ていた服が楽で活動しやすいことからラグビーのウエアになっていった。そしてそのような服を島の名前でジャージー(jersey)と呼ぶようになった。乳牛種のジャージー牛もこの島から牛の名前がつけられました。

ついでですが、同じような布地の例では、ジーンズ(Jeans)があります。ジーンズと言うとアメリカの西部開拓時代に、ホロ馬車の布から作ったパンツであることは知られていますが、ではジーンズという言葉はどこから来たのか?ジーンズは当初デニムと呼ばれ、そのデニム(Denim)を作っていたのはフランスのニームだった。ニーム製のサージ生地であることからSerge de Nime(フランス語)と呼ばれていたが、略してDenim(デニム)になった。ところがこれを実際にアメリカへ輸出していた港がイタリアのジェノバ(Genova)であり、ここの船員はデニムを着ていた。特に青い色が好きだった。アメリカではGenova港から来るものでGenova(イタリア語)---Genes(フランス語)---Gennes(英語読み)---Jeansにしだいに変化していった。青い色はアメリカのジーンズでもインディゴ染めで受け継がれBlue Jeansになった。しかし日本のGパンはGIがよく着ていたパンツなので、Gパンと呼ばれるようになったので、Jeans Pantsの略ではない。この言い方は日本でしか通じません。

さてジャージー島からジーンズへ脱線してしまいましたが、この島の名前がアメリカのNew Jersey州になりました。17世紀にこの島のSir George Cartretという人がジャージー島で起きた内乱をうまく鎮めたので、その功によりイギリスから爵位とともにアメリカのある広大な場所を与えられた。その場所は彼の出身のJersey島の名前をとってNew Jerseyと呼ばれ、当時の州都の名前もCartretとなった。この州のNicknameはGarden StateでNew Yorkに隣接しており、実は自由の女神のあるリバティ島や近くのエリス島もNew Jersey州のJersey Cityにある。あまり目立たない州ではあるが、ここは最初はオランダ領で、ニューヨークが最初オランダ領でニューアムステルダムと呼ばれていたのと同じで、この一帯はオランダ領だった。その後イギリス領になり、イギリスとの独立戦争のとき、初代大統領のジョージ・ワシントンがこの州で形成を逆転させた言われる勝利の戦いをしており、ニュージャージー州は独立戦争の交差点とも呼ばれています。

こうみてくるとジャージーだけでも面白いですね。ところでこのジャージー島はイギリス領ですが、不思議なことにUnited Kingdom(UK)には入っていませんイギリス王室属領で独自の議会と政府を持っていて高度な自治権があります。これにはフランスとイギリスの歴史的な事情があり、それが続いているのです。この島では税金がほとんどかからないようで、買い物に付く消費税(VAT)もないそうです。イギリスには、他にも自治権のあるあまり知られていない面白い場所がありますが、それは他の機会とします。

ジャージー牛はジャージー島から広まった。

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Jersey島はフランスのすぐ近くにある島々の一つです。

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New Yorkの地図。自由の女神のあるリバティ島はNew Jersey州です。

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ジャージー島案内と歴史

http://www10.ocn.ne.jp/~meimiz/AboutJersey.htm

ニュージャージー州について

http://www.discoveramerica.com/jp/new-jersey/overview.html

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