漢方薬の原材料がなくなる?

今日は漢方薬とその原料の不足についてのお話です。私は漢方薬を常用しており、また家には「葛根湯」、「正露丸」、「百草丸」などさまざまな漢方薬がある。胃が気持ちが悪い、痛いなどの症状では御嶽山の「百草丸」は普通の胃薬より私にはよく効き、最近漢方薬局であまり見ないので、今度は通販で取り寄せようかと考えているほどです。漢方薬には現代医薬ほど即効性は少ないが、副作用が少なく、現代の薬にはない良い点が漢方薬にはある。

ところが中国では漢方薬の原材料が少なくなってきており、需要も伸びてきているので、中国は「レアアース」輸出制限に続いて漢方材料も輸出制限の気配がある。そうなったら大変なことになる。日ごろ漢方薬にはお世話になっているので、それが無くなったらどうなることか、考えられないことです。日本は中国より大半の漢方の原材料を輸入している。その中でも「甘草」(かんぞう)は100%中国より輸入で、70%の漢方薬に使われている重要な材料。

さて最近とても良いニュースがありました。三菱油脂が「甘草」の人工栽培に成功した。来年から生産を始め、5年後には日本の需要をほぼ満たし、逆に中国にも輸出できるらしい。また鹿島と千葉大が共同で同様な栽培に成功した。これで甘草に関していは一安心。ツムラも今年北海道に漢方の材料植物の工場を建設した。漢方材料にはまだいろいろな珍しい薬草があり、これですべての材料を自給とは言えないのでまだ安心はできません。

昨年の事業仕分けで、一旦は漢方薬は健康保険の適用外にする決定になったが、その後反対運動などもあり、政治決着でそれはなくなった。もしそうなっていたら、漢方薬は今の何倍もの価格になったであろうし、漢方をやっている企業は一部倒産していたかもしれない。しかしこの問題はまだ水面下にくすぶっているようです。このような重大なことがどうしたわけか、ほとんど一般には報道されなかった。この頃の報道はちょっとおかしいですね。

中国の輸出制限で他に影響大なのは「リン鉱石」です。中国がほとんど生産しており、日本の輸入も多い。リンはいろいろな分野に使われている。身近なところで園芸で使用するリンを含んだ肥料がそうですね。リンは多大な影響があるので、今から 日本は輸入先の多角化など至急対応策を検討する必要があると思う。

最近の中国人観光客は化粧品、電化製品などのほか、日本の漢方薬をお土産として大量に買うらしい。なぜかと言うと、中国では医者にかかると高額なので、薬局で漢方薬を買い求めている。例のごとく、中国ではまがいものの材料を混入した漢方薬が多くなってきており、中国の漢方薬は信用ならないと思い始めていて、日本にきたら品質のしっかりしていて、効能もある日本の漢方薬を買うらしい。もちろん漢方薬以外の薬も買うようだ。中国に行くときお土産として、日本の漢方薬を持参すると喜ばれるようだ。台湾人も結構日本の漢方薬や「ルル」など風邪薬をよく買うとのこと。今や本家の中国では、漢方はややすたれつつある薬らしいが、全体的に豊かになってきたので、総量では良い漢方薬は品薄気味のようだ。ところが日本では今1000億円の漢方市場が5年後には2000億円に発展する市場との予想になっており、原料のストップから漢方薬が制限されるのはとても具合が悪いですね。

昔から小田原の名物「ういろう」はよく利く漢方薬だが、もともと原材料が少なく、生産量が制限されているので、本店で対面して症状を言わないと売ってくれない。先日小田原駅前で駅前支店を見つけたので買おうしたが、やはり本店でしか売っていないとのことでした。この薬も材料困難で、そのうち売る量はさらに少なくなるのではと懸念しています。この「ういろう」にも「甘草」が入っています。なおここでは「お菓子のういろう」も売っており、ここが全国の「ういろう」の本家です。歌舞伎の「ういろう売り」はここのものです。ここの「ういろう」には面白い歴史と由来があり、詳細は下部のサイトをご覧下さい。

皆さんの家にもどこかに漢方薬があるかと思います。日本の漢方は和漢と言って、中国とは別の発展をしてきた。西洋医学を導入する前は和漢で治療していたようで、これには歴史があります。このような薬を簡単にはなくしたくないものですね。

甘草

画像


甘草の人工栽培のニュース

http://www.nikkei.com/tech/ssbiz/article/g=96958A9C93819696E0E5E2E4818DE0E5E3E2E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;p=9694E0E5E2E3E0E2E3E2E1EAE4E2

昨年、漢方薬が健康保険適用外になりそうになった。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1233467412

小田原の「ういろう」について

http://www.uirou.co.jp/uiroutoha.html

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