乾杯の流れはToastからCheersへ。「君の瞳に乾杯」はなんて言うのかな?

乾杯は江戸時代の末期に日英交渉の時、英国側から日本語で乾杯の音頭をとってくれと言われて井上信濃守がとっさに乾杯!と叫んだのがはじまりらしい。拍手もこのころから行われるようになった。

ところで英語で乾杯は"Cheers"が一般的だが、それだけではない。英語での話しの順序では突然にCheersは唐突だ。そこに行くまではまず乾杯の音頭を取る話がある。乾杯の音頭を取るは"make(give) a toast"である。乾杯と叫ぶにもBottoms up! Here's to you!などがある。

英語での乾杯の文章を調べると堅苦しい英文が載っていることが多い。丁度英会話レッスンで暑気払いの昼食会があるので、私なりに簡単な乾杯に至る会話文を考えてみた。

I'd like to propose a toast to the party この集まりに乾杯しましょうよ!

Now shall we make a toast? じゃあ乾杯しましょうか?

Mr./Ms.A, will you make a toast? それではAさん、乾杯の音頭をとってくれませんか?

OK! いいですよ。

Now Mr.A propose a toast. ではAさんが乾杯の音頭をとります。

Let's make a toast to everyone's good health and happiness! 皆さんのよりよき健康と幸せを祈って乾杯しましょう!

Cheers! (or Bottoms up! / Here's to you) 乾杯!

注:
*Bottoms up!: 杯を空にするように威勢よく乾杯!
*Here's to you!: 少人数で親しい人やことに乾杯!
*他にもDrink it! Drink up! 一気飲み?

他はなんとなく判るが、Here's to youがなんで乾杯になるのか?これはHere is a toast to youが省略されたようだ。映画「カサブランカ」でハンフリーボガードがきざに"Here's looking at you, kid!と言ったのを日本語訳で「君の瞳に乾杯!」としてすっかり有名になった。Here's a toast looking at you, kid!とtoastを省略している。looking atで見つめる。Kidは親しく君の意味。瞳って小さい子を表すPupilですね。辞書を見ると、目の中に小さく相手が映るのでpupilを瞳にしたとあり、面白いですね。

ところでどうしてToastが乾杯なのか?Toastはトーストパンではないか。これにはいきさつがある。英国では昔ワインが今より微妙な味を出せなかったころ、酸(acid)を和らげるためトーストしたパンのかけらをワインに入れて飲んだ。パーティでは大きなワインを回しのみして、最後に祝福される人がToastを食べて乾杯とした。これがしだいにtoastは乾杯になった。

グラスをカチーン(Chin/Clink)とならす風習も日本には昔はなく、せいぜい杯を高く上げて杯を叩き割ったくらい。 昔のギリシャでは飲みものの中には悪魔がいると信じられ杯をカチーンとして悪魔除けとした。中世ヨーロッパでは争いが多く、飲み物には毒が入っているかもしれないので、互いの杯から飲み物を入れあい飲みあった。これが次第に省略化されカチーンだけになった。

中国では干杯カンペイ、イタリアではformalにはSalatサルテですが、気軽にはChin Chinと言ってよく飲み屋のネタになったものでした。

こんな文を考えたばかりに、暑気払いの当日は案の定、皆で上記の英文で乾杯まで進んで、結局私がCheers!と叫ぶことになってしまった。でもこれでありきたりのCheers!だけの乾杯よりすこしは良くなったかなと思う。

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