南イタリアの青い空(その4:シシリー島)

シシリー島へはフェリーで30分にてバスごと渡った。イタリアでも一番南で一番歴史の古い島。ローマは紀元前後の遺跡が多いが、シシリーはギリシャだったため、紀元前何百年の遺跡がある。

また一時カルタゴ領だったのでアフリカ的感じもある。ブーゲンビリア、ハイビスカスの花や、ここが原生地と言われるシクラメンの花がいたるところに見られる。クリスマスに向かう季節なので、お店の飾りはポインセチアがイッパイ。

保養地でもあるタオルミーナのギリシャの円形劇場は予想外の広さと立派さであった。とても景色の良い数百メートルの丘の上にあって、座席に座ると目の前に舞台、そのバックにはシシリーの青い空と南地中海の紺碧の海が見えた。昔の人はすいぶん景色のいいところで劇や音楽を楽しんだものだ。

意外と良かったのが、カルタジローネ。タオルミーナから雪を頂く3300mのエトナ山(ヨーロッパ一の高い火山)のふもとを通って山に入ること2時間、突如標高800mのところに中世の町が現れた。世界遺産の古い142段の階段で有名。階段の途中には立体の絵が立ててある。この階段をふうふう言いながら登りきると、大きな教会があり、そこからはるかエトナ山が見えた。歩いていると中世にタイムスリップしたみたい。ここは穴場の観光地で、北イタリアのようにたくさんの観光客が来ない方がよい。

カルタジローネから2時間のアグリジェントのギリシャの遺跡も良く残っていた。アーモンドの木が多く生えていて、その実が落ちていて割って食べてみた。生なのですこし違うがやっぱりアーモンドの味だった。2月にはこの白い花がイッパイ咲いてきれいだとのこと。あちこちにあったサボテンにも食べられる実がついていた。

最後の地のパレルモは人口70万人のシシリーの首都。ここにもアメリカの豪華客船が2船入港していた。市内の大聖堂や郊外のモンアーレの大聖堂を見た。途中の道では世界三大花木のジャカランダの大木が連なっていて、6月ごろには薄紫色の花でとてもきれいらしい。ジャカランダが好きで、今年は熱海の海岸通りに6月に行ったが、ここの方がずっと大きくて、はるかに並木が続いている。こんどもう一度6月に来るかなとも思った。シシリーはマフィアの地元で不安があったが、カバンなど持ち歩かないで、ポケットに20ユーロだけ入れて散歩すれば大丈夫と言われて、夜にしばらくジャカランダの通りを散歩し、スーパーにも入って見た。ワインの安いことには驚いた。日本で1000円くらいで売っているワイン(ここでは”ビーノ”)が1ユーロ台からせいぜい6ユーロ。11ユーロのここでは高いワインをお土産に買った。

南イタリアに行って、イタリアってばらばらの都市国家から統一してからまだ百年そこそこで、ずいぶん地方により違うんだなと感じた。


遺跡の入り口から見た3300mの雪があるエトナ山

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タオルミーナとギリシャ時代の円形劇場跡(世界遺産)

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円形劇場からはるかに地中海が見える。

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カルタジローネの絵のあるモザイク模様の大階段(世界遺産)

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大階段の上から眺めるカルタジローネの中世そのものの街

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アグリジェントの紀元前のギリシャ神殿(世界遺産)

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ギリシャ神殿からアグリジェントの丘の街を見る。のどかな風景!

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パレルモ郊外モンアーレの大聖堂。生えている木は南国風。

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パレルモ市内の大聖堂。なんでも王様と司教がモンアーレとパレルモに分かれて争っても立派なものを建てた。

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シシリーでのイタリア料理。パスタ「ボンゴレ」あさりは小さく、ムール貝の大きいのがイッパイ。

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うにのパスタ。クリームにからめてありそれほど”うに”の味はしなかった。

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イタリア料理は意外と野菜が少ないが、これは茄子のステーキ風焼きとハムなど(イタリアにはイタリア料理と一口に言えるものはないらしい)。

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