日本人は遅刻にうるさいのに終わりには寛容

タイトルのニュースを最近見ました。まさにそのとうりです。今日はその感想です。

記事によると、「日本人は遅刻には厳しく、終わりの時間には寛容」とあります。また昔の日本人はおおらかで、時間にはそんなにうるさくなかったらしい。OECDとUNESCOの2000年の統計だと主要国だけだが、日本がトップの92.6%の遅刻しない率だそうで、そのあとは英国の88.9%、ベルギー88.8%、フランス88.5%と続き、米国はNo.10の74.6%。

しかし時間に厳しいのも80年前(昭和初期)からで大正時代より以前は日本人はもっと時間にはおおらかだったらしい。定時法の制定、欧米の科学的時間管理法の導入や政府による時間への規律に力を入れる政策、時の記念日の設定、産業発展による時間管理の必要性などにより、徐々に日本人は時間に厳しくなってきた。

江戸時代では不定時法(Temporal Hour System)が行われていた。落語や時代劇でよく耳にする「暮れ六つ」などの言い方による時間管理である。このころは1日を昼夜の長さで2分し、さらに6等分したのが一刻で、約2時間、しかし一年のうちで昼夜の長さが変動するので、短くなったり、長くなったりする。なんともおおらかな時間の決め方でした。明治時代に欧米の技師が来て、日本の鉄道が30分遅れでもあたりまえ、工場労働者も遅刻ははるかに多かったことを嘆いて、この国はどうしたら時間を守れる国になるのだろうと思ったそうだ。ただ江戸時代の武士の登城時間など、横にらみのことはしっかり守られていたのが不思議だ。

さて「日本人は遅刻に厳しく、終わり時間には寛容」のことですが、どうしてこんな風になったのでしょう。始まりが厳しければ、終わりも厳しくなるのが当然だと思うが。。。学校や会社は始まりばかりうるさく、終わりはあまり厳しくしない。いろいろな理由、事情、国民性でそうなったのでしょうが、この辺のことについては、世の評論家もあまり分析やコメントをしていないようだ。ネットで調べてもこの手の記事は少ない。終わりに関しては、学校、会社管理の当事者に直接のデメリットが少なく、遅刻を厳しくする方にはメリットが多いとの要因もあるようだ。日本の会社の残業の多さ、定時で帰らない風土などがはたして本当にいい方向に作用しているのか?

日本以外の欧米、中国、東南アジアでは、会社の終業定時になると従業員はあたりまえのようにすぐ帰る。現地の日本人だけが残る。海外へ進出した日本企業は、外国従業員のこうした態度に管理的に困っているところもあるようだ。フランスやイタリアなど、バカンスを1ヶ月もとった上での時間で国は何とかやっている。最近日本は一人当たりGDPにおいてイタリアにも抜かれたそうで、必死に多くに時間をかけてやっと今の状態とはちょっと考えざるをえないですね。

終わりに寛容」についての要因を私なりに考えてみました。

・日本人はチームやグループで何かする場合、横にらみでやることが多い。
・各国とは仕事やものごとに対する考え方の違い。
・始まりは不ぞろいでも、時間内にやることを収める工夫と努力がすくない。
・本人も含めて、管理している人が終わりの時間まできちん考えていない。
・遅れたことによるデメリットばかり追求し、はてはその連帯責任論までの考え方。

要するにスタートばかりを問題にするのではなく、いつまでにどれだけのことをどの程度して終わるかが問題である。こうなると「始まり良しなら終わり良し」とばかり言えない。ところで遅刻と終わりに関して各国人の面白いたとえ話があるので紹介します。

ある国際的な会議に遅れて自分の持ち時間が少なくなった時、各国の人はどうするか?

1.アメリカ人:内容を薄めて時間内に収める。
2.イギリス人:普段通りしゃべり、途中でやめる。
3.フランス人:普段通りしゃべり、次の発言者の時間に食い込んでも止めない。
4.ドイツ人 :普段の2倍の早さでしゃべる。
4.イタリア人:普段の雑談をカットして時間内に収める。
5.日本人  :遅刻はありえない。

日本人について「遅刻はありえない」ことは面白いような、かなしいような気持ちです。ドイツ人くらいでもいいかな? 日本人ももうすこし「始まり時間に寛容になって、終わりに厳しく」なってもいいかもと考えるのは私くらいだろうか?

ただ列車や飛行機など交通機関の発着時間の遅れは具合悪い。参考に各国の列車の遅れとは何分にしているか調べてみた。

日本:1分
ドイツ:5分
英国:10分
イタリア:14分
その他のもと遅い国:30分以上でも遅れではないところが多い。
(払い戻し用の遅れ時間とは違う)

飛行機も統計だと定刻発着率はJALが1位で90.9%(ANAも同様率)、2位KLMオランダ90.7%、3位アメリカSouth West:82.4%。

何かおおらかな昔の時間と日本人が懐かしく思える。それだけ「せちがらい世の中」に生きているわけですね。皆さんはしようとしていることや、所属している集まりの始まりだけでなく、終わりもきちんなるようにやっていますか?

日本人は遅刻に厳しく終わりに寛容」の記事http://www.j-cast.com/kaisha/2010/09/06075122.html

江戸時代の不定時法による時刻について
http://www.gakken.co.jp/kagakusouken/spread/oedo/03/kaisetsu1.html

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この記事へのコメント

Susie
2010年12月01日 09:10
楽しく読ませていただきました。
国によって遅れ、または遅刻に対して、対処
の仕方が違っておもしろいですね。
遅れてくる人は、どんな会合または待ち合わせ
でも同じですよね。それは、許されてしまうか
らですね。それも人柄 ?
Jack
2010年12月01日 15:18
Suiseさん

たしかに人柄もありますね。遅れた後どのような態度やつぐない的なことをうまくするかにもよりますね。この問題は日本ではよりクリアに追求するといろいろとトラブルが出てきそうです。
Anne
2010年12月01日 18:48
If they don't arrive on time, what excuse
would they make for it .....?
It'll be hard for me to excuse even if
I've the real reason for it.
The atmosphere will be heavy.
The beginning is more important than the
last. In Japan there is this tendecy.
Thanks, Jack
Jack
2010年12月02日 16:51
Your comment is just the reason why Japanese are not late for meetings. In order to allow delayed commer, our attitude should be changed. I think such a change is very difficult in present Japan. I think total time control, not only starting time should be more considered in Japan.

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