Jackと英語の木

アクセスカウンタ

zoom RSS 鳥に関連のことわざ:「鳴かず飛ばず」ー飛べばすごいことになる/「閑古鳥がなく」ー閑古鳥ってどの鳥?

<<   作成日時 : 2015/09/14 19:22   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 2

いつも何気なく使っている「ことわざ」があります。そんなことわざの中に結構、鳥に関したものが多い。日本人が自然と親しみ、鳥など動物と、日常交流してきたことがうかがえます。ともすると、今では、動物は動物扱い、人から見て少しでも嫌なことがあればその動物は悪い動物との傾向が見られます。動物も生き物、人間も生き物で、地球の中では長いあいだ共生して生きてきました。人中心の独りよがりの見方、対処はどうかなと思うこともこのところ見られます。

そこで、数ある動物のうち「」は普段から日常的に見ていますので、今回は「鳥に関することわざ」のうち、面白そうなものをいくつか取り上げてみました。

画像


★「鳴かず飛ばず」:いつまで鳴かない、飛ばないのか?飛べばすごいことになる?

一生懸命努力しているが、その割には目立った評価や結果がでないで、じっと待機状態の人のことを、「あの人は鳴かず飛ばずだね」などといいます。何もしないでいる人はこの言葉には当てはまりません。しかし、この言葉には実は上に期限のつく言葉がありました。それは「三年飛ばず鳴かず」でした。本当は、3年後には飛んだり鳴いたりした言い伝えからの由来の言葉です。

このことわざは中国の故事に由来しています。当時は春秋時代で、「周」が衰微しはじめ、異民族におびやかされてきていました。数ある国の中で、、楚の荘王(そうおう)がいました。中国の「史記」の「滑稽列伝」という文書に中に出てきます。楚の荘王は酒浸りで、政治のことは顧みず、家来たちは心配していました。その中で、ある家来がなんとかしようと、あることを考えつきました。ある日「王宮の庭に大きな鳥がいますが、三年間、鳴きも飛びもしません。この鳥はなんの鳥でしょうか?」と謎かけのように王に問いました。ちょっと考えたら、王はすぐそれは自分のことをいっているのだなと気づきました。そして言いました。「その鳥は鳴きも飛びもしていないが、ひとたび鳴いて、飛び始めたら驚くようなことが起こるだろう。おまえの言いたいことは分かる」と言いました。そしてすぐ、国政、人事などを反省して、改善を行い、諸国に出撃して平定しました。実は、荘王は3年間、愚かな振りをわざとしていて、家臣の人となりを見定めていたのです。目を付けておいた者を新たに登用し、愚直な家臣を数百人誅殺しました。他にも、斉(田斉)の名君の威王にも、荘王と同様の逸話が伝えられています。

楚の荘王(そうおう)

画像


中国、春秋戦国時代の諸国

画像



こうした由来から、目立たずにじっとしているような人でも、いったん何かをやり始めると、すごいことをなすことがあり、このような人を「三年鳴かず飛ばず」と言うようになり、略して「鳴かず飛ばず」と言います。なお今では、長い間ぱっとしないことのような意味で、この言葉を使うことが多い

★「閑古鳥がなく」:「閑古鳥」ってどの鳥?、鳴けばどうしてさびしいのか?

新しい店をオープンしたのに、さっぱり客がこない状態のことを「閑古鳥が鳴く」といいます。閑古鳥の漢字を見ると、確かに閑はひまで、古は古いであり、なんとなくさびしい、うらびれた感じの鳥ではないかと思います。ではこの閑古鳥とはどのような鳥でしょうか?

閑古鳥は本当は別の言いかたがあり、それは郭公です。この郭公はカッコウのことです。 「カッコウ」という声を出し、人里離れたさびしい山里に住んでいます。梅雨時に鳴くカッコウのなく声は、物寂しく聞こえるそうです。人里離れた場所にいることとも合わせて、別名を閑古鳥というようになったらしい。雀などのとりはぴよぴよと賑やかく鳴くし、鶯の声は初夏のすがすがしさが思われます。このような鳥に対して、カッコウはさびしいイメージがあり、うらびれた、さびしい生活や、客が来ないさびしい店のことを「閑古鳥が鳴く」というようになりました。

古文では呼子鳥・喚子鳥(よぶこどり)という季語があります。人を呼ぶような鳴き声の鳥という意味で、カッコウなどの鳥のことです。また松尾芭蕉の俳句に「憂きわれをさびしがらせよ閑古鳥」があり、この閑古鳥とはカッコウで、閑古鳥が鳴いているように寂しい状態を意味しています。

閑古鳥=郭公(カッコウ)

画像


さて、これにも中国の話があります。「 史記 」に出てくる伝説の古代の国に、堯(ぎょう)と言う君主とその家臣の舜(しゅん)と禹(う)の三人が政治をしている時代がありました。その政治に対して不満がある時は、朝廷の門外に設置した太鼓を打ち鳴らして知らせるようにしていました。この太鼓は「 諌鼓(かんこ) 」と呼ばれました。しかし、この時代はとてもよく政治が行われていて、不満がなく、太鼓は鳴る事なく朽ちてきました。そして、そこは鳥たちの遊び場となってしまいました。こうしたことから、諌鼓(かんこ)の太鼓に遊ぶ鳥から、「諌鼓鳥」-->「 閑古鳥 」と言う言葉ができてきました。実は閑古鳥がなくのはうらさびしいことではなく、諌鼓の太鼓がならないほど平和な時や所のことなのです。

伝説の古代中国の皇帝:堯(ぎょう)

画像


また、東京、神田祭の錦絵には、諌鼓鶏(かんこどり)の山車が載っています。江戸時代は、今のような神輿祭りではなく山車が主体のお祭りでした。この神田祭は、山王祭とならび天下祭りとも呼ばれ、将軍家の上覧祭ということになっていました。そして、その山車は江戸城内にまで入ることが許されていました。諌鼓鶏を乗せていたのは、一番町の大伝馬町の山車でした。「お上の政治が上手く行われて、世は泰平であり、お上に知らせる諌鼓も鳴らず、鶏も平穏に山車に止まっていられます。」との意味があり、中国の伝説を思い出させるような趣向ですね。

東京、神田祭りの山車の上の「諌鼓鶏」(かんこどり):閑古鳥のいわれとなった鳥

画像


東京、日枝神社の山車の上の諌鼓鶏:神田の鶏は白ですが、日枝神社の山王祭りの鶏は極彩色です。

画像


★「白羽の矢を立てる」:白い羽がなぜ選ばれる意味のことなのか?


「君が次の部長として白羽の矢が立ったよ」などと、仕事の場面でも使われます。たいていは良い例ですが、悪い例でも使われることがあります。ある辺境の国の支店長に「君に白羽の矢が立ったよ。頑張ってくれ!」などの言い方でも使います。さて、こうした、誰かを選ぶ時に、なぜ白い矢が出てくるのでしうか?

昔、神への人身御供として、たいてい少女が選出されていました。その少女の家の屋根に、神がしるしとして人知れず、白羽の矢を立てたというという話があります。これは多くの中から犠牲者として選ばれたというイメージですが、最近では、上述のように良い意味で選ばれることにも使っています。どちらにしても特別に選ばれたという意味合いが強い場合に使われます。

矢はどうして「」が良いのでしょうか?昔から、日本では白を神聖なものとして考えてきました。紅白、白い鹿、正月の破魔矢も白い矢です。日本人は白が好きな民族だそうで、街に走っている車や、家の内装もヨーロッパなどと比べても白系統が多いですね。

白羽の矢

画像


また、「白羽の矢が立つ」が元々の言葉ですが、最近では「白羽の矢が当たる」という言い方が時々あります。そして、2005年に文化庁が行なった世論調査では、「白羽の矢が当たる」という言い方を気にしない人も、35.3%いるという結果が出ていて、しだいにこの言い方も今後一般的になるかもしれません。

★「一富士二鷹三茄子」:この鷹は鳥のこと?どうして富士山とこの組み合わせか?

よく初夢に見ると縁起がいいとして「一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)」といいます。これが、どうしてそれほど縁起がいいのか、よく知らないという人が案外多いようです。

いくつかの由来があります。江戸時代開祖の将軍、徳川家康は浜松や静岡(駿府)に住んでいて、駿河の国(静岡県)は縁の深いところです。このあたりの名物を、日本で一番高い富士山、富士にいる名鳥の鷹、他国よりも早く産出する初茄子を縁起合わせで並べたとされる説がよく出てきます。他では、駿河の国で高いものを並べたという説があり、富士山は一番高く、かつ「富士」が「不死」に通じるので不老長寿であり、鷹は「高、貴」と通じるので出世を意味し、また富士山の近くには愛鷹山があり、家康は鷹狩りを好んでいました。茄子は実がよくなるので、子孫繁栄を意味し、「成す」であり、その初物はとても価格が高かった。いずれも高い、貴いに通じます。

初夢に見ると縁起がいいといわれる「一富士二鷹三茄子」

画像


また、駿河の国ではなく、江戸に関連する話もあります。江戸時代、最も古い富士山を敬う富士講組織の一つが、駒込富士神社でした。その辺りに鷹匠屋敷があったとのことであり、またこの辺は駒込茄子が名産物であったこともあり、「駒込は一富士二鷹三茄子」と当時の川柳にも出てきます。

駒込富士神社も「一富士二鷹三茄子」の由来の一つです。

画像


実は「一富士二鷹三茄子」の続きがあります。それは「四扇五煙草六座頭(しせんごたばころくざとう)」です。「四扇」はしおうぎ、よんせんとも読みます。一富士二鷹三茄子と四扇五煙草六座頭はそれぞれ対応しており、「富士」と「扇」については、扇は、祭礼や舞踏の小道具として使われるものであり、末広がりで子孫や商売などの繁栄の意味合いがあり、「鷹」と「煙草」は祭りや祝い事など人々が集まる席では欠かせないもので、また煙は上昇するので運気上昇をも意味し、「茄子」と「座頭」については、座頭は、剃髪した琵琶法師を指し、「毛がない」が「怪我ない」に通じることからのしゃれで、さらに家内安全を願うことだと言われます。「四扇五煙草六座頭」でなく、「四葬礼五雪隠」などともいうことがあります。

六座頭は剃髪した琵琶法師

画像


★「鵜の目鷹の目」:鋭く見る目がなぜ鵜と鷹になるのか?

熱心に、何かを探し出そうとする時の鋭い目つきや、その様子を言います。これは鵜(う)が、水の中の魚を探そうとする時のするどい目つきや、鷹が獲物をとらえようとする時のすごい目つきが、とても鋭くて、目に勢いがある様子からこのようなことわざで言い表すようになったようです。 例としては、他人の欠点、何かの不足やミスなどを必死に探しだそうとする時の様子などの表現があります。

獲物をねらう鵜の目

画像


するどい鷹の目

画像


英語ではホークアイ(Hawkeye)といい、これは「鷹の目」意味します。外国でも鷹はとても視力の良い鳥とされていて、ホークアイは「すべてを見通す」という意味で用いられます。

さて、鵜に関連した言葉で「鵜呑み」という言葉があります。この鵜は、鵜飼いの鵜です。鵜は、細い首で大きな魚でもうまく丸飲みにしてしまうので、それから、あまり吟味せず、疑いもなく、頭から信用してしまうことを「鵜呑みにする」と言うようになりました。鵜飼いは、鵜が魚を呑み終わる前に、鵜匠がたくみに鵜の首を締めて魚を飲めないようにして鵜から魚を取り出す漁です。

★その他の鳥にからむことわざ

●烏合(うごう)の衆

統制がなく、ただ寄り集まっているだけの結束のないカラスの集まりが、無秩序で統制のない動きをすることから「烏合の衆」の言葉になったそうです。なんとなく騒ぐだけの群衆や、統制のない軍勢をけなすように言う場合などに使います。しかし、その後の研究で、カラスはコミュニケーション能力が発達しており、知能も鳥の中では高いことが分かってきました。

●立つ鳥跡を濁さず

立ち去る者は、きれいに後始末をしていくべきということです。引き際はいさぎよく、美しくあるべきだということの意味もあります。

●鳩が豆鉄砲を食ったよう

突然の事に驚いて、目を丸くしている様子が鳩に似ているのでこのように言うようになりました。

●目白押し

多数の人が、どんどんと並んだりするようなことや、物事が次々と続いたりすることに使われます。 メジロは木に群れをなして止まる性質があり、押し合いへし合いしていることから、この言葉ができてきました。

●能ある鷹(タカ)は爪を隠す

何かに秀でた能力の持ち主は、そのことをやたらに他人にひけらかしたりはしないということです。奥ゆかしいことです。

●鶴の一声

多数で話し合いや会議をしても、なかなか結論が出ない場合に、えらい人や、統合力のある人の一言で、すぐに決ってしまうような場合に、この言葉が使われます。鶴のするどい、よくとおる声からの由来です。

●一石二鳥 ( いっせきにちょう )

石を一つ投げて鳥を二羽を同時に打ち落とすことから、一つのことを成すことにより、同時に二つの成果、結果、利益を得ることをいいます。

●飛ぶ鳥を落とす勢(いきお)い

きわめて盛んな勢いのあることや人のこと。「あの人は今飛ぶ鳥を落とす勢いで出世している」のように使います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
私のまわりには、たちがよく見られます。その行動や鳴き声を長いあいだ見ていたら、鳥も会話していて、また人を見ていて、悪意を持っていない人にはそれなりの態度をとることが分かってきました。夏などの夜明けが早い時期は、カラスが4時ころに、決まって正確に鳴きます。それで、寝ながらでも夜明けになったのが分かります。都会で、ぎっしりと住宅やビルが立ち並んでいるところは、このようにはいかないでしょうね。身近にいつも見ている「鳥についてのことわざ」がたくさんあることに気づき、今回調べたことを書いてみました。閑古鳥が、実は良い意味から出てきたとは驚きです。これらのことわざをうまく使って、言葉を表現してみたいものです。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
鳥についてのことわざが沢山あって驚きです。あまり意味を深く考えずに使っていたことわざもありましたが、由来を知ることによって、より正しく使えますね。一番面白かったいわれは、閑古鳥です。お祭りの山車の上に載っている鳥、いつも不思議に思っていましたが、平和な願いも込められていたんですね、お祭りにふさわしい鳥だと納得しました。
Anne
2015/09/14 22:27
Anneさん
ことわざにはそれぞれ、それなりの由来があります。日常語化していることわざは意味をよく知らずに使っているものもあります。
閑古鳥(諌鼓鶏)が平和な時代の象徴とは思っていない人も多いでしょう。神田祭りなど見にゆく人は知っていると感慨が違うと思います。
今日も、カラスが3羽家の近くで遊んでいました。なにかパンのようなものをくわえていて食べれるか困っているようでした。おいでをすると素直に近くに来て見せてくれたので、パンと分かり、食べれるよというしぐさをしたら、向こうへ行って食べだしました。動物とコミュニケーションができると面白いですね。
Jack
2015/09/15 16:23

コメントする help

ニックネーム
本 文
Google
鳥に関連のことわざ:「鳴かず飛ばず」ー飛べばすごいことになる/「閑古鳥がなく」ー閑古鳥ってどの鳥? Jackと英語の木/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる