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zoom RSS 七つの海ってどこですか?/ダイヤモンド・ヘッドってダイヤが採れる?ー面白い地理の話

<<   作成日時 : 2014/04/16 19:28   >>

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私は地図が好きで、よく見ています。ところが時々、おや!と思うことがあります。そのときの疑問や発見を調べてゆくと面白いことがわかります。今回はその中で、ちょっと面白い話題を取り上げて見ました。

★「七つの海」ってどことどこか知っていますか?★

船員がよく、私は七つの海をまたいで活躍したなどといいます。この時の七つの海は世界中の海を飛び回った意味で言っているのですが、ではこの七つの海とはどこなんでしょうか? これが意外と知っている人が少ないのです。

現代では七つの海(the Seven Seas)は、「全世界の海」を表す言葉となっており、次の七つの海です。

全て大洋であるため、「七大洋」とも呼ばれます。

・北大西洋、南大西洋、北太平洋、南太平洋、インド洋、北極海(北氷洋)、南極海(南氷洋)

七つの海

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しかしこれは現代の七つの海であって、世界が狭かった古くの時代では違う七つの海がありました。15世紀ころの大航海時代では下記のようでした。

・大西洋、地中海、カリブ海、メキシコ湾、太平洋、インド洋、北極海(北氷洋)

さらに遡ると、中世のアラビアでは;

・大西洋、地中海、紅海、ペルシャ湾、アラビア海、ベンガル湾、南シナ海

アラビア人の行動範囲と世界観が何かわかるようですね。この時代では太平洋や北極海、南極海は出てきません。
 

もっと昔の2世紀では、アレキサンドリアの天文、地理学者プトレマイオス七つの海について著書の「地理学」の中で七つの海を下記のように定義しています。

・地中海、アドリア海、黒海、カスピ海、紅海、ペルシャ湾、インド洋

では七つの海の言葉はどこから来たものでしょうか? それは19世紀のイギリスの作家でジャングルブックで知られるラドヤード・キップリングが同名の詩集を出したことから広まったといわれます。

七つの海の言葉を使ったラドヤード・キップリング

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さて、海(海洋)と一口に言いますが、分類では、大洋と付属海に大別されます。付属海は更に地中海、縁海(えん かい)に分類されています。

●大洋・・・・・太平洋、大西洋、インド洋の三大洋をさします。この中に南極海、北極海も含まれます(海全体の89%)

●付属海・・・地中海は、大洋の一部が、陸地によって囲まれている海です。

●縁海は、大洋の一部が、島や半島により不完全に区切られた海のことです。

ところで、太平洋と大西洋の名前では、何故「太」と「大」に分かれるのか不思議ですね。太平洋というものは、世界1周をしたマゼランが、太平な(平和な)海という意味で太平洋と名づけたので、大きい大ではなく、点のある太になりました。大西洋は大きな西の海という意味で大きいの大をとって大西洋です。

★ハワイの「ダイヤモンド・ヘッド」ってダイヤが採れるのですか?

皆さんは、ハワイといえば、ワイキキの浜とそこから見える山のダイヤモンド・ヘッドをすぐ思い浮かべることでしょう。オハフ島、マウイ島、ホノルル、キラウエア火山などハワイの地名は現地語が多いのですが、その中で、ダイヤモンド・ヘッドは英語の地名の山です。標高232mで、すり鉢状になっている噴火口のある死火山です。平べったい特異な形の山が、ワイキキの浜から見える風景は、カレンダーや絵葉書にもなっています。ではなぜ英語で宝石のダイヤモンドの名がついているのでしょうか?

ワイキキの浜から見たダイヤモンド・ヘッド

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かって、ハワイの現地人は、この山を「レアヒ」(Le’ahi)とよんでいました。ハワイ語で「レ」は額、「アヒ」はマグロのことです。ハワイの火の女神ペレの妹のヒイアカ(Hi’iaka)が、この山を見て、マグロの額のような姿のように見えるので、「レアヒ」と名づけたといわれます。

ダイヤモンド・ヘッドという名前は、18世紀後半、カメハメハ大王の時代に起きたあるできごとがからんでいます。 その当時オアフ島に住んでいたイギリス人の船員たちが、ダイヤモンド・ヘッドの山頂の斜面できらきら光る石を見つけ、これはダイヤモンドだと喜んで、大騒ぎになったのです。この話はカメハメハ大王の耳にも届き、 王はこの山への一般人の立ち入りを禁止してしまいした。その後、この輝く石は石英もしくは水晶とわかり、騒動は終結したのですが、印象深いダイヤモンドという名前だけは残り、この山はいつしかダイヤモンド・ヘッドと呼ばれるようになりました。他にも諸説ありますが、これが一番面白いですね。

上から見るとダイヤモンド・ヘッドの噴火口が見えます。

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有名なハワイアンの曲に「カイマナ・ヒラ」の曲がありますが、これはハワイ語で「ダイヤモンド・ヘッド」のことを意味しています。

「カイマナヒラ」の歌詞を見るとカイマナヒラは「ダイヤモンド・ヘッド」であることがわかる。

http://blogs.yahoo.co.jp/aloha2012sana/31485289.html

ここに関連した曲と言えば、ベンチャーズの「ダイヤモンド・ヘッド」がありますね。あのエレキギターの流麗な曲きくと、ハワイの青い海と大きな波、そして目の前にそびえるダイヤモンド・ヘッドが思い浮かびます。ダイヤモンド・ヘッドの方が耳にスッと入り、元の名前の「レアヒ」ではここまで流行ったかなと思います。

ベンチャーズの「ダイヤモンド・ヘッド」
http://www.youtube.com/watch?v=S4f5f5z3CDM

ダイヤモンド・ヘッドの山頂までハイキング・コースがあり、片道1.1キロで約30分ほどの、気軽なハイキング・コースです。ダイヤモンド・ヘッドの山頂からは、正面に青い太平洋、右はワイキキの浜から真珠湾、高層ホテル街、左はココヘッドへの海岸線が見え、後方は分水嶺の山脈が見渡せるパノラマビューが楽しめます。

★かって泥棒諸島と呼ばれた太平洋の島はどこか?★

太平洋には数多くの島々があります。この中にしばらくの間「泥棒諸島」と呼ばれ、その後名前を変えた島があります。いったいどこでしょう?

その島は日本のはるか南にある「グアム島」のことです。この名前には世界一周をしたマゼランの航海がからんできます。

ポルトガル生まれでスペインに住んでいたマゼランは、香料の採れるモルッカ諸島への西回り航路の開拓を渇望していました。そしてスペイン王・カルロス1世にお願いして、1519年9月20日、5隻の船と265名の船員でスペインを出航しました。

マゼランの世界一周航路

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大西洋を横断した後、はてしない西の方の海へと抜ける細い海峡の「マゼラン海峡」を発見し、「マール・パシフィカム(静穏な海)」と命名し、それが太平洋の語源となって、英語では静かな(Pacific)大洋(ocean)とし、日本では太平洋と名づけました(穏やかなの意味で、大きいの大でなく太の字を使う)。太平洋を横断中、長い船旅で食糧補給の機会が長期間なく、飢えに苦しんだマゼランは、ようやく1521年、有人の島を発見しました。島民は、新鮮な果 物、肉、魚、真水などとマゼランの鉄製品などと物々交換をました。しかし、あるとき、島の住民達が、マゼランの船員たちの小舟や荷物などを奪って逃げていってしまったのです。島人のこのような行為に怒ったマゼランは、島に焼き討ちをかけ、カヌーを破壊してしまいました。そして泥棒のような行為をするこの島をラドロネス諸島(泥棒諸島)と名づけたのです。その後、数世紀の間、この島は「泥棒の島」と いう名前でヨーロッパの地図に描かれていました。その後の大航海時代において、ヨーロッパ諸国の船乗りの間では、ミクロネシアの島々に住む人々の盗癖の話は有名になり、常識になっていたそうです。これが現在の「グアム島」(マリアナ諸島の一部)です。

マゼランと島民たち

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マゼランはその後グアムを出航しました。しかし彼はフィリピンのマクタン島(セブ島の近く)で島民との戦闘で戦死してしまいます。グアム島を発見した約50日後のことでした。残された艦隊と船員はその後、約1年4ヶ月ほどでスペインにようやく帰り着きました。生き残って無事にスペインへ帰りついた艦は1隻のみで、乗組員はわずかに18名でした。これにより「地球が丸い」ことが実証され、ヨーロッパの大航海時代の始まりとなりました。その他にも、時差があるなど数々の発見がありました。

その後、スペインは島々を一方的に領有宣言をしました。そして、皇帝フィリップ4世の妻のオーストリアのお姫様である「マリアナ」の名前にちなんで「泥棒の島々」から「マリアナ諸島」へと改名したのです。

ではグアム島の名前はどこから来たのでしょうか? 泥棒諸島と名づけられたのに対して、島の人達が、物を取ってばかりいるのではなく、「我々も持つべきものは持っている」(グア・ハム/gua-ham)と主張したようで、グア・ハムからグアムとなったとか。なんとも面白い話ですね。マゼランは泥棒諸島と呼びましたが、しかしこの話はマゼラン達が話を大げさに伝えたと言う説があります。自然の中でゆったりと大らかに暮らしていた島民にとっては、「個人のもの」との意識はほとんど無く、皆のものはみんなで共有財産として使われるという意識、慣習でした。それゆえマゼランの船から持ち去ったのも泥棒行為との意識はなかったのです。この辺、ヨーロッパの個人主義の人々には理解できなかったのでしょう。

グアム島

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グアム太平洋戦争中、日本軍が占領した米領土の一つで、大宮島と名前を変えました。グアム島は長くスペインが領有していましたが、米西戦争の1898年、アメリカが占領し、米領土になっていました。現在もアメリカ領となっており、ハワイ・極東間の中継地、さらに中国などアジアをにらむ支援基地としての重要性が増しています。

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地図、地理には興味ある話があり、それは上記のように歴史までつながります。最近、「歴女」などといわれる歴史好きの人はいますが、地図、地理好きの人は少なく、残念です。地理好きよりも、旅好きの人は多くいますが、意外とその人たちに聞いてみると地理には詳しくないのです。どうしてなんでしょうか? 私は地理から攻めて、旅、歴史へとつなげてゆきます。

内田康夫のミステリーの浅見光彦シリーズに出てくる雑誌に「旅と歴史」がありますが、これも地理には踏み込んでいませんね。というわけで、今回はこんな記事になりました。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
すごく楽しく読みました。身近に聞いたことのある島や海の名前の由来から歴史がわかり、ふだん気にもかけなかったことがここで一挙にわかりうれしかったです。私は旅から、地理、歴史へとつなげていましたが、それだと自分が訪れたことのない国については興味を持たないことになりますね、地理から情報を広げていくと、ニュースを聞く時もっと注意をはらい知識が増えていきそうです、そのためにも地図は身近に置いておかないと。ベンチャーズ懐かしかったです、久しぶりに聞き青春時代を思い出しました。
Anne
2014/04/18 21:12
Anneさん
地図から調べてゆくと、思いがけないことがわかります。Anneさんの言う通リ、旅に行って、そこの地理、歴史を覚えることがあります。それはそれで良い方だと思います。しかし確かに行ったことがないところ、無関心なところは空白状態にお落ちいりやすいですね。

「百聞は意見にしかず」と旅好きの人は言います。しかし私は、最近の世の中ではあまりあっていない言葉と思います。人が見聞きするのはその人の頭の中に入っているもののせいぜい1割程度です。旅をしない限りそこのことがわからないでは知識が少ないかなと思います。

ダイヤモンド・ヘッドの曲、よく聞きました。私のオールディズのCDに入っていて、時々聞きます。
Jack
2014/04/19 18:45

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