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zoom RSS ちょっと便利!ロンドン、パリの公的レンタル・サイクル

<<   作成日時 : 2013/07/03 19:27   >>

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少し前にイギリスを訪れました。その際、ロンドンの中心街で青い色のレンタル・サイクルの貸出ポイントや、それに乗っている人を見かけました。青い自転車が多く置いてあるのを見て、始めはこれは何かなと思いましたが、その後これがロンドン・オリンピックの前から設置された公的な貸自転車システムと判りました。今回は世界的に流行ってきている都市部でのレンタサイクルについての話です。

★ロンドンの公的レンタル・サイクルは何を目指しているのでしょうか?★

ロンドンの中心街ではよく「CYCLE HIRE」という標識の周りの自転車置き場に整然と並んだ青い自転車をよく見かけます。これが2010年7月からロンドン市営のレンタル・サイクルシステム「Barclays Cycle Hire」です。大手銀行のバークレー銀行がスポンサーなのでBarclayの名前が付けられました。今ではロンドン市民や観光客の足として結構利用されるようになりました。

ロンドンの青いレンタル・サイクル

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フランスのパリでは、2007年から同様なシステムが先行して始まり、オランダのアムステルダムや、スペインのバルセロナ、カナダのモントリオールでも既に始まっていました。、日本でも「がやリン」の愛称の東京・世田谷区のレンタサイクル事業や、神奈川の横浜など、一部の地方自治体が既に公的貸自転車制度をスタートさせています。

自動車を多数の人で共同利用するカーシェアリングは、スイス・ドイツなど、ヨーロッパを中心に普及が進んでいますが、自転車でも、カーシェアリングの自転車版とも言えるバイクシェアリングというサービスが世界の都市部を中心に徐々に広がってきています。

ではどうして各都市が一斉に貸自転車システムを開始したのでしょうか?

各国の大都市は共通して交通の渋滞と大気汚染など環境問題で悩んでします。バイクシェアリングはこうし問題に対する解決の一つの手段です。バイクシェアリングを浸透させるには、課題があります。ただ自転車を設置すれば良いだけではすみません。例えば、日本では、自転車専用レーンが設置されている道路はまだ少なく、自転車が安全に走れる環境がまだ十分とはいえません。また、自転車ステーション設置のための敷地を、都市中心部にに確保するのもなかなか大変です。自転車が増えても。車と自転車がうまく共存する交通ルールと、それを守る市民の協力が必要です。こうしたことはヨーロッパでも都市部は同じような状況です。

★ロンドンのレンタル・サイクルはどんなものでしょうか?★

ロンドンのレンタル・サイクルは原則セルフサービスです。利用者は、市内に400箇所ある専用駐輪場内に置かれている自転車を自由に利用でき、返却は専用駐輪場であれば、どこに戻しても良い。予約は必要なく、駐輪場にレンタル用自転車で可能の表示があれば、その自転車を利用できます。利用する際には事前に契約料を払わねばなりません。一般市民向けの「年間契約」もあります。旅行者には便利な短期の「1日間」、「5日間」の契約もあります。利用し始める当日に、貸自転車駐輪場に設置されている端末で簡単に手続きできます。

料金は下記の通リです。つまり30分だけ借りるのならタダなので、料金を見てうまく利用することです。1回につき最長24時間まで借りることが可能です。使用時間に応じたレンタル料の他に、アクセス料(Access Fee)と呼ばれる利用の際の手数料が必要で、1日1ポンド(約150円)かかる。格安な年間契約もあります。しかし利用者の返却が利用開始時間から24時間を越えると、遅延返却として150ポンドも払わないといけません。

「Usage Charge」(利用料)

・30分まで無料
・30分以上1時間まで 1ポンド
・1時間以上1時間30分まで 4ポンド
・1時間30分以上2時間まで 6ポンド
・2時間以上2時間30分まで 10ポンド
・2時間30分以上3時間まで 15ポンド
・3時間以上6時間まで 35ポンド
・6時間以上24時間まで 50ポンド

(現状:1ポンド=約150円)

利用したい時は、貸自転車の専用駐輪場に行きます。専用駐輪場には、貸出用の端末と周辺地図が取り付けられているバス停のような青い看板が立っています。ただし駐輪場にまったく貸自転車の「在庫」がないこともあります。その場合は、地図を見て周辺の別の駐輪場に行くか、だれかが返しに来るまで待つことになります。

イギリスでは、自転車は車と同じく車道を走行します。歩道を走行することは禁じられています。イギリスでは、車は左側通行で日本と同じです。ただし車道はバス・タクシー専用レーンなどがあり車線変更が複雑なこともあり、旅行者はイギリスの交通状況やそのルールを知った上で利用したほうが良いでしょう。利用者は最初の1時間までは1ポンド(150円)ですが1時間30分になると急に4倍の4ポンド(600円)になり、高くなるので注意が必要です。

貸自転車は指定個所(専用駐輪場)以外での駐輪は禁止となっています。観光に使う場合、観光スポットの参観中は、近くの専用駐輪場に一旦返却したほうが良いでしょう。 ロンドンには素敵な細道がたくさんあり、自転車でしか発見できない裏のロンドンも発見出来るかもしれません。

ロンドン市民は貸自転車を、家⇒自転車⇒電車⇒自転車⇒会社 のような方法でうまく利用している人もいるようです。これは市内ではバスの渋滞があり、地下鉄も結構高い料金なので、そんなことを避ける意味もあります。また健康のため自転車を利用する考えもあります。

これは私がロンドンで見た市内中心部の専用駐輪場です。

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このような"Cycle hire"の看板塔が駐輪場の目印です。

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ロンドン橋を渡っていると目の前に青いレンタル・サイクルに乗った人が通り過ぎました。丁度、シティの金融街が夕方の仕事終了時で、橋は帰宅するサラリーマンで一杯。このレンタル・サイクルはひょっとして、会社付近の駐輪場でタダで借りて、地下鉄の駅まで行くのかもしれない。向こうに有名なタワーブリッジが見えます。

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ロンドンのレンタル・サイクルの借り方と使用方法の紹介

http://ameblo.jp/johnbull2009/entry-11219130726.html

★他の都市のレンタル・サイクルの紹介★

●パリ(フランス)

パリではロンドンに先駆けてレンタル・サイクル、ヴェリブ(Velib)がスタートした。2007年に開始したパリのバイクシェアリングサービス「Velib」(ヴェリブ)はセルフスタンド式です。「Velib」スタート後1年間で、パリ市内に2万箇所以上のステーションが設置され、延べ2750万人が利用しました。

貸自転車「velib‘(ヴェリブ)」は、300メートル毎に設置された専用ポイントにて乗り捨て自由な新しいレンタサイクルシステムです。フランス語で自転車の”velo(ヴェロ)”と自由という意味の”libre(リーブル)”を合成したネーミングは自由にパリ市内をシルバー色の自転車で移動できるようにと作られました。自転車のデメリットとして、中心街では「駐輪する場所が少ない」、「盗難や破損による心配」などがありましたが、ヴェリブはこれらの不便さを軽減してくれるシステムです。

使いこなせば、かなり経済的です。現在パリ市内のメトロ・バス乗り放題1年定期が 540.10ユーロ(約9万円)ですが、ヴェリブの1年定期が30ユーロ(約5千円)と、経済的には断然ヴェリブが優っています。 ロンドンと同様に、少しでも車の数を減らして交通渋滞を減らし、環境に優しい交通手段で街を移動という考えのもと始まったレンタルサービスでなかなか順調のようです。パリに慣れていて、体力的にも十分な方は、次回のパリ旅行には是非試してみたいと思ってる人多いようです。

利用の仕方は、大体がロンドンと同じです。まず利用者登録ですが、登録はどの貸出ポイント(ステーション)でも簡単にできます。その後、在庫の自転車を借ります。利用を終えたら、最寄りのステーションの空いている駐輪ポイントに自転車を返却します。料金は登録料+その都度の使用料がかかります。 登録時に150ユーロのデポジットを必要ですが、担保のようなものです。なお旅行者など短期登録したい場合1日で1ユーロなどの格安の利用料もあります。利用料は、最初の30分は無料なので、結構移動ができます。それ以降の延長時間は、30分で1ユーロ、その後の30分が2ユーロで、長くなりそうなら、300mおきにあるステーションで一旦、乗り換えてしまえば、延長料金も発生しない。フランスでは、パリに先行してリヨンでは既にこのシステムが始まっていました。

パリのレンタル・サイクル ヴェリブVelib

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パリをレンタル・サイクルでまわるツアーも出てきました。

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レンタル・サイクル"velib"のホームページ
http://en.velib.paris.fr/

Velibの借り方と使用方法の紹介

http://paris.navi.com/special/5029791

●バルセロナ(スペイン)

スペインのバルセロナでは "bicing"(ビシング)という公共レンタサイクルがあります。"bicing"(ビシング)はパリの「ヴェリブ」に似たレンタル・サイクル・システムです。利用には年間契約が必要です。観光客に登録システムにはまだ対応してなく、あまり使えないようです。会員は最初の30分間無料で、以後30分毎に所定の料金が加算され、最大2時間までの連続利用が可能です。

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●フランクフルト(ドイツ)

フランクフルトでは、レンタル・サイクル「Call-a-Bike(コール・ア・バイク)」が、主要鉄道駅で借りれます。これはレンタカー事業を展開するドイツ鉄道(DB)の子会社「DBレンタル有限会社」が運営しているもので、フランクフルトでは2003年からスタートしました。鉄道会社なので「都市間の移動には鉄道」降りたら「駅から目的地まではレンタカーかレンタル・サイクル」という移動スタイルを目途としています。基本的に指定地域内であればレンタル・サイクルをどこに乗り捨ててもいいシステムです。

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●モントリオール(カナダ)

2009年4月からカナダ・モントリオールのバイクシェアリングサービス「BIXI」がスタートしました。専用貸自転車ステーションで利用料を払い借りて、使い終わったら市内300箇所あるステーションのどこでもに返却できる。ステーションの自動支払機は太陽光で運用し、消費エネルギーの削減に役立つ上に、ステーション設置時に電気工事を行う必要がないというメリットがあります。自転車にはID情報を無線通信する「RFIDタグ」がついており、利用者は「BIXI」のウェブサイト上で、空いている自転車をリアルタイムで探すことができる。この点はパリ、ロンドンより便利です。

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ここでは紹介しきれないですが、まだローマ、ミラノ(イタリア)、ウィーン(オーストリア)、ニューヨーク(米)などいくつかの都市でレンタル・サイクルが始まっています。これは欧米の都市部の一つの流れとなってきています。

ローマのレンタル・サイクル

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ニューヨークでi-phoneを使ったシェアサイクルサービスSobi(Social Bicycle System)

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●日本の例:

日本でも序々に各種の形態のレンタルサイクルが始まっています。公営のものや企業、NPOが運営するものなど様々ですが、一般的にヨーロッパに比べ割高で、まだまだ環境の整備と発展の余地があると言えます。

・富山:富山ではパリのVelibのようなシステム「シクロシティ富山」が始まりました。

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富山のレンタル・サイクルの紹介
http://chikyu-no-cocolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/320-ab08.html

・横浜:横浜では各種自転車を主に観光、街めぐりに役立つように貸しています。

"Baybike"など各種タイプ貸自転車:
http://www.welcome.city.yokohama.jp/ja/tourism/transit/transit1.html

ハマチャリ:放置自転車を再利用して、横浜みなとみらい地区を中心に運営するレンタルサイクルです。

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ハマチャリとはどんなもの?
http://www.hamaspo.com/sport/vol_s016/special03.html

・東京、世田谷区: 区の公的レンタル・サイクル「がやリン」があります。

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「がやリン」について
http://rentacycle-tokyo.blogspot.jp/2010/02/blog-post_1200.html

・東京:シェアサイクルとして企業運営の"cogicogo"があります。

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cogicogiについて
http://www.web-across.com/todays/cnsa9a000007hbsh.html

その他、日本各地にレンタル・サイクルはありますが、都市全体での公的システムはヨーロッパのほうが進んでいます。日本では従来地方の観光地で貸したりしている形態が主でしたが、次第にヨーロッパ型の方向に進んでいるようです。今回の記事はレンタル・サイクル紹介のほんの一部で、関心のある方はネットなどでさらに調べてみてください。

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以前から多少知ってはいたのですが、実際にロンドンでレンタル・サイクル・システムを見てこの記事を書いてみました。世の中は刻々と変わっています。以前訪れた都市もどこかが変わっているのです。ヨーロッパはあまり変わらないと思って、街を何となく流すように回っても、その微妙な違いには観光客はなかなか気づきません。レンタル・サイクルが世界で、日本でどのように発展して、どのように街は変わってゆくのか、またどこかを訪れた時々にチェックしてみたいと思っています。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
先日日経新聞でニューヨークのバイク・シェアリングの記事を見つけすぐJackさんの日記を思い出しました。もしこの事を知らなかったら記事を見過ごしたと思います。それに先日横浜の映画館、桜木町と高島町に行った時このレンタルサービスの設備を見つけうれしかったです、台数は少なかったですが。孫と一緒でしたが、彼にとっては初めて眼にするもので、私の説明を聞き喜んでいました、お蔭様でよい勉強になったようです、日本でもどのように発展していくのか興味ありますね。
Anne
2013/07/03 20:25
Anneさん
バイクシェアリングは外国では予想外に進展しています。日本は遅れ気味です。日本の交通事情や考え方の相違もあると思います。私も日本の地方観光地では何回か利用しました。各地の駅前にずらりと自転車が駐輪してある風景をよく見るに付け、推進する下地はあるはずです。家の近くでも駅までバスでいかないといけない距離のせいか、駅までバス、自転車通勤の人たちが多くいます。特に、早朝やバス終了後の時間は、レンタサイクル・システムがあればいいのにとの話もあります。

日本でも住宅のシェア、車のシェアの話題が時々テレビに出ますが、もう一つ進みません。アジアではこうした方向には向かないのかなとも思えます。

どちらにしても新しいトレンドで、進展の様子を見守りたいですね。
Jack
2013/07/04 19:03

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