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zoom RSS この言葉どうしてこう言うのかな?ーコンピュータは樹木の剪定から/何故トイレはWCなのか?

<<   作成日時 : 2013/05/05 16:50   >>

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私たちが普段何気なく使っている言葉には、どうしてこんな言い方をするのだろうと変に思うものがあります。しかし、日常ではあまりにも当たり前なので、いちいち人に聞くのもちょっとと思うし、調べるのも当たり前のことなのでめんどくさくなります。今回はそうした普段何気なく使っているけれど、どうして?と言われると疑問が湧いてくるような言葉のうち、外国語に関連する事柄について書いてみました。

★コンピュータという言葉は樹木の剪定から。

今やコンピュータ時代と言ってもいいほど普及した「コンピュータ」(Computer)という言葉。"Computer"は計算するという意味の"compute"に"r"をつけて名詞形にした「計算機」です。

この"compute"はラテン語の"computare" に由来します。 "computare"は、"com"が「一緒に」「完全に」であり、"putare"が「考える」「思う」「きれいにする」という意味で、「共に判断する」になります。この元のラテン語の意味が、今や、各種情報をまとめて(com)思考する(putare )ための道具(computare=computer)となっているのは面白いですね。

コンピュータ

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ところで、ラテン語の"putare"の原義は「刈り込む」「ふるいに掛ける」「木を剪定する」という意味でした。木を剪定する「putare」ということで、どこを切るか、よく考えて判断しないといけないところから「判断する、考える」という意味にもなりました。また木がどのように生育するかを見積もったり、計算したりもしないといけないので、「木を剪定する」という"putare"が、「考える」、「見積もる/計算する」という意味が生じてきました。この共に"computare"「計算する」「判断する」から出来た英語の"computer"が、今や「計算する」だけにとどまらず、人口知能的機能から、通信まで幅広く機能する道具に急速な発展を遂げてきました。

まさか、「木の剪定」の意味が、このような万能機械になるとは、古代の人が知ったら仰天することでしょう。

木の剪定はよく考えてしないといけない。これは梅ノ木の剪定。

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★バトミントンはある別荘の名前だった。

バトミントンは少し前のオリンピックの頃のオグシオ ブームで人気スポーツになってきました。このスポーツはイギリスから入ってきましたが、もともとはインド発祥と言われます。

19世紀前半、インドの地方都市プーナというところでで「プーナ」(Poona)という皮でできた球を、真ん中に張ったネットを間にしてラケットで打ち合う遊びを都市の名前でプーナと呼んでいました。「バドミントン」という名前は19世紀後半にイギリスの兵士などにより紹介され、最初にゲームが行われた英国ボーフォート候のグロシェスターシェアーの領地である「Badminton」荘という邸宅の名前からとられたと伝えられています。 その時、シャンパンの栓に鳥の羽根を刺し、それをテニスラケットで打って見せた人たちがいて、球に羽(シャトルコック/shuttlecock)が付くようになりました。ボーフォート候はインド滞在中も、インドでの別荘「Badminton」荘でもバトミントンを既に楽しんでいたそうです。1992年にはオリンピックの正式競技にまでなりました。

バトミントンはインド発祥

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ところで、バトミントンでは羽根の付いたボールを使います。その羽根はシャトルコックshuttlecockといいます。その略称がシャトルshuttle 。羽根がラケットに打たれて行ったり来たりするから、左右に動く、往復するの意味がshuttleシャトルです。アメリカの宇宙往還機はspaceshuttleで宇宙と地球を行ったり来たりします。またコック(cock)については、ガチョウの羽根を刺して作った羽根が行ったり来たりするさまがおんどり(cock)のように見えることから、shuttlecockと言われるようになりました。口語ではシャトルコックはbardie(バーディー)と言われます。バーディーとは鳥(bird)の口語で可愛く「小鳥さん」といった感じの言い方で、ゴルフでも使っていますね。

バトミントンの羽根:シャトルコック/shuttlecock

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★なぜトイレのことをWCと言うのだろう?

日本でトイレはWC(便所、お手洗い、化粧室)で良く表示されています。このtoiletの略はTO, TLTなどとしてもよさそうですが、なぜかトイレ=WCになっています。

このWCの言葉はフランスから来たものでした。フランス語のToiletteは直接的に便所を表示するので嫌われました。そこで自国の言葉でなく、英国で使われているWater Closetを使うようになりました。これがWCに簡略されたのです。日本でも便所と言わず、お手洗い、化粧室と言っているのと同じ感覚です。

日本では結構WCの表示がある。

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でも不思議なことに英語圏ではWCはあまり見かけません。なぜでしょうか?それはこんな理由です。

19世紀後半、イギリスに水洗便所が誕生しました。ところが、お風呂(Bathroom)でも水を使っていましたので、便所を婉曲に言う名前としてWater Closetが使われました。だから本当はWCは水洗便所を指します。ところが、トイレとお風呂が現在のように一緒になり、Bathroomにはトイレ機能があることになってBathroomはトイレも指すようになったのです。これによりWater Closetという言葉が消えていきました。しかし消えたはずのWater Closetは、なんとその後、フランスでトイレを指す言葉として使われだしたのです。それが日本にも伝わりWCになったのです。またイギリスではBathroomはあまり使われなくなり、フランスが嫌うToiletを結構使うようになりました。

もともと、Toiletはフランス語Toiletteを語源としていて、かっては、個人の別邸、洗うところ、服を着るところという意味で17世紀ごろから使われてきました。ここは用足しの場所でもあったことから、トイレの意味にも使われ出しました。そこで使われた水も実はToiletteと呼ばれていて、これがそのまま現在の香水のオードトワレEau de Toilette(直訳:トイレの水)として残っていて、香水はトイレの匂い消しということでもありました。しかしToiletry(トイレタリー)を化粧品というように、これは身だしなみの水という意味があります。

トイレの呼び方はイギリスとアメリカでは少し違いがあります。

イギリス:toilet, loo, lavatory, public convenience, cloakroom, water closet(W.C.)

イギリスでは意外とtoilet が使われています。上流、中流などクラスにより違いがあります。Bathroomというとお風呂になります。

アメリカ:bathroom, restroom, comfort station, washroom, men's room(john,can), ladies' room(powder room), water closet(W.C.)

家庭内のトイレを bathroom それ以外を restroom と呼ぶのが一般的です。 また男性用を俗語でjohn, can とも言います。Toiletはイギリス英語でアメリカではめったに使われません。Toiletと言うと便器のことを指します。

両国ともWCという用語はあっても、日常会話ではほとんど使われません。

英語ではトイレに関して面白い言い回しがあります。一例として「go spend a penny」という言い方の直訳は、「1ペニーを使いに行く」ですが、これは「小便をしに行く」ということなのです。なぜなら、昔のイギリスの公衆トイレでは1ペニーがかかったからです

ここでWater ClosetClosetについて余談ですが書いておきます。

クローゼット」には、「衣類などを入れる戸棚」「.水洗便所」と言う意味がありました。中世のヨーロッパでは、実は貴族の屋敷にはトイレが備わっていなかったのです。クローゼットと言う部屋でオマルを使っていました。貴族は何枚もの服を重ね着しており、用を足すたびに、いちいち多くの衣服を脱がなければならなかった。よって、服をかけたり、収納したりする機能の場所、すなわちクローゼットが出来上がったのです。王室になるとクローゼットもかなり広く贅沢であったらしい。今ではクローゼットと言えば西洋式押入れのようなものですが、これがなんと元はトイレだったのです。その後、貴族屋敷には別途にトイレ(Toilet)の機能が備わるようになり、クローゼット=トイレの役割は変わったのです。

今のクローゼット

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この話題はちょっと多くなりそうなので、このへんで切り上げておきます。日常使っているなんでもない言葉にはそれなりの由来があるものですね。まさかコンピュータと木の剪定が関係あるとは。。。。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
トイレにまつわる話、身近なだけに面白かったです。Water closet辞書にものっていました。アメリカ、イギリスによってトイレの呼び方が違うとは気がつきませんでした、旅行する時気をつけたいですね。そういえばtoilet、あまりアメリカでは使われていませんでしたね。
Anne
2013/05/06 21:04
Anneさん
トイレって、英語圏で、何かの折に急にそのことを言わないといけない場面がありますね。そのようなときには、気を付けねばと思ってきました。今度海外旅行をする際に、それとなく気を付けて見ていると良いでしょう。

英語圏や英語で表示されている場合は良いのですが、英語圏以外の国で、わからない言語とマークで表示されている場合があります。私はマレーシアで、マレー語しか表示がなく、よくわからない絵(マーク)で赤と青のうち青を選んだら女性用で、それもイスラム式のなんとも言えない形式のトイレに入って、恥をかいたことがあります。

微妙な問題なので気を付けたいものですね。
Jack
2013/05/07 18:56

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