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zoom RSS 数字「3」をめぐるよもやま話:東京タワーは3づくしの不思議

<<   作成日時 : 2013/03/23 19:32   >>

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以前、数字の「7」にからむ話を書いたことがあります。この「7」とともに気になるのが「3」の数字です。「3」には種々の熟語、ことわざ、言い回しがあり、調べて行くと面白いことが多いですね。そこで今回は「3」をめぐる言葉、事柄について書いてみました。

なおこのブログの中の「7」についての話は下記ページを参照ください。

http://jack8.at.webry.info/201209/article_3.html

まず、「3」が付く言葉を挙げてみました。

★3のつくことばこんなにある。

「3」はいろいろな場面で使われています。

まず三文字、四文字熟語からならべてみました:

◆三種の神器、三人娘、御三家、三役、三羽烏(からす)、日本三景、三面記事、三度笠、三大宗教、三原則、三原色、三位一体説、三寒四温、三権分立、三三五五(さんさんごご)、再三再四、舌先三寸、読書三昧、二人三脚、三国一


にことわざ、言い回しです。

◆三日ぼうず、三度目の正直、三三七拍子、三拍子そろった、二度ある事は三度ある、石の上にも3年、三つ子の魂百まで、仏の顔も三度、三人寄れば文殊の知恵、早起きは三文の徳

日本だけでなく、世界でも何か代表的なものを限定して挙げるときは3大XXX、3XXXが多いですね。昔でも平安時代に三代集というものがあり、古今集、後選集、拾遺集の3つの勅撰和歌集があります。現在でも、企業がよく会社の三大方針なるものを発表しています。「3」は神の数とも言われます。「3」という数字は1、2では少なく、5では多すぎるので「」が使いやすく、皆にも理解されやすいのでしょう。

三代集

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★東京タワーは「3」づくしの不思議

東京タワーは「3」にからむ数字ばかりなのを知っていますか?

東京タワーは、平成3年に完成し、高さは333mです。この高さはパリのエッフェル塔の324mを意識したものです。さらに開所イベントは3月3日にして、展望台にある展望スペースはClub333と名付け、工費は30億円で、決算期は3月31日です。平成3年3月3日には、完成33周年にちなんだ数なりました。ちなみに昨年完成した、東京スカイツリーの高さは634mで、武蔵(むさし)の語呂合わせです。中国の広州の600m級タワーに、高さで上回るように、後で計画を634メートルに変更したものです。

東京タワーは日本が右肩上がりの高度成長時代のシンボル的な存在でした。映画「三丁目の夕日」の背景にも東京タワーはよく出ていました。

映画「三丁目の夕日」の宣伝用に空に描かれた333の文字

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★京都の三十三間堂は「3」づくし

京都七条の天台宗の三十三間堂後白河上皇ゆかりの寺院で、正しい呼称は蓮華王院(れんげおういん)です。建物の長さが33間あるからこの呼び名になっていると思っている方が多いですね。実はそうではありません。

これは、本堂の内陣の柱と柱の間が33あることによるものです。ここで言う「間」(けん)は長さの単位ではなく、社寺建築の柱間の数を表す用語です。実際の本堂の長さは南北約120メートルあるそうです。また33という数字は観音菩薩33種類の姿に身を変えて人を救うという信仰によるものであり、三十三間もこの観音様の33種の姿に合わせたものです。またここには仏像が33、333体あり、必ず自分の顔に似た仏像があるそうです。

三十三間堂(蓮華王院)

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ここで、この三十三間堂(蓮華王院)が出来た由来を書いておきましょう。

後白河上皇はよく源平の物語に登場します。この後河上皇はよく頭痛に悩まされていました。そこで熊野権現で祈願したところ、次のようなお告げがありました。

「上皇の前世は熊野にある蓮華坊という僧侶でした。真摯な仏道修行の功徳により今の世では、天子の位につかれた高貴の方に生まれてきましたが、その蓮華坊の髑髏が今、岩田川の底に沈んでいる。その髑髏を貫いて一本の柳の木が生えていて、風が吹くと柳の木が揺れて髑髏に触れ、それにより上皇の頭が痛むのだ」というお告げでした。

そこで上皇は、その川を調べさせたところ、お告げの言う髑髏が見つかり、その髑髏を三十三間堂の千手観音の1体の仏像に塗り込めました。さらにその柳の木を伐って京へ運び、三十三間堂の梁に使ったところ、上皇の頭痛はウソのように治ったという話です。それで正しい呼称の蓮華王院の名は前世の蓮華坊の名をとって付けられたそうです。また、この三十 三間堂では、「柳のお加持」という法要が1月に行われています。正月にくんだ初水を、例の霊木とされる柳の枝で参拝者にそそいで、頭痛封じの法要にしています。

柳のお加持の法要は頭痛封じに御利益がある。

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★昔は3が一番大きい数だった。

古代の日本ではまだ数字での表現はとぼしかった。「3」当時は一番大きい数字と考えられていました。「3」はただ多く、大きなものだけでなく、無限大のような未知のわからないものの概念もあり、それで神聖なものとも意味もありました。この点、ヨーロッパの「3」神の数との考えと同じです。古事記や日本書紀にはで表現することが多く出てきます。3人の神様、3人の女神、3日間、3年間などです。浦島太郎の話も竜宮城に居た期間は3年ですし、桃太郎の話でも動物の家来は3匹でした。これら「3」にこだわるような話が多いのは、やはり「3」以上の数字の概念が乏しかったと思われます。

さて、八咫烏(ヤタガラス)は神聖な鳥ですが、これも足が3本です。サーッカーの日本代表ジャパンのシンボルマークはこのヤタガラスです。八咫烏「日本書紀」や「古事記」に出てきます。「日本書紀」の中で、神武天皇の東征の際に、金鵄(金色のトビ)が出てきます。これがヤタガラスで、この鳥は大和への道を案内し、神武天皇を助けたとされます。古事記などには明確には3本の足と書かれていませんが、「」は太陽の数、神聖な数と思われており、次第にその考えから足が3本になったのではないかと言われています。

ヤタガラスは熊野神社では神様になっている。

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サッカーのジャパンのマークはヤタガラス

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★駆けつけ3杯とはどうして3杯なのか?

宴会や飲み会に遅れてくると、とりあえず「駆けつけ3杯」と言われて、お酒を一気に3杯飲まされますね。この3杯の習慣はどこから来たのでしょうか?

これはなんと平安時代までさかのぼります。当時の貴族の罰の習慣との説です。平安時代の貴族は、宴会では徳利で盃に酒をついでまわりました。そしてそうやっている間、回数が5巡してもまだ来ないのを「一遅」、7巡してもまだ来ないのを「二遅」と呼んでいた。さらに、10巡してもまだ来ないのを「三遅(さんち)」と呼び、このときの罰則が、3遅なので、つづけて3杯飲まされるという罰則だったという話です。こんなことから、3遅(さんち)酒または酒宴の意味にもなり、現在でも使われています。

さて、違う説もあります。それは武士の風習からです。

江戸時代より前から、武家が行う酒宴の作法に、「式三献」というのがありました。一献というのは一膳のことであり、まず膳に杯と銚子と酒の肴をのせ客に出します。客は酒の肴を食べながら3杯の酒を飲みます。それが飲み終わったらその膳はさげて、次の膳(二献)を出します。客はその膳で、また3杯の酒を飲みます。そして三度目も同じことを繰り返します。これが酒宴の正式な作法とされ、これを「式三献」と呼んでいました。それをすませてから本宴会に入ったのです。 しかしこれは長いので、「駆けつけ3杯」はこの式三献の二献、三献を省略した形のもので、ここで3杯というのは一献目の3杯のことを意味していているといわれています。

なお、これに似たもので武士の儀式として「三献の儀」があります。戦いに於ける出陣や帰陣、また祝言などの際の献杯の礼を指します。打ちあわび、勝ち栗、昆布の3品を肴に酒を3度づつ飲み干すものであり、室町時代より武士の出陣や婚礼、宴席などで重要な儀式とされていました。特に出陣の際の三献では、三献目の盃を飲み干した後に、それを地面に叩きつけて割り、大将がときの声を挙げて自軍の陣営を鼓舞するものでした。現在、結婚式で行われる三三九度の原点とされています。三三九度は二人が3回づつお神酒を飲み、それを3回繰り返しますが、「駆けつけ三杯」と似ていますね。

武士の出陣前の三献の儀

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結婚の儀式として三三九度が行われます。

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また現在でもお酒をすすめるときに「一献いかがですか」と言いますね。一献とは酒3杯に酒の肴の組み合わせのことで,遅れて来た人にする「駆けつけ三杯」の習慣は,この第一献目の「3杯の酒を飲め!」を柔らかく「一献いかがですか」と言ったものです。

★ギリシャでは3は最初の奇数だった。

古代ギリシャでは最初の奇数と見なされていました。1は数字とは見ていなかった。2は単なる対の数であり、になると、初め、中間、終わりと数字的な意味を持っていると思われていました。ギリシャではは良いことを簡潔に表す数であり、神の三位一体説が既にあった。世界は天国、地獄、現世三つの世から成り立っている話や、ギリシャ神話の運命の三女神などは特別な数字であったのです。

奇数ですが神秘的な概念の数字でもありました。古代ギリシャでは奇数は「善」の数であり、また中国の陰陽思想では奇数が「陽」で偶数が「陰」となっています。日本でも昔から奇数が良い方向の数字でした。七五三や五節句(正月七日の七草・三月三日の雛祭・五月五日の端午・七月七日の七夕・九月九日の重陽)、三三九度、三三七拍子、さらに俳句(五・七・五)や短歌(五・七・五・七・七)奇数でできているとは不思議ですね。ご祝儀のお金の入れ方も奇数で袋にいれます。

野球の応援などでも奇数の三三七拍子が行われる。

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しかし欧米になるとちょっと違います。英語では、偶数を「even」(ちょうど)、奇数は「odd」(奇妙な・半端な)と言います。奇数をoddと言うのは「add」(付け加えられたもの)から転じた数の意味です。これは偶数優先主義と言えます。例えばモーゼの「十戒」、キリストの弟子は「十二使徒」、オリンピックは四年に一度です。外国紙幣においては、二十米ドルなど、偶数のお札は多くありますが、日本では不評の2000円札を始めとして、2のつくお札、コインはありません。これも不思議ですね。

★三文判ってなぜ三文とついて、白い材質が多いか?

皆さんはたいてい三文判と呼ばれる安価で、白い(黒いものもある)簡単なハンコを持っていることでしょう。宅急便の受け取りの際の判などとして使っていますね。ところで、この三文とはなんで、白い色の材質は何なのでしょうか?

まず三文です。「三文」は、江戸時代以前の通貨であり、一文銭が三枚のことです。千文が一貫、四貫文が金一両でしたから、三文はとても安価な額です。そこから価値の低い物や、安い物に対して「三文」がつけられるようになったのです。二束三文、三文雑誌、三文芝居などと言いますね。そして出来合いのハンコは安価で粗末な物であることから「三文判」と呼ばれるようになりました。また明治初期に失業した武士の内職として、大量に出来合いのハンコを作り、三文均一で売ったので三文判の話もあります。

さて今度はあの白い材質です。実はこれがなんと牛乳から作られているのです。材質の名前はカゼインプラスチックと言い、 牛乳に酸を加えるなどするとカゼインは沈澱して、象牙に似た外観の熱可塑性のプラスチックとなり、これをカゼインプラスチック、ラクトカゼインなどと呼んでいます。印章、ボタンなどの材料として工業的にも利用されています。1898年にドイツで発明されて、染色が可能です。三文判の黒いのは色付けされているのです。

白い三文判

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黒い三文判

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皆さんは夏になるとラクトアイスと書かれたアイスを見ることでしょう。ラクトとは乳から得られる乳糖などの意味を持っています。三文判の白いものは、白ラクトから出来ており、牛乳タンパクから脂肪を取り除いたものが脱脂粉乳です。これから熱その他の加工により白色のタンパクの粉末を作りますが、これがカゼインと呼ばれるものです。カゼインは熱で加工成形しやすく、ハンコやボタンになっています。その他工業用材料にもなって、牛乳からできる意外と重要な材料なのです。こうして安価で白い三文判が出来ています。

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「3」にからむ話は意外とあるものですね。私たちは何かを考えるとき、何となくつくらいのものリストアップしています。には1や2に無い安定感があり、4では中途半端な感じで、5ではちょっと多い。そんなふうに考えるのは私だけかと思っていたら、国内外を問わず、やはり考えがほぼ同じでホッとしました。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
盛り沢山の話題に一度で読みきるのは惜しいぐらいです、数回に分けてしっかりと覚えたいぐらいですが。今頃になって気づきましたが本当に"3"に関連した言葉が多くてびっくりです、この数字は神の数字、使いやすく、理解されやすい、今度"3"の数字に関する言葉が出てきたら興味を持ってチェックしてみます、それにここを度々訪れるかも知れません、沢山の情報有り難うございました。
Anne
2013/03/25 21:43
Anneさん
本当に、3がつく言葉や言い回しは多いですね。それだけ日本人のみならず、世界中で良く使われ、いろいろなその国の言葉や、ことわざになっていますね。これ以上大きい数字になるとその国により良い数字、悪い数字の区別が出来てきます。やはり3は共通に使いやすく、理解しやすく良い数字です。

三文判など、1文でも、2文あるいは4文でもよさそうですが、やはり3文がピッタリとします。

このページを再三再四訪れてみてください。
Jack
2013/03/26 16:25
★東京タワーは「3」づくしの不思議

「東京タワーは、平成3年に完成し」
正しくは「昭和33年完成」ですね。
「昭和」を象徴するタワーなので、気になってしまって
とおりすがり
2015/04/08 18:47
とうりすがりさん
ご指摘ありがとうございます。単純記入ミスです。平成3年が完成33周年と記事にあるので、間違いで記入し気がつかないでいました。
Jack
2015/04/09 15:34

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