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zoom RSS <鼠とことわざ>大山鳴動して鼠一匹はローマに由来していた/ミッキーはITのある単位だった

<<   作成日時 : 2012/04/14 16:47   >>

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「大山鳴動して鼠一匹」ということわざがあります。事前の事ばかり大げさで、実際は大したことない、期待はずれのようなときに使います。また例えば、「彼のいうことは、いつも?だからあてにしてはいけない」などの用法があります。私もかって大げさに言われていたことが、蓋を開けて見ると、「なーんだ!」と言う結果を経験したことがあります。このことわざ、中国からのようですが、実はローマに由来していたのです。今回はこのことわざと関連する鼠(ねずみ)についての話です。

●「大山鳴動して鼠一匹」はローマ由来の言葉です。

この「大山鳴動して鼠一匹」(たいざんめいどうしてねずみいっぴき)は、てっきり中国のことわざだと思っていましたが、実は古代ローマの詩人であるホラチウス(Quintus Horatius Flaccus)の言葉です。イタリにはナポリのヴェスヴィウス山、シチリア島のエトナ山など有名な火山があります。それで山をもじったこのような言葉が生まれました。

原典のラテン語では、Parturiunt montes, nascetur ridiculus musとなtっており、
(山が産気づいたが、生まれたのは滑稽なネズミ一匹)の意味です。

英文では;The mountain is in labour and bringing forth a mouse.または;The mountains have brought forth a mouse.

になっています。二番目の方の英文がことわざ的に知られています。

また簡略な表現では;much ado about nothing.(大騒ぎには何もない;adoは騒動)というのもあるそうです。

またこれに近い英文の類語としては、Great cry and little wool. (大きな声でなくヒツジはほんのわずかな羊毛しかとれないものだ)、Much cry and little wool.(大騒ぎして出てきたのは小さな毛糸)、Fear a snake but even a mosquito won't appear.(蛇が出そうで蚊も出ぬ)などというのもあります。

その昔は、無痛分娩などどいうものはなかったので、ヨーロッパの妊婦の出産の際の陣痛騒ぎは、相当なものだったようです。それで火山の地鳴りから陣痛を連想してこのような言葉が出来たのでしょう。

イタリア、シチリア島にあるヨーロッパ最高峰の火山「エトナ山」、保養地のタオルミーナのギリシャ劇場から見える

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さて、日本文の中にある「大山」は「泰山」とも書きます。中国に「泰山」という名山があり、岱山、太山とも書きます。中国の北部の山東省泰安北方にあり、標高1524mの山です。この山は昔から、天子が号令して、諸候をここに会して、仏的な儀式を行っていました。というのは、ここは死者の集まる山とも言われ、仏典では地獄の事を太山と呼ぶ事そうで、鎮めるために儀式をしていたらしい。

この「泰山」は景勝地で有名で、ことわざの言い方としては「泰山」を使う方がかっこいいと思われました。このローマのことわざが明治時代日本へヨーロッパから伝えられた時に泰山の方が良いと考えたらしい。余談ですが、中国の景勝地に関連する言葉としては、神奈川県の海岸地帯の「湘南」があります。ここはもともと「相模国」の南の地方にたるため、本来は「相南」と書くべきのところ、中国の景勝地、湖南省湘江にあやかって、「湘南」とかっこよく書くようになりました。高く大きな山のことを「泰山」と呼ぶこともあるので、このことわざは泰山でも大山でもどちらでもよいのです。

中国の名山「泰山」

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ところでこのことわざにはねずみが登場しますが、ねずみにはいろいろな話やことわざがあります。それをいくつか紹介します。

●干支のねずみ(子)はどうして動物の中で一番先頭でしょうか?

まず干支(えと)の鼠です。鼠は干支では子(ね)と書いて、十二支の動物では一番先頭になっています。どうして先頭なのでしょうか?それには下記の有名な話があります。

昔々のある年に暮れ、神様は動物たちにお触れを出しました。「元日の朝に新年の挨拶に来なさい。一番早く来た者から12番目までは、順に1年間、動物の大将にしてやろう」と言いました。動物達がいそいそと支度を始めるなかで、猫は神様のところに行く日を忘れてしまった。ねずみに訊くと、ねずみはわざと1日遅れの1月2日を教えた。ウシは「私は歩くのが遅いから、皆より一足先に出るよ」とまだ暗いうちに出発した。これを見ていたねずみはそっと牛の背中に飛び乗ったのです。牛は神様の宮殿に到着ましたが、まだ誰も来ていず、一番でした。ところが門が開いたとたんに、牛の背中からねずみが飛び降りて、1番になってしまったのです。こうしてねずみは1番目の干支の子(ね)になり、ウシは2番目になりました。続いて虎、兎、龍、蛇、馬、羊、猿、鶏、犬、猪の順に12支が決まったのです。ねずみに嘘を教えられて、干支の仲間になれなかった猫は怒って、この日からねずみをずっと追いまわすようになりました。ところが日本での猫は12支に入っていませんが、チベット、ベトナム、ベラルーシなどの十二支にはちゃんと猫が含まれていて、逆にうさぎが除外されています。これにも各国にいろいろと逸話があるようです。

さてこのお話には続きがあります。13番目に到着した動物はイタチでした。イタチはネズミが小さくて見えなかったので、自分は12番目になると思って待っていたのです。しかし神様から「おまえは13番目だ」と言われて、イタチは嘆いて、「実はウシの背中に乗っていた小さなネズミが見えなかったのです」と神様に訴えました。神様は可哀想に思い、「慈悲により毎月イタチを載せてあげよう」ということにしました。それから「毎月1日」のことを「つイタチ」と呼ぶようになったと言われます。

12種の干支の動物

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●ねずみに絡まることわざ

動物に関係することわざは結構多いですね。その中で鼠(ねずみ)も多く、面白いものがあります。和文/英文どちらかにねずみが入っているものを、参考に列挙します。日本語ではねずみでも、英語になると他の動物になったりするところが、面白いですね。ねずみの英語にはMouseとratがありますのでご注意ください。

・鬼のいぬ間に洗濯
When the cat is away, the mouse will play.

「ちょと気づまりな人やいやな人のいない間に思う存分くつろぐこと」。英語は「ネコ」と「ネズミ」を使ってたとえています。

・窮鼠猫を噛む
Even a worm will turn.

「弱いものでも追いつめられると、死にものぐるいになって刃向かってくるので、とてもかないそうもない強い相手でもやっつけることがある」のこと。「窮鼠ネコを噛む」は中国・前漢時代の書「塩鉄論」の中の文がこのことわざになったものです。「とても弱い立場の人」を日本語では「ネズミ」、英語は「ムシ」でたとえています。

窮鼠猫を噛む:ねずみも猫に刃向かうことがある。

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・ネズミ算式に増える
multiply like rabbits

「加速度的に増えること」のたとえとして、日本語は「ネズミ」、英語では「ウサギ」で表現しています。ねずみは繁殖力が凄いので、「ねずみが増えるように、あっとの間に増えることをネズミ算と言い、この悪用商法ではネズミ講があります。

・猫がいないとネズミがあばれる
When the cat is away, the mice will play.

・袋の鼠。逃げ出すことができない状況のこと。
You're like a rat in a trap.

・The mouse that has but one hole is quickly taken.穴1つだけのねずみはすぐにつかまる。ひとつのことだけに頼るのは危険だと言うことです。

・No larder but has its mice.

ねずみのいない食料庫はない。このことわざは、ねずみが食料庫で食べ物を食い散らかすとことを言っています。日本のことわざでは「家に鼠、国に泥棒」の類似の言葉があります。どこにでも悪いことをする人はいるとのことです(MiceはMouseの複数形)。

・Rats leave a sinking ship.

鼠は沈む船を去る。逃げるときには真っ先に逃げろのことであり、また斜陽傾向のところからは、人は敏感に去ってゆくことです。昔イギリスの船は猫を必ず乗せていたそうで、それは大切な食料をねずみから守るためでした。
       
・It is an old rat that won't eat cheese.

古ねずみはチーズを食べようとしない。もともとねずみはチーズが大好きです。しかし年を取ったねずみは、チーズがねずみ捕りのワナであることを経験上知っていますので、チーズを食べようとしないということです。この意味は要するに他人からうれしくなるような良いことを聞いても、経験豊富な強者は簡単には喜ばないという意味です。 

・Burn not your house to fright the mouse away.

ねずみを追い出そうとして家まで焼いてしまうな。鼠を退治するのには火を使って、自分の家まで焼いてしまうことはない。すなわち、小さな問題を解決するために、それ以上の大きな犠牲払うのは意味のないことであるという意味です。

さて堅苦しい話ばかりなので、ちょっとマウスに関して面白い話を次にします。

●パソコンのマウスはディズニーのミッキーマウスに関係していた。

パソコンを使っている方はたいてい「マウス」を使用して操作をしているはずです。パソコンの画面で、好きな場所へポインターを移動させる時に利用するのがあのマウスです。しかし、ポインター移動器がなんでマウス(Mouse;ねずみ)なんでしょうか?確かにねずみに形がよく似ているからと言われたらそれは正解です。しかし、もう少し意味があります。「マウス」は1968年にアメリカのダグラス・エンゲルバート(Douglas Carl Engelbart)博士が発明しました。氏はマウスのみならず、パソコン処理の種々の技術を開発しています。この人がディズニーの“ミッキー・マウス”の大ファンだったために、現在の「マウス」がねずみの形になり、名前も「マウス」になったそうです。ちなみに最初の頃のマウスは四角く、ねずみには似ていませんでした。

最初の頃のパソコン用四角形状マウス

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最新型の無線利用のレーザーマウス

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さてディズニーに関係しているのはそれだけではありません。この「マウス」を移動する時に、画面ではどれだけ動いたかが問題です。その移動を表す感度の単位をなんと、「ミッキー」といいます。1ミッキーは、1/100インチ(約0.3mm)マウスを動かすことです。このとき画面上でカーソルが何ドット動いたかを、ミッキー/ドット比で表現します。この単位に名前を付けたのはMicrosoft社のプログラマー、クリス・ピーターズであり、その命名の理由は、「ミッキーマウス」を由来とした一種のジョークだといわれています。彼もディズニーファンだったかも?

なんかパソコンでマウス使っているとミッキーを楽しく動かしているような気分になりますね。

ディズニーのおなじみ「ミッキーマウス」

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今回はねずみ=Mouseで書いてきました。しかし英語のねずみにはRatとMouseがあります。この違いはなんでしょうか?それは、小型のネズミがmouseで、大型のネズミはratと言われています。一般的に、rat は mouse より大きく, 不潔で汚らしいものとして忌みきらわれているものです。 mouse は小さくておとなしい動物とみなされています。Ratの例として、クマネズミ, ドブネズミなど比較的大型のねずみを指します。日本にいる家ねずみはratらしく、英米にいる家ねずみは mouse と言われています。Rat は危険を察っするといち早く逃げるとされ, そのイメージは卑劣、不潔などあまりよくない印象があります。

小さなマウス(Mouse)

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ねずみ」一つとっても話題は尽きないものですね。「ねずみ」を含んだことわざだけでも上記の他にまだまだあります。このブログも、ミッキーマウスのように、皆さんのマウスから自由に楽しくカーソルが動くような、もっともっと味のあるものにしたいものです。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
鼠にまつわる話、ことわざ面白かったです。写真の鼠は可愛いのになぜか良いイメージがありませんね、でも干支の話のように悪賢い面もあり憎めません。私にも一つだけ知っていることわざがあります。”As poor as a church mouse ”教会に住む鼠のように貧しい、日本語版では、”赤貧洗うが如し、きわめて貧しく洗い流されたように所有物が何一つないさま、とか。これも鼠にとって良いイメージではなかったようです。ミッキーマウスの可愛さに救われてほっとしていますが、もっと楽しいイメージを想像する鼠もあるんでしょうが ?
Anne
2012/04/15 20:09
Anneさん
日本では、あまりねずみを主役にしたような漫画やキャラクターが少ないですね。これに対して欧米では、ねずみを普通の動物と捉えて、ミッキーなどのようにみじかになっています。多分欧米の家ネズミのほうが小さくて、それほと悪くは思われていないせいでしょう。パソコンのマウスも、もし日本人だったら、多分ねずみのような名前は付けなかったでしょう。Anneさんのことわざ、人々のChurchへの感じ方がわかるようでおもしろいですね。
Jack
2012/04/16 13:12
こんばんは。楽しく拝見させていただいています。1つ疑問があります。エトナ山となっている写真ですが,ベスビオ山(ヴェスヴィオ山)ではないかと思います。手前の遺跡がポンペイのようなので後ろはベスビオ火山ではないでしょうか。ポンペイは1度訪れたことがあるので見間違えないと思います。(確かにエトナ山で画像検索するとこの写真が混じっているようです。)
リアルET
2012/04/21 21:07
リアルETさん
確かに紛らわしいですね。私も両方の山とも見ています。チェックして違うようならば変更します。ご指摘ありがとうございます。
Jack
2012/04/22 16:10
おお、ミッキー そうなのか!
初めて知った!
ぷりん
2012/12/23 00:58
プリンさん
ミッキーマウスは意外なところでも有名ですね。ものの名前は、とんでもないことからの発想で付けられることがあります。あなたもミッキーのフアンなのでしょうね。
Jack
2012/12/23 16:25

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