Jackと英語の木

アクセスカウンタ

zoom RSS サーモンの名はジュリアス・シーザーの叫びから;カレーはお釈迦様が始めたー食べ物の始まりあれこれ

<<   作成日時 : 2012/02/16 16:09   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 2

以前食べ物の名前の由来を書いたことがあります。食べ物には偉い人が関わっていることが多く、最近いくつかのことを知りましたので、食べ物の始まりのようなことについて、少し紹介します。いづれも日常良く食べているモノに絞って書いてみます。

<サーモン(鮭)の名はジュリアス・シーザーのある叫びから名づけられました>

鮭(サーモン:salmon)は美味しいですね。あのピンク色とホクホクした舌触りの肉はいろいろな料理になっています。川をさかのぼって産卵に行き、そのあと死に絶える話は悲しくもあります。さてこのサケ、ある人が見て感動して叫びました。それはローマの英雄、ジュリアス・シ−ザー(Julius Caesar)です。紀元前1世紀頃、ローマ帝国は大きな国家になりつつありました。シーザ−は北方のガリア(現在のフランス地方)を征服すべく大軍を進めていました。ある日、ガロンヌ川のほとりで野営していると、鮭の群れが川を銀鱗をなびかせてさかのぼるのを目撃して、シーザーは「あー、跳んでいる!」とラテン語で「跳ぶ」を意味する"salire"を叫んだ。そしてこのことからこの魚を"salmo"と名付けました。シーザーは鮭を捕まえて食べてみたら、とても美味しくて、すっかりその虜になってしまった。それでシーザーはローマに帰ってからも、その味が忘れられず、雪で凍らせたサーモンをガリアから送らせていました。これがすっかりローマではご馳走になり、シーザーが叫んだ「跳んでいる」からの"salmo"が、英語では"salmon"として定着してきたのです。

さて日本語の「鮭」(サケ)はどうしてこのような名前になったのでしょうか?これにはいくつかの説があります。代表的なものは次の通りです。どれが一番合っていると思いますか?

・北海道のアイヌ語の「サケーイ」(夏の食べ物)から変化した。
・勢いよく瀬を跳ねて川をさか上ることから「瀬蹴」(せけ) が「サケ」になった。
・この魚には肉に筋があるため「裂け」やすいことから「サケ」に転じた。

我が家では、週に1回くらいのペースでサーモンを食べています。最近テレビを見ていたら、回転寿司の客の一番の好みが、マグロのトロからサーモンへ変わってきたと報じていました。マグロはなからずしも世界的に食べられていませんが、サーモンは世界で広く食べられています。料理もいろいろ豊富です。シーザーが虜になったのも無理からぬことですね。

美味しそうなサーモン

画像


ローマのジュリアス・シーザー

画像


<シーザー・サラダ(Caesar salad)はあるメキシコ人の思わぬ思いつきから始まった>

ジュリアス・シーザー由来の食べ物の話をしましたので、今度はそのシーザーの名前が出てくる食べ物にしましょう。皆さんは「シーザーサラダ」というのをレストランで見かけますね。ドレッシングとしても売っています。この「シ−ザーサラダ」、シーザ−の名前からイタリアのローマのシ−ザーに由来するサラダと思っていませんか?ところが方角が全然違うところで出来たサラダなのです。そこはなんとメキシコでした。

1924年7月4日に、メキシコ・ティファナのホテル、「シーザーズ・パレス」にアメリカからの客が、急に大挙して押し寄せてきたことがありました。この日はアメリカの独立記念日であり、酒を飲んで記念日を祝おうというアメリカ人が大挙して押し寄せた為、ある問題が発生しました。ティファナはアメリカ国境に近い町でアメリカ人も気軽にきます。この当時、米国内では禁酒法が施行されている時代であり、酒を自由に飲めるパーティーをするために、米国から国境を越えてアメリカ人がやってくることは普通でした。しかしその日の「シーザーズパレス」では、予想外に多くの客が来て大問題が発生しました。レストランの食材料がほとんど底をついていて、大勢の急な客を受け入れるにはまったく不足状態でした。 しかしこのレストラン・ホテルのオーナーでもある、「シーザー・カーディーニ」(Caesar Cardini)は、よく考えた末にカートにレタス、ガーリックオイル、レモン、卵、パルメザンチーズ、ウスターソース、クルトン、コショウなどを載せて、客のいるところへ行ったのです。そして鮮やかに、これらの材料を混ぜ合わせて、ある一つのサラダを作り上げたのです。これが「シーザーサラダ」(Caesar salad)でした。これがすっかり客に気に入られて、やがて「シーザーサラダ」は名物として評判となって、ティファナに来るアメリカ人観光客が本国に伝え広めました。そして西海岸から全米に、そしてヨーロッパにまでこのサラダは普及していったのです。
 
その後、1938年にシーザー・カーディーニはメキシコのホテルを売り払って、アメリカ、ロサンゼルスに移住し、食品店を開きました。その店は彼のドレッシングを求める客でとても繁盛しました。さらにしばらくしてから、彼と娘は瓶詰めやオリジナル・シーザー・ドレッシングの会社を作って、販売をはじめました。このようにしてシーザーサラダと、シーザードレッシングがとてもポピュラーになったのです。したがってシーザー・サラダは、ローマのジュリアス・シーザーとはまったく関係なく、メキシコのシーザー・カーディーニ氏の名前に由来し、アメリカから普及していったのです。

シーザーサラダ:今ではいろいろなタイプのサラダがあるようです。

画像


<カレーはお釈迦様のアイディアから始まった>

日本人はとてもカレーが好きですね。子供から大人まで広い範囲で好まれています。そのカレーライス(英語ではCurry and rice)を初めて考えたのは、なんと紀元前5世紀のお釈迦様だったのです。その当時から牛や豚は食べない習慣がそこにはあり、主に羊の肉を食べていました。しかしあの特有な臭いと味に少し民衆は困っていました。そこでお釈迦様の登場です。まだ若い釈迦が山にこもって修業したときのことです。お釈迦様が木の根や草の実を食べて飢えをしのいで修行を終えたあと、「カレ」という土地に下山して、教えを説いたといわれます。その時に、民衆に羊の臭いと味が気になるのなら、「このへんにある香りや辛さの木の実、草の根などを料理に混ぜて使ったらどうか」と提案しました。つまり今で言うスパイスを積極的に使うことを進めたのです。その通りにしてみたら、大変おいしい味になったのです。それで人々はおいしいという意味の「クーリー」を連発して、次第に「カリー」になり、これが「カレー」になった。他の説では、そのスパイス料理をそこの土地の名「カレ」にちなんで、「カレー」と名付けたとの話もあります。日本では「カレー」と言っていますが、インドでは「カレー」との名の料理はないそうです。

なお日本では幕末から明治にかけて、次第にカレーが紹介され、明治10年に東京の「風月堂」が日本で初めてライスカレーをメニューに載せています。明治36年には大阪の「今村弥」(現ハチ食品)が日本で初めて「カレー粉」を製造販売しました。明治39年には東京・神田の「一貫堂」が初の即席カレールウ「カレーライスのタネ」を発売しました。スパイスを混ぜたカレー粉をルー状に固めた「インスタントカレー」は、こうして日本が世界で初めて発明したものでした。 インドでお釈迦様のアイディアで作り出されたカレーは、日本で広く、手軽に食べられるよう工夫されたのです。

日本的なカレーライス。「福神漬」と「らっきょう」が添えられている。

画像


+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

傑出した人物って、このようにその特定分野の能力だけでなく、食べ物をはじめとしていろいろな始まりにも影響しています。今回は書けませんでしたが、シーザーはこのほか、ユリウス暦を作り、7月の"July"は彼の名前からの由来です。また一般市民に国政のことを知らせるため、新聞のような形で発行したのはシーザーが世界初と言われます。新幹線の線路の幅は、標準軌1435mmですが、これはシーザーがイギリスを制圧したときに決めた、戦闘用馬車の車輪幅に相当し、それが今でも各国の線路に残ったのです。以前にこのブログでも書いたように、ナポレオンは缶詰やマーガリンの創出に関わっています。ここまで書いてきて思うに、同じトップに立つような人物でも、なにもしないうちに、次々と変わるどこかの国の政治家のようになると、あとには何も残らないのでしょうね。

ああ!なんだかカレーシーザーサラダが無性に食べたくなってきてしまいました。

シーザーが作った標準軌幅の線路と狭軌の線路。新幹線と一部の私鉄は標準軌、JR在来線は狭軌の幅の線路です。

画像

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
シーザーーサラダには驚いてしまいました。シーザーと言う名前からしてイタリアが発祥の地だとばかり思っていました。特に食材のパルメザンチーズ、サラミなどはイタリアのピザに使われていることからして、そう思い込んでいました。メキシコのシザー、カーティーニの名前に由来しているとは、誰も思っていないでしょうね。それに、カレーがインドの料理名になく、お釈迦様のアイディアから始ったとは、初めて知りました。学ぶ事がまだまだ多いですね。Jackさん、今後も楽しみにしています。
Anne
2012/02/16 20:47
人はその名前からの印象で違ったように考えていることが多々あります。シーザ−サラダもそうですね。イタリアに海外旅行に行って、イタリア・オリジナルのシーザーサラダはないの?なんて言ってキョトンとされた方がいるそうです。この辺、要注意ですね。カレーもたしかに本格的なインド料理に店に行くと、カレーと料理名に書いてあるところは少ない。あるとしたら日本人向けの表示ですね。自分が常識と思っていることは非常識なことがあり、気がつくまではある意味悲劇ですね。

Jack
2012/02/17 15:44

コメントする help

ニックネーム
本 文
Google
サーモンの名はジュリアス・シーザーの叫びから;カレーはお釈迦様が始めたー食べ物の始まりあれこれ Jackと英語の木/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる