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zoom RSS 丸い数字:円はなぜ360度なのか?、日本円はどうして360円だったのか?

<<   作成日時 : 2012/01/17 19:24   >>

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数字には不思議なかくれた法則があるらしい。不思議な数字が世の中には沢山あるようです。例えば丸い円の角度の表示は、どうして360などと、変な数字になったのでしょうか?今回は日常なんでもなく思っている、丸い円とそれに関連する話です。

★円の角度はなぜ360度なのでしょうか?12進法、60進法はどこから来たのか?

あの丸い円が、どうして100とか10のように、切りの良い数字でなく、360度なんでしょうか?それははるか昔、円を360度としたのは、約5000年前のメソポタミアのバビロニア人でした。彼らは月と太陽の動きから60進法を考案して、地球が1日で太陽の周りを回転する角度を1度とし、地球が太陽の周りを一周する一年は360日と決めたので、円一周が360度となったのです。これから直角は円の4分の1なので90度になり、直線は180度になりました。当時のパピルス紙に書き残されていた数学がわかり、またバビロニヤに書き残されていた数学によって、60進法が使われていたこと、天文についての研究も盛んであったことがわかりました。メソポタミアの楔形文字には、1〜59に対応する数字があったとのことです。要するに月や太陽の動きから時間を計り、角度を計算していたのですね。

当時の人たちは月の動き方をみて、30日が1単位で、その12単位で1年ができていることを知りました。そうして1年は約360日と考えていたようです。時間の単位として「1日」24時間、「1時間」は60分、「1分」は60秒へと分けました。これは60進法を用いています。

現在の日常生活はほとんど10進法です。でも時間は12進法と60進法が使われ、角度の単位も60進法が用いられています。10進法に次第に統一になるかと、かっては思っていたが、時間などは一向に統一化されません。両手の10指から生まれた10進法と、12回繰り返す「月の満ち欠け」を1年とする12進法を組合せてできた60進法、この違いはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか?

また地球表面上の任意の位置を表す方法として緯度や経度があります。船や飛行機の航海、航行には、緯度、経度だけでなく、世界時や地方標準時等の時間や、天体の高度等の角度、針路・速力等の12進法、60進法が大きくかかわっています。まだ他にも12進法を使っていることが多くあります。自然を相手の世界では、どうも60進法が解りやすいようです。

太陽を回る地球から360度の角度が出来た。

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メソポタミアの楔形文字には、1〜59に対応する数字があった。

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★日本円はどうして360円だったのでしょうか?

戦後、1971年までは、固定相場制で1ドル=360円と決められていました。同年12月、ワシントンのスミソニアン博物館にIMF主要10カ国の蔵相が集結し、1ドル308円に切り上げになりました。その後は次第に変動相場性になり、最近ではなんと1ドル77円前後まで円高になっています。

1971年360円から308円になった時の新聞

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では戦後どうして360円などと、いまでは思いもつかないような円安のレートになったのでしょうか?それは日本では、昭和10年から23年までの間に、卸売物価は戦争もあって、約208倍に上昇になり、同じ期間に米国の卸売物価は約2倍だったことに関係します。日本の卸売物価の上昇率は米国の約104.5倍でした。昭和10年の円為替レートは1ドル=約3.45円だったから、これに104.5倍すると360円近い数字になり、端数を切り捨てて1ドル=360円としました。

もう一つの面白い説は、昭和24年2月に日本経済再建のため来日した米国ドッジ特使が、為替相場の一本化を行ない、1ドルを360円と決めたのです。ではどうして360円なのか?当時はGHQが絶対の権限をもっていました。GHQからいっさいを任されたドッジ特使を中心に、いろいろ議論を重ねたのですが、なかなか決まらなかった。そこで随行員の一人が「円は丸い意味だから、1ドル360円にしたらどうか」と言ったといいます。それで360円に決まったという話です。私は面白い話とは思うが、まさか専門家が議論していることだし、経済的にもレートは大きく経済に影響があるので、そんな安易に決めたのではなく、やはり双方の物価や購買力などを勘案し、それで出てきた数字に、近い切りのよい360円にしたのではと思います。

ちょっとここで脱線です。では日本の通貨単位はどうして「」になったのでしょうか?この日本円は、実は中国の貨幣の圓がもとで、明治政府に当時いた、その後に早稲田大学初代総長になった大隈重信がを日本の通貨単位にしたのです。この円は日本だけでなく、中国、台湾、韓国では、中国からの「」が由来で出来た通貨が採用されているのです。したがってこれらの国の通貨は発音と表示するその国の字が違うだけなのです。日本の「円」は実は「圓」の略字であり、中国の貨幣単位の「元」も「圓」の現代風の中国の略字です。また台湾の貨幣はよく台湾ドル(NT$=New Taiwan Dollar)と呼称していますが、現地ではNT$と言ってもわからず「」です。従って、中国も台湾も日本も同じ名称の通貨単位を使っていますが、用いている文字と発音が違うだけなのです。また、韓国のウォン(Won)も漢字で書くと「圓」です。発音においても、日本円はえんでYen, 中国元はYuanで聞くとユアンと円に近い。台湾の圓も同様で、韓国Wonはハングル語になっているので漢字ではないが、発音はウォンのウが聞こえないような音です。ただ中国においては、韓国ウォンは中国元や日本円と共に通貨を表記すると区別できないので、韓国ウォンは「韓円・韓元」(繁体字「韓圓・韓元」)と書くそうです。ベトナムも漢字の影響があり、通貨のDong(VND)もどうもからのようです。

中国元:100圓紙幣ーどこにも「元」などど書いてなく表示は「圓」

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台湾50圓紙幣:表示は「圓」で、台湾ドルではありません。

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脱線ついでにもう一つの話です。円を英語で書くときはなぜ「en」ではなく「yen」なのでしょうか?いろいろの説があるようです。まず江戸時代までは日本人は「エ」を 「e」を「je」と発音していており、これを聞いた英米国人が幕末ー明治の時代に、これを「ye」と綴って、「エン」の発音を「yen」と書いたそうです。その他の説は、「en」は外国人が発音すると「エン」より「イン」と発音するほうが多く、子音の「y」をつけて「イェン:yen」と読めるようにしたとの説があります。さらに他の説では、昔中国の「元」紙幣が「yuan」と表示されていて、これが「yen」と変わったとの説。

さて、円の通貨の略字ですが、米ドル:$の習慣に合わせて、その頭文字「y」に二重線を入れて\としたからなのだそうです。紛らわしいことに、中国の人民元(yuan)も同じ記号\を使います。発音と\だけ見ると日本円のようで間違いそうですね。かって私もこれで日本円と中国元を混同してしまいました。 また人民元との言い方は日本独特で外国では通じません。中国でも人民元とは呼んだり表記せずに、人民幣(じんみんへい、人民币、Rénmínbì、レンミンビ、RMB)と呼ばれます。為替や貿易など国際的な実務取引では、日本円はJPY,中国人民元はCNY、韓国ウォンはKRW(korean Won)、台湾はTWDと表記されます。また米ドルもUSD、ユーロはEURと3文字表記され、これらは国際規格(ISO Code)になっていますので,為替や投資をするときなど円の略字\米ドルUS$などと混乱を起こさないでください。なお普通の生活で使う略字は\, $,€(ユーロ)でよいでしょう。

国際取引や金融関係では通貨はISO Codeの3文字で表す。US$や¥は通貨の記号です。下記はその一覧表です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%BE%E8%A1%8C%E9%80%9A%E8%B2%A8%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7

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丸い数字の360からとんでもない方向へ反れたようです。私達の生活で時計など便利に使っている12進法(Duodecimal system)、60進法は昔の人たちが残してくれた生活の知恵ですね。また最近の日本円の円高ばかり知っている若い人たちはレートが360円などと夢物語のようでしょうね。「」もまた、近隣の国々と結局「」あって、同じ「」で結ばれているのだから、これからはもう少し近い国同士は仲良くなれないものかと思います。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
地球が太陽の周りを一周する一年は、360日と決めたので、円の一1周が360度、なるほど素晴らしい発想ですね。それにしても、昔の人達は私達のように優れたテクノロジーをつかわなくても、月や太陽の動きから、時間を計り、角度を計算したりして、日常生活に取り込んでいたのですね。海外で遺跡見学をするたびに、このよう説明をガイドから聞き感心した覚えがあります。円についての話も楽しく読ませていただきました。
Anne
2012/01/18 22:45
Anneさん
昔の人の方がある意味、独創的で、創造性に富んでいますね。今はコンピュータなど機械に頼っての発明や発見が多く、自然を相手にしてのソフトな作り物や、物事のやり方が減っているように思います。東日本震災で停電になった時、電気がない生活を実感し、暗闇の中で人間の無力を感じました。円も今は円高ですが、この先の日本の状況を思うと心配です。
Jack
2012/01/19 18:28
太陽の周りを地球が回っているのが360じゃなくて、
当時としては、地球の周りを太陽が回っていたのが360が正しいのでは?
まらどん
2015/06/01 09:21
まどらんさん
その当時、地球と太陽がどう関係していたかもう一つはっきりしていなかったのでは?説明文は今わかっていることでの言い方では、太陽の周りを地球がまわると360のことであり、その当時の人は天体の動きからこの数を出したのではと思います。書き方が紛らわしくてわかりにくかったかもしれません。
Jack
2015/06/01 16:53

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