Jackと英語の木

アクセスカウンタ

zoom RSS 大阪のタクシーはどうして黒ばかりか?色は長寿の薬になる!:色彩と人の心理

<<   作成日時 : 2011/11/14 22:55   >>

面白い ブログ気持玉 6 / トラックバック 0 / コメント 3

このブログの中で色についての話を幾つかしてきました。色そのもののことや、色に伴う話などですが、今回はどうしてこんな色を使うのだろう、どうしてこの色がそれにいいのかといった色と人間の心理に絡まる話をしてみます。色は人の心を反映しており、それがうまく合えば変なことをするより効果があることがあります。色に対する見方、考え方がいつの間にか私たちには根付いているのです。

★大阪のタクシーはどうして黒ばかりか?

タクシーの色とは、特に法律で規制があるわけではありません。東京では黄色、赤、緑や2−3色の組み合わせのものまでカラフルなタクシーが走っています。しかし大阪へ行くとタクシーの色はなぜか黒ばかりなのです。どうして東京と大阪でこんなに違うのでしょう。一般的には大阪万博のころから黒は高級感があると好まれ、1960年代に日本のファッションに黒ブームが訪れて後押しした。しかしこれだけでは東京との違いが判らない。大阪の人は東京よりも黒を高級なものと捉える感じがあり、タクシーをぜいたく品として感じる傾向が強く、東京人はタクシーを単に移動手段と捉えていました。また大阪人の合理主義も関係しています。ハイヤーは営業所に通常詰めており、お客が居るところまでゆき乗せるので料金も高い。このハイヤーは東京も大阪も黒なのです。大阪では黒いタクシーならば冠婚葬祭でも使え、高級感のあるハイヤー的な役割も兼用できるとして、便利に使う大阪人の合理的な考えの表れなのです。大阪では今では東京に比べてハイヤーの数は少なくなり、黒塗りタクシーがハイヤーのように使われているのです。

大阪の黒いタクシー

画像


★紅一点の紅とは何のことですか?

日本語で紅一点というと、通常は男性ばかりの中に、女性が一人混じっているような時に使います。この言葉は中国のある詩から来ました。

中国の詩人である王安石の詩に、「万緑叢中紅一点、人を動かす春色はすべからく多かるべからず」があります。「緑の草むらにただ一つだけ赤いザクロの花が咲くだけで、春の風景は人を感動させてしまう」の意味です。日本に入ってきた当初は、一面の緑の中に咲くただ一つの赤い花は、多くのものの中で異色の存在を示すものや、特に秀でた才能がある者などに使われていました。ところが赤い花とあっていつしか花は女性に例えるようになり、大勢の男性の中にまじっているただ一人の女性のことを示すようになったのです。

ザクロの赤い花は紅一点の花

画像


★「紅白歌合戦」、「紅白まんじゅう}など、なぜ「赤白歌合戦」のように言わないのか?

は本来、紅花でそめた鮮やかな赤のことを指しています。単に赤というより、何か良い傾向の赤を呼ぶときに、厳密な紅色ではなくても紅(あか)と昔から呼んできました。

その昔、平氏は赤で源氏は白でした。源平の合戦では旗の色だったのです。そうした敵味方が仲良く一同に会したら、おめでたいことですね。そこから「紅白」はおめでたいを意味するものになり、紅白の幕、花嫁衣裳の紅白などになり、白と黒の幕はお葬式の色となりました。

紅白を使っているものは、他にもたくさんあります。紅は産着の色で、出生時に着る色であり、生まれる子は赤ちゃんと呼ぶようになりました。還暦の紅色のちゃんこもめでたい着物です。日本ではめでたい時には赤飯を食べます。昔は「赤米」という赤い米を使って炊いたのだそうですが、赤米は日本が稲作を始めた頃に栽培していた、とても原始的な米の品種で、東南アジア原産です。遠い先祖を祝う日にはこの赤米を炊いて先祖の霊に供えていたようです。まだあります。紅白テープ・紅白リボン・紅白紐・紅白幕、紅白水引・紅白蒲鉾・紅白餅・紅白饅頭・菱餅・千歳飴など、「厄除け」の赤と「清浄・潔白」の白の色を合わせためでたい紅白が使用されています。このようなことから「紅白はおめでたい」と思うようになったのです。

では紅白(こうはく)にしないで、「赤白」(音読みで「セキハク」)にしたらどうでしょうか。しかし「赤」を漢語に用いて「セキ」と音読みする場合、「赤裸々」「赤貧」などのように「裸」「むき出し」などの別の意味を持つので、おめでたいに対してあまりそぐわないということで使われませんでした。

余談ですが、源氏が「白」をにした理由としては、白色が主君への忠誠を誓う潔白を表す色として、関東の武士たちの心意気の象徴だったという解釈もあります。平家は、朱塗りの厳島神社をつくっていますが、その当時では、朱や赤は、異国的で貴族的な特権を表す色と思われたらしい。また中国では、赤は良い色で、力を有するものという信じられていました。平家はこうしたブランド色の赤を選んだのです。

おめでたい紅白の万幕

画像



★玄人と素人とは何色でしょうか?

経験の少ない人や、その分野の知識、技術をもたない人を素人(しろうと)と言います。ではなぜ「しろうと」呼びとこの漢字になるのでしょうか?平安時代、遊芸人でもたいした芸がない人を「白人」(しろひと)と呼びました。また芸がないので白塗りの化粧をした遊芸人のことも白人と呼びました。室町時代には「しらうと」と呼ばれ、江戸時代に「しろうと」と音が変化したとされて、「白人」が「素人」に次第に転じた。「素」には「ありのまま」という意味の他に、「平凡さを軽蔑する」の意味もあるため、「素」の字が使われ「素人」になったと言われています。

次に玄人(くろうと)ですが、素人とは逆にある分野に精通した人や経験豊富な人のことを玄人と呼びます。とは染物などで黒の色をなんども重ねた深い色を言い、これから経験豊富な人を玄人と言うようになりました。別の説では昔、中国では徳の高い僧侶は黒衣を着ていました。黒は中国では天の色、奥深い色とされ、「玄」と書いたのです。だから奥深い黒衣を着ていた僧侶を「玄人」と呼んでいました。これに対して、一般の人は白い服を来ていて、「白人」と呼ばれました。これが日本に伝わり、「玄人、素人」と呼ぶようになったとする説もあります。

もう一つ面白い説があります。囲碁が中国から伝わった平安時代では、今とは逆に上手な方が黒石を選んで、下手な方が白石を選んでいましたた。そこでいつも黒石を選ぶような囲碁の上手な人を「黒人(くろひと)」と呼ぶようになり、これに対して下手な方を「白人(しろひと)」と呼ぶようになったとする説があります。

囲碁は白黒の石でゲームする。昔は黒石のほうが上手な人だった。

画像


★色男って何色でしょうか?
 
美男子や女性にモテる男性のことを色男といいます。最近ではイケメンがはやり言葉になっていますが、イケメンはその容姿を主にして言うのに対して、色男はは容姿よりも、女性にモテる遊び人系の男性のほうを主にしていいます。ではこの色男の色とは何色でしょうか?男性ならば日焼けしたような健康的な茶系統の色でしょうか?いやそうではありません。実は色男の語源は歌舞伎からです。 男女の濡れ場を演じる「濡事師」を色白の美少年に見せるために、顔を白くぬっっていました。この「濡事師」をいつしか「色男」と呼ぶようになったのです。つまり「色男」の色とは「白」のことを言っています。 「色男」は色白の美少年の必要があったのです。また女性には「色女」という言葉も古くからあって、「色男」や「色女」の語源は、「好色」の語源と同じ「色」からとも言われています。「色男、金と力は無かりけり」と言われますが、色白の男性と言うだけでは、こうした言葉も出来た由縁がわかるような気がします。

ところで色男に似た言葉では、男前と二枚目があります。男前は、男としての容姿、特に顔だちが整っていることで、ここは今で言うイケメンに似ています。しかしさらに容姿だけではなく、男としての本分や、男らしさを言う場合もあります。では男前の「前」はなんでしょうか?歌舞伎の世界では前は「動き」のことを意味しており、男の歌舞伎役者は動いている姿の美しさが、良し悪しの重要な基準だったため、良い役者には男に「前」を付けて「男前」と呼ぶようになったと言われています。男前の「前」は「腕前」や「一人前」などと同じような接尾語で、その属性や機能を強める意味として、人に関する名詞の後に付けられるもので、いい男を強調して男前と言ったのでしょう。

さて二枚目ですが、この言葉はカッコいい男性や美男子を意味します。これは江戸時代の芝居小屋に掲げられた八枚の看板からきたものです。一枚目には主役、二枚目には色男役・美男子役の名前や絵姿のある看板が掲げられました。この看板から、色男や美男子を二枚目と呼ぶようになってきました。この言葉は、今ではあまり色男という意味では使われいません。たいていはカッコいいようないい男を指して使われています。

色男は色白の美男子

画像


★高齢者にはピンクが良いって本当?

シニア世代は、従来、色に配慮した環境での生活を心がけているが少ない人と言われてきました。高齢者は昔から、地味な色や、落ち着いたような色を好んできました。ところで最近では高齢者にはピンク色が良いという話がさかんに出てきています。「アンチエイジングカラーは何色ですか?」というと、今では「ピンク」と答える専門家が多くなっています。ピンク別名若返りの色とも呼ばれ、内分泌系を活性化する効果があります。最近では高齢者の施設には淡いピンク系の色を内装、椅子に使ったり、スタッフがピンクの制服を着ているところが増えています。ピンクのイメージには、可愛らしい花の色、スイーツやお菓子の色、赤ちゃんの肌の色などのイメージが浮かび、優しく穏やかな、幸せな気持ちになってくるような感じがあります。聞くところによると、アメリカでは老人ホームのインテリアにピンクを取り入れたところ、59人の入居者のうち、15人が明らかに状況が好転したとのことです。ピンクのインテリアで囲まれた部屋で、ピンクの洋服を着て生活している女性は、小じわが目立たなくなり、肌もみずみずしくなったという実験結果があるとの報告があります。ただし、見る範囲でピンクだらけでは、集中力がなくなるなどの逆効果もあるようで、適度にこの色を混ぜることが肝要です。

シニア世代の方は、このようなピンクカラーを日常の生活にうまく取り入れてみましょう。部屋の内部にピンク系の花やインテリアを多くするとか、着る服も思い切ってピンク系を取り入れてみるなど工夫をするのです。もちろんピンクと言ってもいろいろなピンク系の色があります。鮮やかなピンクから、淡いパステルカラーのピンクまで、時と場所、場合を選んで一番あったものを取り入れてみてください。これがいつのまにかアンチエイジングの行動になっているのです。これは男性の場合でも同じことが言えます。ただ人には好き嫌いがあり、また同じ色ばかりだと、自分も他の人も嫌になってしまうようなことがあります。それらを考えて、自分にあった色を工夫するのもまた楽しいことですね。

シニア用のスリッパ。淡い色を使う。中でもピンクが良い。

画像



★色は長寿の薬になる!色を扱う人は長生きする!


色を扱ったり、敏感だったりする人は長生きすると色彩心理の専門家は言っています。特に色に触れ行動する画家には長生きが多いのです。

ピカソ91歳・ミロとシャガールは97歳・ダリは92歳、モネは86歳、マチス85歳、日本では、歌川国貞は78歳、葛飾北斎は88歳、梅原龍三郎97歳まで生きました。みんなまだ平均寿命が今のように長くない時代の人たちです。江戸時代なんて平均寿命は50歳くらいでした。一方小説家は、芥川龍之介35歳、太宰治は38歳で自殺が多い。画家たちは、みんな恵まれていた環境にあって、長生きしたかというとそうではありません。結構貧困で苦しんだり、生活の中でいろいろな苦しみあったにもかかわらず、長生きしています。

まだ専門家の研究段階ですが、どうも色を良く扱っている人にはそれが薬のように効果があるらしい。色をに囲まれてそれを何かに創作するようなことをしている人は、脳が年取っても活性化していて、老化の防止になるようです。日々接するの色の刺激が、生理的にも心理的にも、人が生きてゆく上で、何らかのパワーアップになっているようです。女性が男性よりも色の感受性が高く、色に囲まれた生活が多いことから、平均寿命は世界各国とも女性の方が長いなど良い例ですね。

皆さんも日常生活で服、インテリア、食器類など、やれる範囲で色をあれこれ考えて暮らすとか、絵をよく見る、あるいは絵を描いてみるなど、色に関係ある何かをしてみて、積極的に色を見たり、使ったり、楽しんだりして長生きの薬にしてみたらいかがでしょうか。

画家シャガール:画家は長生きする。

画像


ここまで読んでいかがでしたか?色は人の心を動かし、様々な不思議な効果がある優れた力を持っていますね。私も昔は野暮人間と呼ばれ、色のことなんか無頓着でした。しかしある時から、生活の中で色のことにちょっと気を使いだしてからは、そんなことはいつの間にか言われなくなりました。色彩りのある生活って、楽しくていいですね。

下記は以前書いた関連する記事です。

運命の赤い糸は何故赤い。女性の声は何故黄色いか。

http://jack8.at.webry.info/201106/article_6.html

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 6
面白い 面白い 面白い 面白い
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
Jackさん、色に関する盛りだくさんのお話面白かったです。色は人の心を動かし、様々な不思議な効果がある、優れた力を持っているんですね。私も、積極的に特にピンクを生活に中に取り入れて、明るく、楽しく、健康的に暮らしたいです。暗い色ばかり着ていて、年老いてから急に明るい色を着ても違和感を感じるかもしれません。イメージアップのためにも色選びには気をつけたいです。
Anne
2011/11/15 21:56
Anneさん
たしかに色には不思議な力があるようです。最近はシニアでも結構明るい、さわやかな色を着ている方が増えていますね。日本でも、いわゆるオシャレを、シニア世代が男女とも、もう少しするといいと思います。私も色のことを調べているうちにうちにいつの間にか色の虜のようになってきました。例えば、街を歩いていても秋の風景が刻々と変わってゆき、それについて人々の服装の色も変わってゆくのが以前ではなんでもないことでしたが、今ではこうした移ろいを、何か感慨深く感じるようになりました。これも色の効果かなと思います。
Jack
2011/11/16 18:49
大阪市消防局の救急車は赤い帯がありませんね。
救急車
2013/01/04 23:44

コメントする help

ニックネーム
本 文
Google
大阪のタクシーはどうして黒ばかりか?色は長寿の薬になる!:色彩と人の心理 Jackと英語の木/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる