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zoom RSS ピレネー山脈にある地図にない国;東欧のとある川沿いの国ー世界の知られない不思議な国々(その2)

<<   作成日時 : 2011/07/26 22:51   >>

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前回世界の知られない小さな国々を3ヶ国紹介しました。しかしまだ面白い国、変わった国があります。今回はその続編です。前回書いた通り国連加盟国のような国の概念ではここでは扱っていません。

スペインとフランス国境にまたがる地図にない国ーバスク国

スペインとフランスの間は3000mを超えるピレネー山脈があります。この周辺には両国にまたがって居住するバスク人がいます。昔はバスク人は独自の文化と地域を保っていましたが、異民族による侵攻によりしだいにピレネーの高地に追いやられました。フランコ政権時代には、フランコ軍とそれを援助するドイツ軍からひどい攻撃を受けています。この人たちは昔からバスク国として独立を望んできていましたが、悲しいかな現在は7つの地域のうち、北部の3地域はフランスへ、南部の4地域はスペインへ所属しています。バスクの地域は四国よりすこし大きい程度の面積があり、人口も300万人います。比率としては面積も人口もスペイン地域がはるかに大きい。これらの人たちは独自のバスク語を持っています。バスク人は精神的はバスク地方をバスク国と思っています。しかし現状では次第にバスク語を話せる人が少なくなっているそうです。いつの日にこのバスク人は独立できるのでしょうか。

店の中にもバスクの国旗が見られる。

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バスク国(地方)はスペインとフランスにまたがっている。

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バスクの国について

http://ameblo.jp/spaingurashi/entry-10299052246.html

ルーマニアとウクライナ間を流れる川沿いのまだ認められていない国々ーモルドバ、沿ドニエストル共和国国

黒海にそそぐ大河であるドニエストル川の下流、ルーマニアとウクライナの間には2ヶ国があります。それはモルドバ、沿ドニエストル共和国です。これらの国はまだ国際的に承認されていません。ではどうして二つもの国がここにでき、承認されないのでしょうか。これにはソ連(ロシア)、ルーマニアの複雑な歴史があります。

モルドバは昔はベッサラビアと呼ばれていましたが、14世紀にルーマニアに併合され、16世紀にはオスマントルコの領土となりました。その後19世紀はじめにはロシアの領有となりました。住民の大半はルーマニア系であり、第一次と二次対戦の間に一時ルーマニア領となり、住民のルーマニア回帰への思いが強くなってきました。戦後領有したソ連は弾圧政策をとりましたが、ソ連が崩壊すると、モルドバではルーマニア民族主義が出てきてモルドバ語を公用語とする動きも出てきました。

これに対して、ドニエストル川の東岸でウクライナ寄りに居住するロシア系住民は、ソ連から優遇策を受けていたこともあり、危機感から1990年に沿ドニエストル共和国の独立を宣言した。これによりモルドバ軍と戦争状態になり、モルドバも1991年独立宣言。さらにロシア軍が沿ドニエストル共和国に加勢して複雑な戦争になった。ようやく各国の調停で1992年6月、各国の独立を認め合った形で終戦しました。なおモルドバ南部にはガガウズ共和国という自治共和国があります。しかしこれらの国は世界各国からは承認されていません。

日本では考えられない複雑な歴史と民族の違いの国があるものですね。

モルトバの首都にある美しい教会

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モルドバと沿ドニエストル共和国はドニエストル川を挟んである。

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モルドバ国の案内

http://www.tabibito.de/balkan/jmoldawien.shtml

沿ドニエストル共和国の案内

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/hikounin/transdniester.html

南アフリカ国内にある二つの国家ーレソトとスワジランド

南アフリカ共和国の地図をよく見ると、丸くて小さな二つの国があります。まるで四方を囲まれた島のような国です。これらは独立国で国連加盟国でもあります。南アフリカは1910年に独立しました。しかしこれらの地方は依然としてイギリス保護領となっていました。

レソトは19世紀はじめにソト族がまとまって始まりました。しかしズール族の侵入に悩み、対抗上イギリスの支援を仰ぎ、バストランドと呼ばれる領域が1868年にできました。その後イギリスのケープ植民地(南アフリカ地域)に統合されましたが、この国とソト族とは折り合いが悪く、1966年にレソト王国として独立しました。レソトはソト族の国を意味します。この国は特別に鉱物資源が豊富ではなく、山国であり、国の維持が難しいところです。しかし山国のため水の資源は豊富で南アフリカに輸出しています。山脈の中の国の平均標高は1、400mあり、アフリカのスイスとも呼ばれています。現在はイギリス連邦に所属しています。

スワジランドは南アフリカの北部、モザンビークにわずかに接しています。山脈の中にある国で平均標高は1,500m、日本の四国くらいの面積であり立憲君主国で、イギリス連邦に所属している。この国は19世紀はじめにスワジ族により始まりました。その後20世紀初め、イギリスの保護下になり、南アフリカの独立後もここはイギリス領のまま残りました。スワジランドは1968年にようやく独立しました。ここはダイヤモンドなど鉱物資源もあり、輸出もしています。しかしレソトもスワジランドも独立はしましたが、経済的に十分には自立できなく、その経済は南アフリカに依存する割合が多い。

このように完全な独立国で、まわりをひとつの国にかこまれたところはここしかない。バチカン、サンマリノなの町のような国や、ロシア領内などの自治共和国を除外すると、こんな国は世界唯一なのです。

レソトへの国境の門

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山脈のなかにあるスワジランドの首都ムババーネ

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アフリカではレソトとスワジランドはどこにあるかな?南アフリカ共和国内の二つの国に注目ください。

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レソト、スワジランド地方の拡大図。北方の国々も複雑な経緯があります。

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レソトの案内

http://www.nationalgeographic.co.jp/places/places_countryprofile.php?COUNTRY_ID=26

スワジランドの案内

http://www.nationalgeographic.co.jp/places/places_countryprofile.php?COUNTRY_ID=47

世界にはいろいろな国があるものですね。このほか歴史的に見ても面白い国があります。こうしてみてくると国だけとってもキリがありません。こんな小さな国なんかどうでもいいと思う方も多いはずです。しかし国とはなんでしょうか?大きくて、豊かで、景色がよく、歴史があるといった範疇で捉えていると、名もなく貧しいこのような国は忘れられてしまいます。しかしその国の人たちは必死に生きているのです。今回あえて、そのような国について書いてみました。

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