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zoom RSS 幸福の黄色いハンカチ/黄色いリボンー黄色は幸せと善意のしるし!

<<   作成日時 : 2011/04/18 22:45   >>

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東日本震災で暗い雰囲気が日本全体を覆っています。そこで今回は「黄色」に関する明るい話題にしました。スーパー大手のイオングループも義援金がらみの「幸せの黄色いレシートキャンペーン」をしています。どうしてこんなに黄色は幸せなんだろうか?

先日テレビで久しぶりにデジタル版で再製作された、山田洋二監督の映画「幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ」を見ました。あらすじは、主役の高倉健が網走刑務所から出所して、故郷の夕張まで帰る話ですが、途中で武田鉄也、桃井かおり扮するカップルと出会い、一緒に車で旅するうちに心が通い合います。奥さんとは服役中に会った時、離婚する話になっていました。出所直後に、「まだ家で自分の帰りを待っていてくれるのなら、家の前に黄色いハンカチを掲げてほしい。それがなかったら2度と夕張には帰らない」とはがきに書いて郵送した。本当に行こうか止めようか迷いながら家の前に来たら、高い柱に黄色いハンカチがいっぱい掲げてあった。奥さんはずっと待ってていてくれたのです。そして奥さんと感激の再会シーンで終わります。

映画「幸福の黄色いハンカチ」のラストシーン。いっぱいの黄色いハンカチが家の前に掲げてあった。向こうに待っているのは倍賞千恵子扮する奥さん

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1977年に公開されたこの映画から、「黄色いハンカチ」が大切な人を待つ象徴になりました。黄色にはもともと幸せ、元気な、若々しいなどの意味があり、これは欧米でも共通のようです。しかし道路の黄色信号やサッカーのイエローカードなど注意、警告を表すこともあります。これは黄色が赤と青の中間色で両極端に属さない、すなわち注意状態にあることでもあります。

ところでこの映画の原作はアメリカのピート・ハミルの"Tie a yellow ribbon round the ole oak tree"です。あらすじは、ある大学生がフロリダまで旅する途中で前科者と出会い意気投合します。しかし前科者は道路に見えるオークの木に黄色いハンカチがあるかとても気にしていました。内容はほぼ日本の「幸福の黄色いハンカチ」に似ており、これを元に山田洋二監督が日本風の映画作品にしました。この映画は第一回日本アカデミー賞になっています。

ピート・ハミル(Pete Hamill)著「ニューヨーク スケッチブック」 この中に短編の"Tie a yellow ribbon round the ole oak tree"が収録されています。

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ところが面白いことに日本の「幸福の黄色いハンカチ」を元にアメリカで最近リメーク版映画"The Yellow Handkerchief"がウィリアム・ハート主演で作られ、昨年公開されました。さらにさかのぼると、タイではなかなかタイ語版の「幸福の黄色いハンカチ」作られないので待ちきれなくて、1981年にリメイク映画「もしあなたがまだ私を愛してくれているのなら」が作られています。アメリカから始まり日本で作られまた各国へリメイク版で戻るとは、やはりこの大切な人をいつまでも待つ感情は万国に訴えるようです。

アメリカのリメイク版映画"Yellow Handkerchief"

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さて今まで「黄色いハンカチ」について書いてきましたが、「黄色いリボン」も同様な意味があります。私は西部劇が好きで、ジョン・フォード監督、ジョン・ウェイン主演の名作「黄色いリボン」(She wore a yellow ribbon)が忘れられません。ウェインが着る騎兵隊(Cavalry)の青い服にはいくつかの黄色い筋が入っています。そして首には黄色いマフラーを巻いています。映画の中で、恋人の将校が無事に戻るようにと、若い女性が黄色いリボンを帽子に付けている場面があり、これが題名になりました。日本の自衛隊も時として黄色いマフラーをしていますね。当時のアメリカ軍は歩兵、騎兵など色で分けており、騎兵隊は黄色でした。また有名なこの映画のテーマソングはアメリカ民謡の"She wore a yellow ribbon"を元にしており、ほぼ同様な感じの歌です。

映画「黄色いリボン」:写真には見えていませんが、手前の女性の帽子の後ろに「黄色いリボン」が着けてあり、若い将校が「僕のために着けてくれたの」と聞くと、「ほかに誰がいるの?」と答えた。この後、西部の荒野に騎兵隊はテーマソングに送られて基地から出発します。

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それではこの黄色いリボンを巻く習慣はいつから始まったのでしょうか。イギリスではもともと黄色は身を守るための色といわれ、ピューリタン(清教徒)の兵士が黄色いハンカチやマフラーを巻いていたとか。そしてピューリタンがアメリカへ移住したので、アメリカでもこの黄色に関する感じ方は受け継がれました。このような土台があったところへアメリカではピート・ハミルの小説"Tie a Yellow....."ができ、1972年にはTony Orland&Daunが歌う"Tie a Yellow Ribbon Round the Ole Oak Tree"が300百万枚の大ヒットをしました。これが呼び水となって、1979年のイランでの米大使館占拠、人質事件で、家族が人質の無事帰還を願って、Oak TreeにYellow Ribbonを巻いた。これが全米にニュースで流され黄色いリボンは定着してきました。その後湾岸戦争、イラク戦争でも兵士の家族が無事を祈って玄関やベランダなど目立つところに黄色いリボンを巻くようになりました。

オークの木に黄色いリボンを巻いて無事帰還を祈る家族たち

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英語面で見ると、Ribbonを結ぶことが、Wore(着る:Wearの過去形)からTie(結ぶ)に変わっているのが面白いですね。昔はRibbonは服のように着る感覚だったとかで、西部劇の時代では"She wore a Yellow Ribbon"でした。それが首に巻く、オークの木に巻きつけるでTie a Yellow Ribbonになって来ました。この辺も服とアクセサリをどう感覚的に捕らえていたか、昔と今の微妙な違いが英語面でも判りますね。日本語では「リボンをつける」は「着ける」でもいいし、「付ける」でも良いが、英語ではきちんと"Wear"と"Tie"と分けないといけないところに違いがあって面白いと思います。

中国では黄色は皇帝の色と言われ、庶民はやたらに使えませんでした。紀元前はるか昔の中国最初の皇帝は「黄帝」と言われて、それ以来、黄色は皇帝の色になりました。文明をはぐくんだ河も「黄河」です。インドでも黄色は極楽浄土への道標を表す色と言われ、東南アジアでは僧侶は黄色(ややオレンジ系統)の袈裟をまとっています。自衛隊がイラクへのPKO派遣のとき、家族は黄色いリボンやハンカチで無事帰還を願っていました。日本では障害者やお年寄りの困っている人を示すSOSのサインとして「黄色いハンカチ運動」があります。日本テレビの「24時間テレビ」はスタッフは全員黄色のTシャツです。

このように黄色は、大切な人を待つ、善意のしるし示す、明るくするなど、今の日本の暗いムードを明るくする良い色だと思います。私も明日は黄色い系統の服を着て明るくなってみようかな?

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黄色だけのテーマでこれだけのお話しが書けるJackさんに、脱帽です。黄色は幸せの色のイメージがありましたが、ときどき墓前に黄色の菊がそえてあると、菊、黄色と不吉な予感がしていましたが、安心しました。私も黄色のセーターがあるので、早速着用します。ジョンウエインの黄色リボン、父と楽しんだ思い出があります。懐かしいです。
Anne
2011/04/19 22:22
Anneさん
黄色といってもオレンジ色、山吹色、茜色系統など、とても多くの色があり生活の中で楽しむことができます。花にも良い黄色がありますね。今たんぽぽや黄色いチューリップがあちこちで見れます。黄色を楽しんで日本を明るくしましょう。
Jack
2011/04/20 16:42

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